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中津アンダーグラウンド
異形の楽しさが発見できるアラウンド梅田
ふた昔ほど前、大阪の梅田から歩いて10分ほどのところに住んでいた。最寄りの駅としては、阪急電車の梅田から京都線で一駅目の中津駅で、私の住んでいたマンションは、駅から歩いて3分といったところだった。また、中津は一級河川だった淀川のすぐそばで、そのまま十三(じゅうそう)大橋で淀川を渡れば十三というかなり大衆的な歓楽街がある。もう少し十三の話題を挙げるとすれば、
「シャッター街」は近い未来の産業資源
向かいの寿司屋が、いつの間にかあの牛丼チェーンに!
いつの間にか、家の近くにあった商店街がシャッター街になり、豆腐屋や蕎麦屋、うどん屋、中華食堂、コインランドリーが静かに町内から姿を消した。実際のところ、私たちはこの変化の理由も結果も分かっていたはずだが、ついついチマチマした便利さと、何となくの小ぎれいさに負けて、大型の商業施設を受け入れてしまったということなるんだろう。しかしこの手のものは、景
まったく似ても似つかない二人なのに、すぐに混同してしまう不思議
北村と奥村はどっちがどっち
高校生の頃、クラスで親しくしている二人の友人がいた。おかしなことに、私はいつもその二人を混同してしまう。その中の一人は北村といい、あとの一人は奥村といった。まったく顔のタイプも性格も、少しも似通った部分はないのに、その一方の名前を呼ぶ場合も、実際に私が頭の中で一方の友人のことを考える場合にも、必ずと言っていいほど混同してしまう。具体的に言えば、頭の中では北村を相手に言
巨大ネタ寿司と、鉄板大お好み焼き
大相撲の力士が駆け付けてくる巨大ネタ寿司屋
私が小さいころ、近鉄南大阪線の沿線の阿部野橋駅から数駅のところ辺りに有名な寿司屋があった。実は私自身はこの店に直接行ったことはないのだが、親父が週に一度は大きな寿司折りを土産として持ち帰ってきていたのだった。この店の寿司はネタが巨大で、穴子やウナギは一つの握りにそれぞれ一匹分のネタが載る。蛸は、大きな足の部分を四等分したものが一つの握りに載っている。そ
北山の空に一線を描く五月のひこうき雲
美しい青いキャンバス私を切り裂く白い線
私が勤務しているビルのバルコニーから北山の連峰が一望できる。京都のビルは、高層とは言え東京や大阪に比べて中層が多く、本来は東山、西山、北山の峰もすべて見えるはずだが、残念ながらこのビルの西側に大きなビルがあって、比較的大きなビルの少ない北山の峰が美しく見える。もちろんこれは都市の景観に関わるビルの高さ規制によるもので、辛うじて多くの場所から五山の送り火が見