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オススメ本『思考の整理学』で学ぶ「考えること」。

今日のおすすめ本『思考の整理学』(1986年/ちくま文庫)
先日他界された英文学者の外山滋比古さんの著作。大学一年生向けに思考するノウハウを教えるような本。
著者曰く、情報には3つの種類がある。一例として、一次情報は新聞記事、二次は社説、三次は学術論文とのこと。

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「一次から二次、二次から三次へと思考を整理していくには、時間がかかる。寝かせて、化学的変化の起こるのを待つ。そして、化合したものが、それ以前の思考に対して、メタ思考になる。」

社会に出てみると、思考の抽象化ができていない人の多いことに気がつく。忙しいのを言い訳にして、目の前に現れたものへの「対応」しかできない人間たち。それでは専門性は身につくまい。そういう人たちって思考することの訓練を受けてこなかったんだろうな、と思う。
高等教育の価値って、頭を使って情報を集め、三次情報にまで抽象化する力を養うことにある。
我が身を振り返るに、学生時代に「思考すること」を学べたのは大学に行ってよかったな、と思うことの一つ。それは学者にならなくても、役立つ能力なんじゃないかと考えている。

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