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ノンフィクションインタビューvol.4

米粒です!

このノンフィクションインタビューも4回目になりました。
いつも見ていただきありがとうございます😊

前回までのシリーズ一覧はコチラ↓

発達障害(ADHD,アスペルガー)
双極性障害
学校2つ中退
正社員歴ほぼ無し
片耳聴力消失
それでも強く生きる男の生き様

今回は2017年のエピソードの続きになります。

ではいこう!


ー米粒さんの2017年4月からの活動はどういったものだったんですか?


ーまず4月にはボイトレスクールに通い始めたんですよ。

ボイトレスクール


ーボイトレスクールですか?
いきなりすぎて情報が追いつかないんですが‥


ー少し遡って2016年のナンパしていた頃、
連絡先交換していた女の子とカラオケに行ったんです。
普段からカラオケは好きで、よく歌っていたんですよ。
そしたらその女の子から、
「なんかうまいのが腹立つわ〜」
って言われたんです。


ーちなみにどんな歌を歌っていたんですか?


ー福山雅治さんとか、尾崎豊さんとかでした。


ー渋めですね。


ーそれでうまいって言われたときに、
「あ、俺ってうまいんだ」
って思ったんです。

高校生の頃からカラオケには行っていたんですが、そんなにうまいと言われたことなかったんですよ。

それからしばらくの間、カラオケに通い詰めました。
通勤中や家で歌いたい曲を聴き込み、
カラオケで歌う練習をしていたんです。
そしたらみるみる点数が上がって。

高校生の時とかは激甘採点で80いけばいいくらいの盛り上げタイプだったのが、90点以上取れるようになったんです。


ーその採点は厳しいやつですか?


ー2016年当時だと1番厳しいと言われていたDAM採点でした。


ーそれならすごいですね!


ーそこからもっと音楽とか歌とかが知りたい!
って思うようになってボイトレスクールに通ったんですよ。


ーボイトレってことは、発声練習とかするんですか?


ーかなりやりました。
自分の出せるギリギリのキーを何回も練習したり、課題曲を作ってそれを自分なりの完璧で歌ったりしていました。


ーかなり本格的だったんですね。

就活について


ー前回の記事では、家庭教師の任期を終えて‥教育業界への就職を考えていたと聞きましたか、それはどうなったんですか?


ーピザ屋でバイトしながら、休みの日に教育系の仕事へ履歴書を送ったり面接に行ったりしていました。


ー24歳のときは就活をしてもどこも興味がなかったって言っていたので、やりたいことが見つかったのはいいことですね。

ただ気になったんですが、塾とか家庭教師って大学生のバイトのイメージが強いんですよね。


ーそうですね。
確かに大学生にとっては他のバイトよりも時給高かったりするのでいいバイトかもしれないです。
それがフリーターや社会人となると、生計を立てる給料を稼ぐのって結構難しいんです。
1コマあたりの給料は高くても、継続してずっとシフトに入れなかったりするんですよね。


ー1コマ1500円だとしても、1日に2コマだけだと日給3000円ですもんね。


ーそうです。
登録していた家庭教師センターにも専業家庭教師になりたいと連絡したんですけど、専業で家庭教師をしている人はよほど実績がある人か、東大とかの学歴がある人じゃないとなかなか厳しいと言われたんです。

他にも塾の本部での事務などに応募したんですけど、パソコンが苦手なことや学歴などがネックになって採用されなかったんです。なのでしばらくは、いつ家庭教師や塾講師から声がかかってもいいように勉強をとりあえずしていたという感じです。


ーやりたい仕事ができないってつらいですよね‥
ピザ屋は続けていたんですか?

ピザ屋での休日


ーはい。これは完全に生活のためというのもありましたし、なんだかんだピザ屋はバイトという面では働きやすかったんです。


ーそのピザ屋で社員になることはもう考えていなかったんですか?


ー考えていませんでした。
まず自分は前も言いましたが茶髪や金髪だったので、社員だと黒染めしないといけなかったんですよね。
あとは自分の休みたい曜日に社員だと休めなかったんです。


ー米粒さんは休みたい曜日はあったんですか?


ー自分は当時、ピザ屋の希望休日は月曜日と金曜日でした。


ーなぜ月曜と金曜だったんですか?


ー月曜日は、土日の忙しさを乗り越えたあとでゆっくり休みたかったからです。

金曜日は土日の前に休みをとっておこうという考えもありましたし、金曜はリアルタイムでドラえもんが観たくて休んでいました。


ードラえもんを観るために休んでいたんですか?!
別に録画とかをして後で見るとかでもいい気がしますけど‥


ーそこがこだわりというか、毎週金曜日はドクターペッパーを飲みながらドラえもんをリアルタイムで観るというルーティンのようになっていたんです。


ーなるほど‥小学生の頃の話ではないですよね?


ーはい、26歳のときです(笑)


ー普通にバリバリの大人ですね(笑)


ー色々なことをやってみたくて、ボイトレスクールに加えてキックボクシングジムにも通っていたんです。


ー本当に色々されているんですね。

2018年


ー年が明けて2018年になっても、
自分の生活の基盤はピザ屋でのバイト、
それとボイトレスクールとキックボクシングのジムでした。


ー2018年ということは米粒さんが27歳のときですよね?
失礼な聞き方かもしれませんが、周りの同級生とかは大学を卒業してから正社員として働いていると思うんですが、それの焦りとかはなかったんですか?


ー22歳や23歳の頃は焦りがありましたし、実際に学校を中退したときに友達何人かに縁を切られました。

ですが26歳くらいになってくると、親も周りもいい意味でも悪い意味でもほとんど何も言わなくなってきたんです。

ただ、今思えばぬるま湯でゆっくりしすぎたような感覚でしたね。


ー自覚はあったんですね。


ーはい。
ピザ屋も平日はかなり暇で、人数が多くいたら帰っていいよって言われることも増えてきたんです。

すると、帰りながら
「このままの生活で大丈夫なんだろうか‥」
って思ってしまったんです。


ー確かにフリーターがシフトに入れなかったり減らされると死活問題になりますもんね。

それで何か現状を変えたいと思っていたんですよ。
バイトを変えるとか、ボイトレかキックボクシングを辞めるかとか。
考えていた時期に、福岡で歌のオーディションがあったんです。

オーディション

何か自分も行動しないとなと思っていましたし、
ボイトレの練習の成果を試すためにということで受けに行ったんです。


ーオーディションでは何を歌ったんですか?


ーオーディションのときはHYさんのNAOを歌いました。


ーまさかの女性歌手!歌えるんですか?


ーキーを下げています(笑)


ーなるほど(笑)
オーディションはどうだったんですか?


ー合格だったんです。200人以上の応募からの20人の枠に入れたんですよ。


ーすごいじゃないですか!
カラオケやボイトレの成果が出ましたね!


ーそれで合格者面談でまた会場に行ってから、
担当の人に言われたことが
「本気で音楽をしたいなら、バイトもやめて本格的にレッスンをしてチケットを手売りして会場をセッティングしたり‥」
のような感じで、まとめるとお金がかかるということだったんです。


ー確かに何かを始めるには初期投資が必要ですもんね。


ー自分はピザ屋時代全く貯金していなかったんですよ。
歳をとってきた親にも頼れないですし。

その時に
「やっぱりお金がないと何もできないな」
と思ったんです。

金銭的事情でそこの事務所に所属することは諦めたんです。


ーええー!
もったいないですね!
合格していたんでしょう?


ーそのオーディション自体は無料だったので、
今じゃなくてもいいと思ったんです。

そして貯金のために県外の工場に行くことにしたんです。


ーピザ屋に土木に工場‥
米粒さんっていろんなところに行っていますね。

工場というのは理由はあったんですか?


ー工場というのは給料は高く、寮費も場所によってはかからないんです。

ちょうどピザ屋でも休憩時間に
「工場で貯金してセミリタイアを目指す」
みたいなブログを見つけて見ていたんです。

27歳のときの自分の将来的な目標として
「音楽活動をする」
「自営業で専業家庭教師をする」
ということだったんですけど、
どちらもお金がかかるこの目標に近づけるのが工場での貯金だったんです。


ーなるほど。
確かに目標金額を決めて期間工をする人の話も聞いたことあるのでそんな感じだったんでしょうかね。


ーはい。自分の地元の友達が車のメーカーで働いていて、直接の紹介ではないですが工場を紹介してくれたんです。

ただ、両親から反対されましたけどね。


ーその工場は福岡県だったんですか?


ー福岡にもいくつか工場あったんで考えたんですが、自分はその地元の友達が居る愛知県にある自動車工場を選びました。


ー愛知‥
また遠いですね。
確かに反対されそうな気もします。


ー母親は何時間も話して説得させました。

父親はもう会話にすらならないので、
また揉めました。


ー米粒さんとお父さんはどこまでも分かり合えないのかもしれませんね‥


ーそんな感じで2018年の9月にピザ屋とキックボクシングを辞め、愛知に引越しました。


ー次回は米粒さんの工場勤務の話を聞かせてください。

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