本のハイライトは人それぞれーその2 古賀史健『取材・執筆・推敲ー書く人の教科書』
こんにちは。
本を読んで印象に残る一文って人それぞれですよね。
作者が伝えたいことと自分のアンテナが微妙に違うときがある。
本題とは関係ない脇道の文で釘付けになってしまう。
そんなことがありませんか?
今日は
古賀史健『取材・執筆・推敲ー書く人の教科書』
を紹介します。
ライターの視座を上げる一書
『取材・執筆・推敲ー書く人の教科書』はいわゆるノウハウ本ではない、ライター向けの本です。
「教科書」と副題がついているように、筆者が「もしもぼくがライターの学校をつくるとしたら、こんな教科書がほしい」という思いで書かれた内容になっています。
とってもボリュームがあって本を手に取った時「うっ」となるかもしれませんが、とても読みやすく、2日くらいあれば読み終わるかと思います。
”ライターとはただ文章を書く人のことをいうのではなく、コンテンツを作る人”という著者の主張はとても納得しました。
そういう意味でインタビューをするライターも、SEO記事を書くライターも、みな取材をしてコンテンツをつくる取材ライターなのだ、とのことでした(あってるかな?)。
この本はライターとしての視座を高めてくれる本だと思います。
心に残った一文
ライターとしてとても大事なことを学びましたが、実はそれ以上に心に残ったのが次の一文でした。
どうやら、私は聞いたことない概念を見つけるのが好きみたい。
チェリーピッキング。
チェリーピッキングは、本人が自覚していないからやっかいだ。
だからこそ、自分が怯むような反対意見も直視しよう、と著者は述べています。
たしかに、これは生活の中でもよくやっているなと思います。自分の意見や価値観と違う人に対しての批判とか。極端な事例をあげて「やっぱりおかしい」とか、自分たちの正義を主張しがち。
相手の反論を受け止めることで自分の考えや価値観、大切にしていることなどブラッシュアップしていきたいものです。
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