見出し画像

ミシェル・ヨーが愛おしい映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』アメリカ、2022年


正直にいいます。映画の最初、何が起こっているか全然わかりませんでした。一応、ストーリーはネタバレしない程度にざっくり把握していったはずなのに意味がわからない。多分、マルチバースの理屈そのものがわかっていなかったんだと思います。

でも、学生時代からミシェル・ヨー(楊紫瓊)を見ている身としては、ゴールデングローブの主演女優賞を受賞して、アカデミー賞の候補にもなっている本作は、がんばって見ないわけにはいきません。学生時代の友だちと一緒だったので心強かったです。余談ですが、最近の映画館は夫婦割ではなく、ペア割(男女関係なく)があるのもうれしい。

で、話をもとにもどします。しばらく映画が進むと、なんとなくストーリーはなんとなくわかってきました。香港から移民してきた主人公のエブリン(ミシェル・ヨー)がやさしい(けど頼りない)だんなさんと、言うことを聞かない娘(女の子のガールフレンドがいる)、そして経営が大変なコインランドリーを舞台に、あったかもしれない別の自分をお馬鹿な感じに、いくつも体験する話。

主軸は、エブリンと夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)なのかと思っていたら、娘のジョイ(ステファニー・スー)とか父(ジェームズ・ホン)との関係も複雑だったんですね。そのあたりが、ちょっと私には最初わかりにくかったです。

それから、あとは多分、いろんな映画のオマージュが繰り返されているんだろうなということはわかったけど、私の中にストックがないので、残念ながら笑えませんでした。アメリカでこの映画が成功したってことは、ここで繰り広げられるお馬鹿なジョークやアクションが、みんなに共有されてるってことなんですね。いろいろ、すごい。

まあ、わからなくても楽しめるとは思うのですが、私にはちょっとハードル高かったかも。ただ、広東語、北京語、英語がとびかう映画は基本的に好きです。部分的にはおもしろいシーンも多かったし、とりあえず還暦を超えてもますます元気なミシェル・ヨーが見れて満足でした。

そして、ミシェル・ヨーが評価されて、ミシェル・ヨーの過去作品の紹介が山ほどでて、過去作品が再販されたりするのもうれしいです。

映画のあとは、友だち二人と久しぶりにランチ&おしゃべり。楽しかったです!

邦題:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(原題:Everything Everywhere All at Once)
監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
主演:ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ステファニー・スー、ジェイミー・リー・カーティスほか
制作:アメリカ(132分)2022年


この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?