見出し画像

認定NPO法人「STORIA」で学んだこと

認定NPO法人「STORIA」では、仙台を拠点に、経済的困難を伴う子どもの居場所を運営しています。私はプロボノ(社会人の本業を持ちながらキャリア経験を活かして参加する副業のボランティア)として2018年から活動のお手伝いをしています。
 
先日メディアの取材があり、プロボノ仲間がリアルとオンラインで集まってお話を持ちました。
 
その中で「STORIAに関わって嬉しかったことは何ですか?」という質問があり、自分なりに整理して説明したところ、出てきた言葉をそのままここに紹介したいと思います。
 
*********************************
 
さきほど「人を集めるのに工夫していることはありますか?」という質問がありましたが実のところ、私たちのほとんどは代表佐々木の人柄に触れ、「何となく」、磁石に引き寄せられるように集まって来た者が多いのです。
 
プロボノやボランティア、スタッフ、それぞれの立場で関わっているうちに、いつの間にか「ストーリアイズム」を身につけていることに気が付きます。「ストーリアイズム」は、関わる皆が自分の言葉で様々な表現をするのですが、ようは代表佐々木の「生き方」の投映です。
 
ひと言でいうと、「人はありのままでいいんだよ、ありのままの輝きを発揮すれば、自分と、周りの人を自然に幸せにしていくんだよ。」ということです。
 
多くの者が「誰かを救いたい」という想いを持って入ってくるのですが、その実、「自分が救いを求めているのだ」ということに気付く瞬間があります。
 
そこで出会った素敵な仲間と時を過ごして成長する。子どもの顔が輝き始める瞬間を目撃して癒される、心が温かくなる。そんなことをしているうちに、「自分が『愛情の循環』を起こさせよう」と思っていたことはおこがましく、愛情の循環は自分の中に生まれること、自分自身がその中に取り込まれていくことを経験していくのです。
 
そうなってくると、プロボノ活動に「義務感」とか「貢献」とかいう感覚は全くありません。この仲間と一緒にいたいから、過ごす時間が楽しいから、子どもの笑顔が見たいから、そういうことだけが動機になってきます。
 
一昨年、私たちプロボノチームはクラウドファンディングに挑戦しました。子どもの居場所が資金難により、立ち行かなくなる危機に晒されていました。子どもたちが笑顔を取り戻した場所。そこに子どもやって来ると、鍵のかかった扉に貼り紙があります。「居場所は運営費用の課題により閉鎖しました。」そんな光景を見たくない。その気持ちは皆同じでした。
 
プロボノチームは、8ヶ月にわたって、毎週日曜朝6時に作戦会議を続けました。プロボノ仲間は普段ホンワカ会話していますが、実のところ職場に戻ると皆が超多忙な企業戦士です。皆のスケジュールが合うところが日曜の朝6時しか無かったのです。
 
サイト設計の検討や広報の戦略、関連イベントの企画実行等、それぞれがタスクを分け合っては検討を進め、翌週に結果を擦り合わせます。
 
その結果、ご支援頂いた皆様の温かい応援のおかげで、クラウドファンディングは成立し、私たちは一年間の子どもの居場所の運営費に目処を立てることが出来ました。皆、自分のことのように喜び合いました。
 
でもその8ヶ月すら、誰も「義務感」や「貢献」という感覚に捉われてはいなかったのです。ただ素敵な仲間とワイワイやる、何か素敵なことが起きる、そのワクワク感だけがありました。
 
私が「STORIA」を説明するとこんな感じです。不思議なことに、皆が違う言葉で、それでいて何かが共通するものを、「STORIA」として表現するのです。



「子どもの貧困の連鎖から愛情の循環へ」
仙台のNPO法人STORIAが実践する成功事例をともに学ぶ無料オンラインワークショップを開催中です。
お申し込み・詳細は下記URLへ。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?