私の中で「丸の内効果」と呼んでいる現象があります。 (完全なる私の造語です。) 丸の内で働くことが生きがい。日本経済の中心地、丸の内で。 丸の内でランチ。夜は八重…
認定NPO法人「STORIA」では、仙台を拠点に、経済的困難を伴う子どもの居場所を運営しています。私はプロボノ(社会人の本業を持ちながらキャリア経験を活かして参加する副業…
製造現場にいて勉強になったことのひとつは、借金取りへの応対が身に着いたことでした。現場にはワケアリの人が多いものですから、借金がらみのトラブルがつきものです。 …
私が現場スタッフをしていた頃の上司に、テキトーだが度胸はあるH課長という人がいました。無責任でしたが、憎めない人なので私は大好きでした。 現場には、今では考えら…
製造現場は、決してエリートの方が働きに来るところではありません。 ワケアリの人が多いです。現場で一緒に過ごした中で、特に印象的だった方の話を紹介したいと思います…
さて、生産現場では、ケンカで生産ラインが止まることがあります。 でもこのことは、決して上には報告されません。 報告のしようが無いからです。 「週次生産報告会」の…
私がいつも工場で話す”決めゼリフ”のようなストーリーがあります。 「工場の250名の従業員が幸せになれば、家族にも波及する。やりがいを感じ、チームに必要とされ、充…
何か政治家の学歴が随分マスコミに取り上げられて騒がれていますが。 やれ卒業証書はあるし当局も認めている。だが卒業のプロセスが正当だったかどうかに疑義がある、云々…
世の中で見聞きした表現なのだけれど、よくよく考えてみると言いたいことが分かるようで、分からない。言語明瞭、意味不明。 私が思う、そのような表現の代表的事例を紹介…
私は製造業の現場で生産性カイゼン指導の日々を送っています。この世界では現場で培った経験がモノを言います。 社会人新人の最初10年くらいはずっと下積みだったでしょ…
私の半生を振り返ったときに、車窓を流れるかのごとく、様々な心象風景がありました。 私は若干の経済的困難を伴って育ったこともあって、「世の中の人の役に立ちたい、…
列車の旅って、独特の楽しみ、ワクワク感がありますよね。 子どもが座席の上にヒザを立て、窓の桟に手を掛け、口をポカンと開けて流れゆく車窓の風景を眺めている。その…
「AIに将来仕事を奪われる職業リスト」みたいな記事がインターネットに溢れていて、AIによって職を失うことの不安が語られます。 AIは人間の存在理由を脅かす存在なので…
私は世の中の細かい事々をあれこれ突き詰めて考える割には基本的なところが抜けている天然ボケな側面がありまして、そのようなお恥ずかしいエピソードをひとつ吐露させてく…
心の底から信じたこと、同じことをずっと言い続けることは重要だと思います。十年も、二十年も。 私は「ハッピーサイクル」という言葉を掲げて、工場の現場生産性改善に…
工場で働いていて、最近周りから得たフィードバックに、とても嬉しいものがありました。 「あなたと一緒に働いていると、仕事が楽しい。みんなが巻き込まれて楽しくやっ…
村上 善行
2024年5月16日 16:24
私の中で「丸の内効果」と呼んでいる現象があります。(完全なる私の造語です。) 丸の内で働くことが生きがい。日本経済の中心地、丸の内で。丸の内でランチ。夜は八重洲ブックセンターで新刊を眺めてお茶をする。帰路は東京駅の連絡通路の雑踏に、最新モデルの車や話題のサービスの無料体験ブースを立ち見して、東京メトロでポッドキャストを聞きながら帰る。経験が浅いからまだ新卒給だけど、丸の内勤務だから毎日
2024年5月13日 11:50
認定NPO法人「STORIA」では、仙台を拠点に、経済的困難を伴う子どもの居場所を運営しています。私はプロボノ(社会人の本業を持ちながらキャリア経験を活かして参加する副業のボランティア)として2018年から活動のお手伝いをしています。 先日メディアの取材があり、プロボノ仲間がリアルとオンラインで集まってお話を持ちました。 その中で「STORIAに関わって嬉しかったことは何ですか?」という質
2024年5月9日 07:50
製造現場にいて勉強になったことのひとつは、借金取りへの応対が身に着いたことでした。現場にはワケアリの人が多いものですから、借金がらみのトラブルがつきものです。 現場事務所に電話が掛かってきます。「オタクの従業員の○○を出してくれ。そこで働いているのは分かってる。」「ご用件は?」「借金の返済期限が切れている。自宅に電話しても出ないから埒が明かない。今すぐ呼び出してくれ。」「あいにく製造ラ
2024年5月6日 11:37
私が現場スタッフをしていた頃の上司に、テキトーだが度胸はあるH課長という人がいました。無責任でしたが、憎めない人なので私は大好きでした。 現場には、今では考えられない不安全行為が一杯ありました。無免許フォーク運転、クレーン運転。私は無免許でフォークを運転し、ぶっ倒して足が挟まれ動けなくなったことがありました。そのとき挟まれたのはちょうど安全靴の装甲があるところで、無傷だった私は、安全靴に
2024年5月2日 11:00
製造現場は、決してエリートの方が働きに来るところではありません。ワケアリの人が多いです。現場で一緒に過ごした中で、特に印象的だった方の話を紹介したいと思います。コンプライアンスが厳しい時勢ですがこんな時代もあったなあ、と。四半世紀ほど経ってもう時効かな、と思ったので吐露するのですが。 一時期ペアでオペレーターをしていた人にIさんという人がいました。つい最近まで違法賭博店を経営していたらし
2024年4月29日 11:47
さて、生産現場では、ケンカで生産ラインが止まることがあります。でもこのことは、決して上には報告されません。 報告のしようが無いからです。「週次生産報告会」のような場所で「えー 昨日は2時間の生産停止。原因は、オペレーター同士のケンカ。なかなか派手な殴り合いだったので難儀しましたけども。再発防止策としてはそうですね。和やかなデザインの壁紙でも張り替えたいと思います。」なんて話は出来ません
2024年4月25日 09:28
私がいつも工場で話す”決めゼリフ”のようなストーリーがあります。 「工場の250名の従業員が幸せになれば、家族にも波及する。やりがいを感じ、チームに必要とされ、充実して帰宅すれば、そのことは家族にも伝わる。私たちの仕事は、1,000人の人々を幸せにする仕事だ。」 いつものように工場幹部と食事をしながらその話をしていました。 製造課長はうんうんと頷き、「2,3年前と比べると、工場内の雰囲
2024年4月22日 10:49
何か政治家の学歴が随分マスコミに取り上げられて騒がれていますが。やれ卒業証書はあるし当局も認めている。だが卒業のプロセスが正当だったかどうかに疑義がある、云々。 「それを言い出すとキリが無くね?」と思うのですが、自戒と反省を込めて、私の苦い思い出話を。 私はどう大目に見ても、真面目な学生ではありませんでした。サボってばかりで単位は落としまくり。大学四年生の年末頃です。私は取得した単位を数
2024年4月19日 10:27
世の中で見聞きした表現なのだけれど、よくよく考えてみると言いたいことが分かるようで、分からない。言語明瞭、意味不明。私が思う、そのような表現の代表的事例を紹介します。 ・プライベートは本人に任せています 芸能人に交際が発覚したときに事務所が出すコメント。この逆は存在するのかという。「本人にプライベートはありません。仕事もプライベートも含め、当事務所が全てを管理しています。」 ・停止
2024年4月16日 11:56
私は製造業の現場で生産性カイゼン指導の日々を送っています。この世界では現場で培った経験がモノを言います。 社会人新人の最初10年くらいはずっと下積みだったでしょうか。工具箱を持って設備故障だらけの製造現場を、朝早くから深夜まで走り回っておりました。当時の工具箱。私の「保全魂」の宝物としてずっと大事にしています。今は自宅のDIY用の道具箱ですが。生産設備のオペレーターをしていた頃の「金差
2024年4月11日 09:17
私の半生を振り返ったときに、車窓を流れるかのごとく、様々な心象風景がありました。 私は若干の経済的困難を伴って育ったこともあって、「世の中の人の役に立ちたい、必要とされる人間になりたい」という渇望が尋常なものではありませんでした。 目の前の全ての方をお客様と考える。雑用は全て引き受ける。現場作業を一直二直の通し勤務のあとにようやくデスクワークに取り掛かる。部署の飲み会には絶対に遅刻しな
2024年4月9日 14:25
列車の旅って、独特の楽しみ、ワクワク感がありますよね。 子どもが座席の上にヒザを立て、窓の桟に手を掛け、口をポカンと開けて流れゆく車窓の風景を眺めている。その気持ちが分かる気がするのです。 きっと、流れゆく風景や、それぞれの町に特有の人や雰囲気、そういうものの移り変わりを「御縁」として味わって行く。日本の列車は世界に誇る正確運行です。計画通りの旅を楽しみつつ、ランダムに現れる御縁も楽し
2024年4月2日 14:44
「AIに将来仕事を奪われる職業リスト」みたいな記事がインターネットに溢れていて、AIによって職を失うことの不安が語られます。 AIは人間の存在理由を脅かす存在なのでしょうか?私は、人間が、その崇高な志を保っていれば何の心配も要らない、と思っています。 例えば「世の中の貧困をなくし、全ての子どもたちに夢と希望を与えたい。」「戦争の無い、全ての国が融和する平和な社会を実現したい。」 と
2024年3月28日 09:25
私は世の中の細かい事々をあれこれ突き詰めて考える割には基本的なところが抜けている天然ボケな側面がありまして、そのようなお恥ずかしいエピソードをひとつ吐露させてください。 社会人も40を過ぎてから知見を広めたいと思い、社会人ビジネススクールに通いました。 コミュニケーション能力のオバケのような人々が巣食う場所です。コミュニケーションが苦手な私が最も不得意とする難関の試練が現れます。 立食
2024年3月20日 12:37
心の底から信じたこと、同じことをずっと言い続けることは重要だと思います。十年も、二十年も。 私は「ハッピーサイクル」という言葉を掲げて、工場の現場生産性改善に取り組んでいます。従業員が俯いて仕事をしている。挨拶も無いし元気も無い。だけど業務設計が素晴らしいから成績はいつも良好、そんな現場を私は見たことがありません。 現場のメンバーが活き活きと働いていることと、会社が数字で業績を上げてい
2024年3月17日 12:01
工場で働いていて、最近周りから得たフィードバックに、とても嬉しいものがありました。 「あなたと一緒に働いていると、仕事が楽しい。みんなが巻き込まれて楽しくやっているうちに、いつの間にか業績も改善している。」 なぜ嬉しいかというと、まさにこれこそが私が意図しているものだからです。 「楽しい」と「業務改善」は両立しない、と信じている人がいます。業務改善は乾いたタオルを更に絞り上げる厳しい