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本のハイライトは人それぞれーその3 山口拓朗『ファンが増える!文章術ー「らしさ」を発信して人生を動かす』

こんにちは。
本を読んで印象に残る一文って人それぞれですよね。

作者が伝えたいことと自分のアンテナが微妙に違うときがある。
本題とは関係ない脇道の文で釘付けになってしまう。
そんなことがありませんか?

今日の一冊はこちら。
山口拓朗『ファンが増える!文章術ー「らしさ」を発信して人生を動かす』

SNS発信に悩む人におすすめの本

山口拓朗氏は文章術の本をたくさん出版している方です。
この本は、これまでの文章術とはちょっと違った一冊。

どちらかというとマインド面について書かれた自己啓発系の本です。

アンチが怖い
いいねがもらえない
自分らしい発信ができない

そんな人に向け「自分らしさ」を発信しよう!と提案されています。
その「らしさ」も読んでいくにつれて見つかる工夫がされています。

最近は綺麗で整った情報を発信しても効果が弱いと言います。フォロワーが増えづらいというか、集客がしづらいというか……。
つまり親しみを感じるような、あるいは「素敵だな」「すごいな」と感じてもらえるような「人間味」をどう表現していくかがミソになっています。

別にマネタイズしなくてもいいけど、自分らしくSNSを活用したい。
そういう人もいると思います。

そのためには自分の「楽しい」「好き」といった感情にフタをしない。

読んでいると、どんどん自分の中に意識が入っていきます。
自己分析をしたり、自分のよさを発見できました。

発信で悩んだときにおすすめの一冊です。

心に残った一文

かなり心理学的な内容も多く、文章の本でありながら心をみつめる本なんですね。

で、そこで見つけた一文がこちら。

愛や貢献は、よくコップの水にたとえられます。
自分のコップの水(愛)が満たされ、コップからあふれ出した時、その愛が他者のコップに注がれていくのです。これが「貢献」です。
コップの水が満たされていない状態で、他者のコップに水を注げば、あなたの愛はたちまち枯渇してしまうでしょう。
犠牲心の上に成り立つ貢献は、往々にして長続きしません。
自分のコップが満たされていない状態で貢献しようとすると、相手のためではなく、自分を満たす手段として誰かに貢献しようとします。
これは心理学では「メサイアコンプレックス」と言います。「救世主妄想」とも呼ばれ、自分の低い自己肯定感を満たすことを目的に人を救おうとする心理のことです。
この場合、自分の貢献が拒否されたときに「自己否定された」と感じ、怒りなどネガティブな感情が芽生えることもあります。きわめて危うい貢献と言えるでしょう。

『ファンが増える!文章術』p.215-216

これ、たまにやっている人見かけませんか?昔の私も夫に対してこんなことしていた気がします。
私の知り合いでもえらい目にあった方がいました。
手の平返しというか。
決してその友人も「やってもらおう」と思っていなかったし「ここまでしてくれなくても……」と困っていたくらいでした。

やはり見返りを求めるギブはそもそもギブじゃないってことでしょう。

この「コップに愛が…」という話。りゅうちぇるも以前YouTubeで話していたことがあります。お子さんにたっぷりの愛情を注いで、その愛があふれるくらいになったらきっとリンクも愛を人に分け与えられる。それが平和、みたいなことを言ってました(動画みつけられず)。

愛の満たし方。私は模索中です。

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