やぶ悟空

2021年春、noteを始めることにしました。やぶ悟空です。 「航空」の分野をメインに…

やぶ悟空

2021年春、noteを始めることにしました。やぶ悟空です。 「航空」の分野をメインに、私が住んでいる北海道の話題も取り上げるつもりです。 ややマニアックですが、よろしければどうぞお立ち寄りください。

マガジン

  • ちょっと古いBMWに、ちょっとだけ乗ってみた

    シルバードライバーの、中古輸入車レンタカー体感レポート

  • 仏アルプスの滑走路

    山岳地の急斜面に小さな飛行場があります。こんな場所に着陸していいの?

  • 北方領土の飛行場

    北海道なのに 行くことができない島々、北方領土。そこの空の事情について、ちょっと知りたい方に…。

  • 樽前山で起きた航空事故

    苫小牧市で発生した航空事故を知っていますか?

  • 北海道の気象レーダー

最近の記事

空飛ぶクルマ?

4年前に撮影した写真を見ながら、子供のころ驚いた こんなクルマを思い出しました。 自動車に翼とプロペラを付けたら空を飛べるんじゃないかと思っていた60年前の小学生は、現実にそんなクルマを作って空を飛んでいることを知ったとき、それは驚いたものでした。やっぱり、できるんだ! “Aerocar” は、1949年にアメリカの Moulton Taylor が設計・製造した「空飛ぶクルマ」。6機が製造された、と Wikipediaにありました。 こんな飛行機(クルマ?)なら、もう

    • 「故障」だって?!

      きれいな桜だったね、とクルマに戻ってエンジンをかけると、計器パネルの表示がいつもと違う。消えるはずの黄色やオレンジのマークが点いたまま。あれっ、うちの軽自動車、どうなったんだ? < 今回は、備忘録として > ナビの画面にも出ている。 「VSC故障」 「パワーステアリング故障」 「オートハイビーム故障」 どれも「販売店で点検を受けてください」と言っている。いつも点検に出している販売店は、ゴールデンウィークで まだ1週間先まで休みなんだよな。いったんエンジンを止めて再始動

      • 狭小空域、青森にも

        前回に続き、また細かな空域のはなし。白神進入管制区の中にある、小さなエリアの話題です。 ことし2024年の4月18日から運用が始まった「白神進入管制区」の北東部に、青森空港があります。そのすぐ東隣りは、F-16やF-35などの戦闘機も飛行する「三沢進入管制区」です。大部分は平面上の境界線で分離されているのですが、青森空港に近いところに扇形のような小さい空域があることに気付きました。 その部分を拡大した図です。AIP(2024年4月18日有効)から、白神進入管制区(ACA)

        • 北海道トライアングルs

          今回は空域の話題、それも ほとんど気にしなくてもよさそうな 小さなエリアに注目します。 2024年4月18日、北海道では「日高進入管制区」の、東北では「白神進入管制区」の運用が新たに始まりました。 北海道内だけに着目すると、進入管制区は次の図のようになっています。 ザックリと描いたこの図では さほど気にもならないのですが、丘珠空港(札幌飛行場)と旭川空港の間に、とても小さな三角空域が二つ存在しています。 そのあたりを拡大した図です。 直線や円弧は、千歳、札幌および日

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          5月ですね。 ※ 写真はすべて、2024年、やぶ悟空撮影

          コード「7600」

          「無線機故障、ライトガンで着陸許可」というニュースをラジオが伝えていました。へ~ぇ 珍しいな、点検以外でライトガン使うなんて。4月18日夕方のことです。 その機体はエアバスA350-900の JA02XJ、場所は新千歳空港とのこと。(冒頭写真は2024年2月に撮影した当該機) 当該機は日本航空521便、羽田発の新千歳行。この飛行航跡は午後5時少し前、まもなく千歳進入管制区に入るところです。フライトレベル(FL)150で降下を止め、レベルオフしたところ。 いつから無線が使

          コード「7600」

          クロネコ・フレイター

          この春4月、ヤマトの貨物専用機が荷物を運び始めました。 11日に就航したという報道の数日後、ちょうどお昼ごろ新千歳空港に到着するエアバスA321型機を待ち構えました。 霞んだ春の空に、シンプルな塗装のエアバス機が進入してきました。子ネコをくわえて運ぶ 見慣れたマークが機体前方に、そして黄色い尾翼にもクロネコ塗装です。ウイングチップ・フェンスが付いていて、ボディには塞がれた窓が見えるので、中古のA321旅客機を貨物機に改修したようです。“A321 P2F”、Passenge

          クロネコ・フレイター

          北日本広域ターミナル、始まる!

          この4月18日から、北海道に「日高進入管制区」が、東北には「白神進入管制区」が新たに設定されることになりました。それぞれ、ターミナル・レーダー管制業務が実施されます。 AIP(EFF: 18 APR 2024)情報を基に、作図してみました。 現在は、北から順に「札幌」「千歳」「函館」および「三沢」の4つの進入管制区が、一部が重なり合いながら連なっています。赤とピンクは、自衛隊の管制官が航空管制を行っているエリアです。 札幌航空交通管制部(札幌ACC)の道東セクターに代わ

          北日本広域ターミナル、始まる!

          途切れている座標(つづき)

          北海道本島と国後島との間、根室海峡に引かれるラインのおはなし。前の記事は、こちら。 根室海峡を通っている、福岡FIR(飛行情報区)とハバロフスクFIRの境目の座標が明示されていないことについて、前回お話ししました。日ロ「中間ライン」の座標も明らかにされていません。 でも、いろいろ探している中で、根室海峡に設定された2種類の座標が見つかりました。 ひとつはこれ。海上保安庁の根室海上保安部が「根室海峡 航行時の注意」として、参考ラインとその座標(度分)を示したリーフレットを

          途切れている座標(つづき)

          途切れている座標

          北海道本島と北方領土の国後島の間には、根室海峡があります。地図のオレンジラインを引いた場所です。海峡の全長は約130キロメートル。 日本の福岡FIRと 隣接するロシアのハバロフスクFIRとの境界は、この根室海峡の上空を通っています。 FIR とは「飛行情報区(Flight Information Region)」のこと。 国際民間航空機関(ICAO)により設定された 航空機の航行に必要な各種の情報の提供又は捜索救難活動が行われる空域(航空局資料による)が FIRです。今

          途切れている座標

          札幌ACCセクター変更

          日本(福岡FIR)の空域再編が数年前から進んでいます。 札幌航空交通管制部(札幌ACC)の担当空域内も、この3月21日からセクター境界の変更がありました。 AIP Japan (EFF: 21 MAR 2024) の情報から。 (EFF: 1 MAR 2024) から (EFF: 21 MAR 2024) への変更部分を編集しました。 フライトレベル(FL)335以上の高高度空域は、近い将来に福岡ACCの管轄に組み込まれる計画です。その事前準備のためか、「S94」と「

          札幌ACCセクター変更

          生まれ変われそうな、春

          春というには まだ気が早い北海道苫小牧市。でも、日々の気温が少しづつ上向きになってくると、積もっていた雪の下からいろいろなものが現れてきます。 これもその一つ。 日産・フェアレディZ、Z32型。4代目Zとしてデビューしたのが1989年、長く2000年まで生産されたモデルです。 室蘭ナンバーが付いていて(画像処理)かなり傷んでいます。古いけど いいクルマ、もったいない! 放置車両でしょうか? -+-+-+- それから1か月後。 クルマは まだ同じ場所にありました。上

          生まれ変われそうな、春

          冬の野外博物館

          多くの化石が発掘されている穂別。中でも、むかわ竜(カムイサウルス・ジャポニクス)といわれる恐竜化石は有名です。 むかわ町穂別には、穂別博物館の近くに野外博物館があって、小高い森の中のひっそりとした雰囲気が気に入っています。いくつかのオブジェが置かれた学びの公園といったところでしょう。 あたりが雪に覆われた野外博物館のたたずまいを感じたくて、2月上旬の天気のいい日に訪れてみました。 除雪されていないことは承知の上。カンジキは持っていないので、長靴の口をしっかり絞めて雪の中

          冬の野外博物館

          アシアナ最後のジャンボ、退役

          うるう年の2月29日、こんなニュースを目にしました。 アシアナ航空のボーイング747-400型機のうち、最後まで残った旅客型 HL7428 が3月で退役する…と。 この HL7428 は、昨年の夏に偶然撮影できて喜んでいた機体です。そのときの写真が こちら。 さすがジャンボ。大きくて機内も広い! ロイヤルビジネスクラス:10席(メインデッキ最前方) ビジネスクラス:24席(アッパーデッキ全席) エコノミークラス:364席(うち、足楽シート32席) ペット連れ指定

          アシアナ最後のジャンボ、退役

          北海道~沖縄、直行

          暖かい暖かい と大合唱のこの冬。苫小牧でも確かに暖かい日が多いのですが、最高気温でも氷点下という真冬日が、まだまだ残っています。 そんな中で 暖かそうな南国に思いを馳せていると、ふと「直行化経路」の文字が目に留まりました。対象リストに「ROAH-RJCC」も入っています。これは 那覇空港~新千歳空港 のこと。その間に直行経路ができるの? となっており、すでに試行運用が始まっています。 那覇空港~新千歳空港 に着目すると、こんなルートになっていました。 これだけでは分か

          北海道~沖縄、直行

          気になったクルマ

          苫小牧市内を散歩中に、こんなクルマを見たことがある。 ちっちゃい3輪の自動車が、なぜか高いところに置かれていたので目についた。棄てられているようだ。 札幌市のナンバーが付いている(数字は消去)…ってことは堂々と公道を走れるんだね。水色ナンバーだから「ミニカー」の扱いらしい。 ここでいう「ミニカー」ってのは、 ・道路交通法上の車両区分: 普通自動車 ・道路運送車両法上の車両区分: 原動機付自転車 という、なんだか不思議な乗り物。総排気量50cc以下(電気モーターなら定

          気になったクルマ