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楽しく結果を出す

工場で働いていて、最近周りから得たフィードバックに、とても嬉しいものがありました。
 
「あなたと一緒に働いていると、仕事が楽しい。みんなが巻き込まれて楽しくやっているうちに、いつの間にか業績も改善している。」
 
なぜ嬉しいかというと、まさにこれこそが私が意図しているものだからです。
 
「楽しい」と「業務改善」は両立しない、と信じている人がいます。
業務改善は乾いたタオルを更に絞り上げる厳しい世界。従業員には厳しい自己犠牲を求めなければならない。
職場は仲良しクラブじゃない。「楽しい」雰囲気を持ち込むのは、聞こえは良くても業務に緩みをもたらしてしまう。
「楽しい」と「業務改善」は排反の関係で、どちらかを捨て、どちらかを選ばなければならない、というのです。
 
ですが私の実践している方法では、その両方を実現することが可能です。
二兎を追って、三兎、四兎を得ましょう。
虻ハチを追って、クワガタ、カブトムシも捕まえましょう。
 
「楽しい」と「業務改善」は二者択一、と主張している人にはしばしば、「楽しむ」の定義に誤解があります。
 
楽しい職場とは、仕事の負荷はそこそこに。それよりも和気藹々とした雰囲気に、アフター5の飲み会は全員参加で盛り上がる。余裕のある会社なら、そんな職場作りもできるんだろうけどねえ・・・。
 
これは私の定義で言う「楽しい職場」では全くありません。個人的には、日中業務の生産性が低く、それでいて終業後の飲み会参加強制の雰囲気が漂う職場なんて、生理的なレベルで無理です。
 
状況は厳しい。でもそれにチームワークでチャレンジし結果を出しているからこそ業務は楽しい。気付けば時間が経つのを忘れるほどに没頭している。そんな慣性力をチームが持つと、もう最強です。
 
リーダーに求められることは、「チームがチャレンジを楽しむ仕掛け」を幾つ仕込むことができるか、です。
 
「日本は生産性が低い。これからの国際競争に勝ち残るにはもっと体質改善しないと未来はない。」
という論調に違和感を持ったことはないでしょうか。
 
日本の現場は極限までのスリム化を進め、現場が疲弊したうえに、あたかも現場が更に自己犠牲の努力をしなければならないのだ、という論調。そうではなくて、今日本の現場に必要なのは、推進力をいかにチームで楽しむか、という仕掛けの工夫です。そしてそれはひとえに現場ではなくてそれを率いるリーダーの努力に懸かっているのです。
 
それを言うと、努力と精神論だけを連呼する昭和のリーダーからこんな反論を浴びそうです。
 
―それは業界の特性による。コンサルやITベンチャーのような華々しい業界と違ってこっちはレッドオーシャンの泥臭い業界にいるのだからそのような話とは無縁だ。
 
いいえ。私は食品製造という人類で最も古いコモディティーのレッドオーシャンセクターで働いています。
 
―地方の特性や、組織に属する人のカラーというものがある。そういうのは一部の「意識高い系」の人々のストーリーだよ。
 
いいえ。私はこの方法論を文字通り五大陸でこれまでチャレンジしてきました。欧米でもアジアでもアフリカでも、私が接する人々の反応に変わりはありませんでした。今私は、この原則は人類の根本に備わった共通項だと確信しています。
 
リーダーとしてやるかやらないか、それだけです。


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