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解離性同一性障害

解離性障害について、解離性障害には
●解離性健忘(あまりにも強いストレスで記憶がすっぽ抜ける)
●解離性遁走(東京にいたかと思ったら、沖縄で生活を始めているなど)
●離人症(現実感が無かったり、自分の体が違うように感じる)
●解離性同一性障害(以下、DID主人格が耐えきれないほどのストレスを感じると、
そのストレスが掛かっている主人格が「自分がされているんじゃない」
であるとかで、どんどんと人格が増えるケースがあり、その症状は多岐にわたって、脳内で会話を聞いているケースもあれば、記憶がないケースも事実存在する。
以上、DSM5から一部引用。

DIDの疾患を持っている人に対して、好奇心で「本当にあるの?」や人格交代している時に「あなたは何歳?何してるの、血液がは?
」などを聞くこと自体があまりよろしくない。

解離性同一性障害の罹患者に必要なのは、人格の統合ではなく、とにかく本人が安心できる場所をまず作ることであって、周囲の人間がDIDを「嘘だろ、演技だろ」と言うことは、主人格の裏にいる人格が「もう面倒臭いから、出てこないでやろ」と言うような悪影響が生まれる。否定することによって、主人格のふりをした他の人格が出てくるだけである。
まず、主人格を助ける為に生まれた存在である人格も本人の一部として、
尊重し、決して否定をしてはいけない。否定をして、あたかもその人格が主人格であると誤解をし、責めることで余計に物事が悪化するという傾向がある。治療の流れとしてはDIDはPTSDから発症することが少ないため、
PTSDの治療をすれば、良くなるとなると思いがちではあるが、
治療の初期はまず、本人の安心できる場所を作る、治療の中盤になっても
本人の安心できる場所をとにかく継続的に続くように、周囲の人間だけでなく、福祉サービスなどを利用しながらその場所を作り続けることである。

基本的に薬物治療は対処療法でしかなく、根本的な治療法は現在のところない。主に、カウンセリングなどの精神療法を主にしていく。
重度の場合であれば、週に1回から2週間に1回のカウンセリングを推奨されている。

解離している本人は私たち、DIDの人の辛さはなかなか分からない。
殆どの人が知識がなく、中には存在するのかと言う臨床医も存在する。
しかし、DSM5やICD10にも記載があるように、実際に存在するものである。DIDの存在意義をしっかりと考え、怒鳴るや無視などを決してしてはいけない。

DIDに罹患している人は、自分を守るための原始的な防衛機制である。
好きでその状態に陥っていない、生きていくために必要だからこそ、
主人格と違う人格が存在する。故に、否定することは人1人を否定するのと同義である。一見すると、知識がなければ人格交代しているかすら、分からない。それを本人が私はDIDなのと伝えたときに否定せず、言ってくれてありがとうと受容し、共に治療することでよくなっていくケースが多い。

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