前口上集(ひとまず)#1〜#4まで
ラジオ番組をやってまして、spotifyかpodcacstで聴けるんですけど、『早稲田山荘ラジオ心中』っていいます。そこでやっている冒頭の前口上ですね。初期は台本をぎっしり書いてやってて、原型がちゃんと残ってたのでまとめることにしました。あの人のあのラジオっぽい口上なんですね、初期は特に。自動筆記が楽しくなって書いたものや、割とコンセプトを決めてから書いたのもあります。これきっかけにラジオ聴いてくれるのも嬉しいデス。新しめのエピソード方が面白いはずです。好事家になられてから聴いてください。これ以降のは見つかればちゃんと全部整理して載せます。
#1 ヒップホップ入門
悲しみよこんにちは。宵の月なんて眺めながらソーヴィニヨン・ブランを啜る模範的な九州男児も、ブロンクスの月の光が黒人に当たって青くなったなんて『ムーンライト』の余韻に浸る、ピザ配達でキュートなスパイクリーも、「推し」が燃えて大変大変、ファンに暴言、トリプルエーな淑女も、マナも、カナも、ちょっとちょっとちょっと~って三回繰り返せば、out-of-body experienceな「たくや」も「かずや」も全員集合、皆々様のお耳を拝借、リトルサイゴンとも呼び声高い、学生とヴェトナム人が大挙する東京は新宿区高田馬場から、みなさまにインテリジェンスでドープでエキゾティックな時間をプレゼント、早稲田山荘ラジオ心中です。
お聞きいただいておりますのは、チャーリー・パーカーによります『ブルーバード』とはいきませんで、podcast全盛時代の救世主、フリー音源クンの演奏です。
#2 ソヴィエト映画特集
こんにちは こんにちは、
極東アジアのくにから。
「ヒップホップの入門をせよ!」と言い放ってから幾星霜、世界同時革命の幻想、やがて来る戦争。我々は、早稲田山荘ラジオ心中。
「夏だーーー」と呟くベッキーのツイートが夏の風物詩だってのに、あー、君は、変わった。レポートから解き放たれた我々が今回行うのは、ソヴィエト映画特集であります。「もっと大衆的に!」といった声もちらほらきこえるが、安心してくれ、諸君。我々は少年忍者もキャバクラボーイも、ワニ映画特集だって控えている。今宵は前日譚、そして然るべき祝祭だ。エイゼンシュテインからたどるので安心してくれ。初心者の、然るべきアティテュードを育成させる。
そして、このラジオを聴いている諸君、君のいまの季節はいつ頃かな、我々は、暑い。というわけでソヴィエト映画だ。肝試しの理論をそっくりそのままコンヴァートした。今のうちにお好みのリカーをご用意を。もちろんウォッカだとなおよし。今回も無償のブルース、幻想と反逆の鐘、リズム&暴力、つまり出生に関する雄叫びが齎す、霊的な魅力を民族学の諧謔のなかに隠匿したショートカッティズムの伝承。そんなバックグラウンドミュージックに愛をこめて行う、早稲田山荘ラジオ心中です。今回も、ここ、アトムとウランが高架下に格納されたる街、東京は新宿区、高田馬場より放送であります。
#3 少年忍者特集
こんにちは、こんにちは、極東アジアの国から。
こんにちは、こんにちは、世界の人へ。
度重なるアジア人の猛攻、餅ゴリから始まるミステリーを中心とした韓国エキゾチズムが過去の話だったのは過去の話。現在、Koreanの支配力は、世界へ。韓国という名のアジアへの憧憬、かっけぇ!という感覚は世界へ。人種における恋愛市場の格差、それは黒人女性とアジア人男性はモテないという従来の幻想、その後者をぶち壊す契機で、もちろん、我々日本も例外ではございませんで、いや、例外が。ジャニー喜多川の男性観は昭和から、日本全土を包みこんでおります。そこで今回やるのは、「少年忍者」。「昭和」というキーワードから、「忍者」だと思ったご婦人方。今回はちょいとちがいます。忍者もジャニーズグループでありますが。「今なら売れると思う」と、近年発せられたマツコデラックスからの再評価も虚しく、生まれてくるのが早かった。生まれてはみたけれど、影響力を持ち堪えられなかった彼らは、死なずに「少年忍者」に生まれ変わったわけです。ドラゴンボールのウーブの様に。「ドラゴンボール例え?やめてよ!」とお思いのYOU!「ウーブ」を逆から読んでみちゃいなよ!
とまぁ言って参りましたが、少年忍者素人の私です。FMに存在した少年忍者専門家をお呼びしてお送りする。早稲田山荘ラジオ心中です。今回は、事前に情報を入れず、1からメンバーの個性を把握し、30分で少年忍者に恍惚を覚えるまでに至ろうという所存でございます。 本日は、アトムとウランが高架下に格納されたる街、東京は新宿区高田馬場で、正真正銘の対面にて収録であります。
#4 第一回キャバクラボーイ最高会議【稲葉作】
稲葉「ドライブ・マイ・カー」
森川「ビートルズ?」
稲「ドライブ・マイ・カーっていう映画を観たの。新宿のTOHOシネマズで。」
森モノローグ:
僕が思うのは映画でも村上春樹でもなく、トー横キッズたちがストロング缶をあおる光景だった。歌舞伎町。歌舞伎町はいつからああなのだろうか。
稲「いつからああなったのでしょうね。」
森「さあ、わからないな。こんなご時世のせいだとか、繰り返される歴史だとか、人はなんとでも言う。」
稲「なんとでも言える。あそこにはゴジラが居て、そんでもって…高田馬場高架下にはアトムとウランが格納されている。」
森「人生は夢だらけ、新宿区は核だらけ。今にもリトル・ボーイの再来ってわけ。」
稲「ねぇ、あたし思い出した。今日はキャバクラ・ボーイにお目にかかるって。彼はやっぱり歌舞伎町から来るのかな。」
森「聞けばいい。今日の周波数は歓楽街にチューニングして、ドン・ペリニヨンに思いをいたしましょう。令和のラジオ・アクティビティこと、早稲田山荘ラジオ心中です。」
【早稲田山荘ラジオ山荘のリンク】
・Spotify
https://open.spotify.com/show/6FKDhxcoQuaAm5tuqaJJj3?si=2e41d3b9fa3b4109
・podcast
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