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アウトドアとネイチャー

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山登り、自然観察などの記事を集める
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記事一覧

読書 「アユ百万匹がかえってきた: いま多摩川でおきている奇跡」 田辺 陽一 (著) 小…

1 本書 NHKのドキュメンタリーから生まれた本です。文末に、番組制作を終えた田辺さんが、文…

読書 「武蔵野・江戸を潤した多摩川」 安富六郎(著)  農文協 科学の視点で歴史検証

1 本書 学術書とも言える多摩川に関する本です。著者の安富さんは、農学博士で、自らの足で…

読書 「川ガキ」 村山 嘉昭(写/文) 飛鳥新社  川の美しさ、楽しさと危険を知るた…

1 本書 川で遊ぶ子供たちのフォトエッセイです。子供たちの笑顔、一緒に心から笑わないと撮…

春の蝶 #写真日記(2024年4月)

東京郊外に生き残る蝶たち(春編) 春に里山周辺の散歩で会える蝶を紹介します。 幼虫が野草を…

読書「イリオモテヤマネコ」横塚 眞己人 (著) ブロンズ新社 暗がりの光を見出す

1 本書 横塚さんは、ダイビング専門誌の編集者から写真家に転向された方で、1980年代にイリ…

読書「雪崩事故事例集」 日本雪崩ネットワーク 出川あずさ(著) 山と渓谷社

1 本書 雪山登山、山スキーなどの活動でおきた雪崩の事例をひとつひとつ、一部は実地調査デ…

読書(新刊)「かながわ山岳誌」日本山岳会神奈川支部 山と渓谷社 ベテラン登山のあるべき姿

1 本書 神奈川県内にある山のガイド本の一つではなく、山登りのルートに加えて、山に関わるたくさんの情報、地理・地形、気象、自然(植物と動物)、山岳信仰,、山名の由来を調べる学習書です。地図が見やすくないので、エアリアなどの紙の地図か、電子地図を見ながら読むのをお勧めします。 2 本書との出会い 本書の制作に関わった方から、山の踏査をしていることを、三年ぐらい前に聞きました。取り組みを完遂し、自費出版として一般書店やネットで販売される本ができたことに、心からお祝いの言葉を述べ

読書「アゲハチョウ」 松本克臣 (著) 山と渓谷社 駅前書店に思いをめぐらせる

写真はAIで生成(合成)したのではないです。 めずらしく、種類の違う蝶が並んで吸水している…

読書「登山の運動生理学百科」 山本正嘉 (著) 東京新聞出版局  山登りの科学/登山…

1 本書 著者の山本さんは、東京大学で教育学の学位をとられた人で、ヒマラヤや南米の山を岸…

読書「山と高原の地図(エアリアマップ)」 昭文社 生き続ける山地図のスタンダード

1 本書 今回の紹介は地図。書店で売られていて、ガイドブックでもあります。山と高原の地図(…

読書「図説日本の蝶」 ニュー・サイエンス社 藤岡知夫著  二足の草鞋

二つの仕事をこなすことを二足の草鞋を履くなんて言いいました。草鞋自体が、今の人にはわから…

読書「シマエナガちゃん」 講談社 小原玲著 見れない小鳥の力

大人気のキャラクター、シマエナガは北海道にしかいない上に、北海道でも簡単には見れません。…

読書「エベレストに死す」 長尾三郎著 講談社 究極の自撮り

観光地でも、街でも、時には、偉い人の集まりでも、普通に行われるようになった自撮り(自分撮…

読書「山菜・きのこ・木の実フィールド日記」 水野仲彦著 山と溪谷社 自然の恵みを育む縦・横の糸

自然の恵みについて、書いてみます。 山菜、茸、木の実はそれぞれ、食べられるもの、美味しいものがある一方で、猛毒のものがあり、覚えないと、収穫が楽しめないので、情報源となる図鑑が大切です。さらに、詳しく知るには、それぞれの横のつながり・関係を学べばいいのですが、良い本がなかなかありません。その一つが本書です。 中島みゆきの有名な唄「糸」の表現を借りて、自然の恵みを表現すると、気候と地形が縦の糸、草花、樹木、菌類が横の糸で、茸、山菜、木の実はここに入ります。横どうしの関係を知