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本『いのちをつなぐ海のものがたり』矢田勝美 著

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『海には神さんがおる』 〜 本文より 〜  漁師の父と弟、漁師を支えてきた母という実家の暮らしを背景に描いた、 伊勢湾の海で働く人たちが舞台のエッセイ本。 2012年 斎藤緑雨文… もっと読む
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2020年7月の記事一覧

船の神様「船霊様(ふなだまさま)」

船の神様「船霊様(ふなだまさま)」



船霊様(ふなだまさま)  

「船には船の神様「船霊様」がおいでになる」
船霊様は漁師を守る、船の神様。
ふなだま=船玉・船霊・船魂と、表記はそれぞれ。

船大工が念を込め、密かに祀(まつ)っている。漁師、船大工以外には知られていない。船に女性が乗れないのは船霊様が女性で、嫉妬するからだといういわれがある。

「船大工が作り、念を入れて、密かに船に祀(まつ)る」
地域によって異なるが、船霊様は

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矢田勝美 展 「船霊といのり」@海の博物館

矢田勝美 展 「船霊といのり」@海の博物館



明日から三重県鳥羽市の海の博物館で
展示が行われます。



私が海の博物館の中でもっとも興味深く
心動いた船の中に船大工が込める「 #船霊様 」も
同じ展示室にあつめて展示していただいております。


海と森林が豊富に眺められる
静かに一人になれる場所にあるので
日常を離れて憩いにいかれてみてください。



『「船霊様(ふなだまさま)」は漁師の身を守る船の神様。
嵐の前触れや危険な場

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ゴッホとピカソ

ゴッホとピカソ



誤解を畏れず言うと、絵を描くことが私はそこまで好きではない。


美術に関わってないと生きていけないけれど、寝食忘れてそこに没頭したくなるような絵バカではない(それよりも、子供に絵を描かせる方のが好きだ)。

それしかできない絵バカは、それしかできないゴッホタイプで、私はなんでも一定ラインできてしまうピカソタイプだと思っている。

私は、人間はゴッホとピカソの2種類のタイプに分けられる

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