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【連続小説】#10 生焼けと炭化の間で

あの頃に戻りたいですか?

よくある話だと思う。
ただ、これには2種類のあの頃があると思う。
実際にはあの頃とあの時なのかもしれない。
1つは楽しかったあの日に戻りたい。
もう1つはあの時にもどってやり直したい。
である。
確かに楽しかった時は過去にあるが、この後も有るだろう。
あえてあの時に戻ってもまた繰り返すだけである。
確かに失敗を正しに戻りたいこともあるが、その後にも数え切れない程の失敗や嫌なことはある。
もしかしたら1個の失敗を正してしまった故に別の過ちを生むかもしれない。


だから私は今日もマイボトルを忘れてきたことを後悔しないし、その意味を探し続けるのだろう。

つづく

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