日本相撲協会の新たな業務分掌

日本相撲協会の新たな業務分掌が発表になった。この中で理事の業務分担が気になった。No.2とされる事業部長に、春日野親方が就任されたのは目出たかった。ご本人は常に周囲に気配りされる方。しかし得心できなかったのは、広報部長から相撲教習所長に転属になった芝田山親方。スイーツ親方として有名で、協会の顔だったはず。もちろん相撲教習所も大切な仕事ではあるが。そして新理事となった浅香山親方の処遇。浅香山親方も九州出身の人気力士だったから、九州場所担当もわからなくはない。

芝田山親方

春日野親方と私

　ただ一部報道で「相撲協会、八角新体制で〝反体制派〟を閑職に追いやる露骨人事　〝物言い〟芝田山理事を執行部外し、元白鵬は記者クラブ担当」とある。1️⃣芝田山親方(元横綱大乃国)
・八角理事長の腹心であり、事務方責任者である宮田哲次主事が、一部職員の給与を一方的に減額し、職員採用に当たって妊娠・出産計画の説明を求めた。これらの残業未払いとパワハラに対する処分(出勤停止1ヶ月)を「甘い」と批判した。宮城野部屋の閉鎖にも反対していた。
2️⃣ 浅香山親方（元大関魁皇)
・地元福岡で開催される九州場所の担当部長に回った。伊勢ケ浜一門の代表として、元幕内北青鵬の暴力問題で宮城野親方（元横綱白鵬）が師匠から外された宮城野部屋の処遇を巡り奔走したが、執行部と息が合わず方向性が二転三転して心証を悪くしたとみられる。
◆新しい業務分掌でポイントとなるのは「協会本部」となっているかどうか。これは協会本部に常勤かどうかで、重用か否かが表れている。これは貴乃花親方の処遇でもそうだった。もしも報道の言うように、理事長と異なる意見を具申したことで重用されないのなら、それは組織運営として正しいものと言えるのか。また既に理事長は５期(１期２年)を務めており、定年まではまだ５年。まだ2〜3期継続するとしたら、いくら何でも長過ぎないか。そのような長期政権が、報道のような事態を生んでいないか懸念される。
https://www.zakzak.co.jp/article/20240328-LUBHBRJEV5K33IJRLP54S37SMU/

八角理事長