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かったぱしから読書生活

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大学卒業以来、ずっと出版業界。本が好きで、ずっとこの世界で暮らしている。読書はフィクション派。ファンタジー好きなれど、時代物、ミステリー、純文学、何でも来いで、ひたすら濫読。読書… もっと読む
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記事一覧

自分の歳の半分以下で、自分の子供より遥かに若い同僚女子に薦められた、鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」

自分の歳の半分以下で、自分の子供より遥かに若い同僚女子に薦められた、鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」

自分の歳の半分以下で、自分の子供より遥かに若い同僚女子に薦められた、鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(KADOKAWA)を読了。電子書籍版はこちら↓
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 久しぶりに書店に寄った75歳の老婦人・市野井雪。料理の本を買うつもりが、つい美しい絵に惹かれて買った漫画。それは、人生で初めて出会ったBLコミックス

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神保町シェア型書店ブラブラ歩き🚶

神保町シェア型書店ブラブラ歩き🚶

業界の大先輩にインスパイアされて、神保町のシェア型書店を覗いてきた。シェア型書店は棚貸しの、不動産屋みたいな書店である。自分としては、千駄木「TAKIBI」が1ヶ月持たずに閉店したのがショックだった。主宰者は自分の人生のロールモデルな方だったから。だから他のパターンとどう違うのか見てみたかった。
 先ず1軒目はネオ書房。行ってみたら、そこはかつて足を踏み入れたことのあるお店だった。怪獣とか昔の漫

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拙著「復刊ドットコム奮戦記」が電子出版

拙著「復刊ドットコム奮戦記」が電子出版

拙著「復刊ドットコム奮戦記」が電子出版された。もともとは築地書館から刊行されていた。当時の編集者である稲葉将樹氏(今はDUBOOKS編集長)が丁寧に作ってくれた本だ。今回は本家本元の復刊ドットコムから配信された。年明けに電子出版契約書に調印済みだったが、配信までにはそこそこ日数がかかったようだ。本頁中で紹介していた復刊本の書影はカラー。こういうところが電子書籍版のいいところ。
https://ww

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新生SHIBUYA TSUTAYAを見学

新生SHIBUYA TSUTAYAを見学

4月25日に新装オープンしたSHIBUYA TSUTAYAを見学。そこにはかつてのSHIBUYA TSUTAYAの姿はまったくない。長年の事業の大黒柱であった「DVD📀CD💿レンタル📕BOOK販売」というビジネスモデルに、CCCは訣別した。変わって渋谷の一等地に出来たラウンジ群。SHARE LOUNGEは、60分で1,650円。さらにSHIBUYA TSUTAYA内覧会の日は、T POIN

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宮島未奈「成瀬は信じた道をいく」

宮島未奈「成瀬は信じた道をいく」

宮島未奈「成瀬は信じた道をいく」(新潮社)。ご存知2024年本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」の続編。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0CNPKM1CX/
 京都大学に見事に合格した成瀬は「びわ湖大津観光大使」に就任。それは琵琶湖や大津市をアピールしたいという成瀬の心意気だ。常にわが道をゆく成瀬を慕う人が次々と登場。「びわ湖

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久しぶりにトラウマ絵本作家・大海赫先生を訪問すると、東京では見ない光景

久しぶりにトラウマ絵本作家・大海赫先生を訪問すると、東京では見ない光景

大海赫先生を訪問。半年に1回くらいの頻度で申し訳ない。齢93にして相変わらずお元気。ご病気もされていないし、ちっとも口も減らない。藤子不二雄Ⓐ先生も、みなもと太郎先生も、天沢退二郎先生も、かこさとし先生も、神宮輝夫先生も、お世話になって慕っていた先生方の多くが、続々とあの世に行ってしまわれた。しかしそんな中で、大海赫先生は愛妻アジサイさんが先立たれた中で「人生百年」を、身を以って実践されている。

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イラスト雑誌「SS」77号の電子版が配信開始

イラスト雑誌「SS」77号の電子版が配信開始

イラスト雑誌「SS」77号の電子版が配信開始。表紙を手掛けるのは、イラストレーターの村カルキさん。インタビューやCLIP STUDIO PAINTを使ったメイキングも掲載します。さらに、コピックや水彩マーカー、アクリル絵具、CLIP STUDIO PAINT初心者講座、100円ショップの画材でお絵描きする体験記事も!
https://www.amazon.co.jp/dp/B0D3HGQDWW/

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8年ぶりに「上野の森 親子ブックフェスタ2024」

8年ぶりに「上野の森 親子ブックフェスタ2024」

「上野の森 親子ブックフェスタ2024」に久しぶりに顔を出した。たぶん8年ぶり。連日の快晴で、会場は大入り。昼メシ前だったので、今の職場と元の職場だけをサッと見て帰ろうと思っていたが、ちょうど今の職場ブースで、読み聞かせサイン会が始まるところだったので、そのまま居座り。この日は、あさのますみ(作)+イシヤマアズサ(絵)の絵本「おおきなおさら」がテーマ。読んでみたら、一般的なハッピーエンドなお話しで

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大橋鎭子『「暮しの手帖」とわたし』に読む雑誌創刊の志

大橋鎭子『「暮しの手帖」とわたし』に読む雑誌創刊の志

大橋鎭子『「暮しの手帖」とわたし』(暮らしの手帖社)↓
https://www.amazon.co.jp/dp/4766002008/
 NHK連続ドラマ小説「とと姉ちゃん」にも描かれた、大橋鎭子『「暮らしの手帖」とわたし』を読了。戦後日本を駆け抜けてきた女性の一代記。幼くして父を亡くしたことから、10歳にして一家の大黒柱としての自覚に目覚める。先ずは銀行勤めから、大学で学ぶ直し、新聞社勤務を経て

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雑誌「養豚界」2024年5月カレンダー🗓️

雑誌「養豚界」2024年5月カレンダー🗓️

雑誌「養豚界」2024年5月のダンディは、(株)九郎兵衛の加藤麗くん。ピンクのバンダナと、豚のワンポイント付きシャツがキュート。逞しい腕に抱かれて、安心して身を任せる子豚🐷くん。5月号の特集は「豚肉の消費動向を探る」。

鍋倉夫「路傍のフジイ②」

鍋倉夫「路傍のフジイ②」

鍋倉夫「路傍のフジイ②」(小学館)。同作品第9話〜第17話。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/gp/product/
 スターになった俳優の同級生。将来に迷っていた彼の背中を押したのは、意外にも藤井だった。台風の日に、翌日のフリマの準備。しかし暴風雨で壊れた看板を徹夜で修理。自ら労を厭わない藤井に、チームの心は一つになる。アイデア💡が湧かずに煩悶する喫茶店の

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本屋大賞受賞の宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」

本屋大賞受賞の宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」

宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)。ご存知2024年本屋大賞を受賞した本。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/成瀬は天下を取りにいく-宮島未奈-ebook/dp/B0BTCW4JK5/
 読んでいて、ついついプッと吹き出して笑ってしまう。小説界に一風変わった新たなヒロインが誕生だ。主人公である成瀬あかりの突飛な発想。西武大津店の再興、寿命200歳、M-

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鈴木敏夫+押井守「されどわれらが日々」

鈴木敏夫+押井守「されどわれらが日々」

鈴木敏夫+押井守「されどわれらが日々」(DU-BOOKS)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0CWKLLBBX/
 スタジオジブリに言いたい放題の押井守監督。それをヌラリクラリと交わしながら、対談をまとめ上げる鈴木敏夫プロデューサー。本当に昵懇の間柄だからこそ、できるコミュニケーション。長いつきあいだからこその、楽しいハチャメチャ対談

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「『イコール』Live 筆者と話そうトークライブ」

「『イコール』Live 筆者と話そうトークライブ」

「『イコール』Live 筆者と話そうトークライブ」に顔を出した。5月に刊行予定の『イコール』創刊1号に、SNS投稿した文章を載せてもらうことになった。橘川編集長に敬意を表するために出席した。会場は外苑前「SHARE LOUNGE」。コワーキングスペースだが、書棚の選書のハイレベルさに感心。実態としてはauが運営しているそうである。

 第一部は講演というか企画説明。橘川編集長が、ロッキンオン創刊時

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