人は変わる
私がいつも工場で話す”決めゼリフ”のようなストーリーがあります。
「工場の250名の従業員が幸せになれば、家族にも波及する。やりがいを感じ、チームに必要とされ、充実して帰宅すれば、そのことは家族にも伝わる。私たちの仕事は、1,000人の人々を幸せにする仕事だ。」
いつものように工場幹部と食事をしながらその話をしていました。
製造課長はうんうんと頷き、「2,3年前と比べると、工場内の雰囲気は見違えるようだ。」と言います。
すると、係長がこんな話を始め、私は嬉しくなりました。去年入社したばかりの係長です。
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―――私は以前、パン工場で働いていました。その工場は決まった品種のパンをとにかく低コストで大量生産する、私の仕事は一定品質のパンをひたすら作り続ける仕事でした。
長年の経験で、勘所は全てわかっていました。機械の音がちょっと変化したら、何が起こったかがすぐにわかる。対処方法も慣れたもの。ああなればこう、このときはこうする。でも、そんなルーチンの日々の連続に、正直飽き飽きしていました。
この会社に入社し、今は組織を率いながらチームと共に成長する、ということを学んでいます。
先日、妻にこう言われました。
「あなたは、前のような職場に戻ってはいけない。あの頃のあなたと、今のあなたは、全然違う。」
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私はこの話を聞いて、こんな人が一人でもいたならば、私がこの世に生まれ出て、働いた価値もちょっとはあったのかな、と思うのでした。
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