スーパーで声をかけられました|第2子妊娠記その12
近所のスーパーに、買い物に行った。
わたしが食料品を買うのは、ショッピングモールの中だったり駅に併設されたお店だったりいろいろ。
今日は、純然たるスーパー。
食料品と、あとちょっとした日用品だけ置いてある、大きくないけど結構お得で地元では有名なスーパー。
特売日だったから、店内は結構な人がいた。
レジに並んで、並んで、やっと自分の番が来て。
レジ打ちは、多分慣れた店員さん。
カードを出して、品物をレジに通してもらっている間に、店員さんに話しかけられた。
「今、どのくらい?」
一瞬だけ考えて、気付く。おなかだ。
丈の長い、わりとふわっとしたワンピースを最近は着てるけど、もう明らかにおなかが目立つ。
どっからどう見ても、妊婦。
「もうすぐ9ヶ月なんです」
答えると、そうなの、と店員さんは笑ってくれた。
その間も、手元はずっと動いている。間違えもしないし、落としたりももちろんしない。さすが。
カゴの中身を全部レジに通し終わって、お金を払う。
思ってたよりたくさん買ってしまってうーん。でも今、まだつわりのような何かの不調が続いてるから「これしか! 食べられなくて!」があるので仕方ない。
いろいろが入ったカゴは、店員さんがサッカー台まで運んでくれた。
レシートをもらって、持ってきたお気に入りのエコバッグを広げたところで。
「風邪引かないようにね」
あたたかい言葉をもらった。
ありがとうございます、と言った数瞬あとには、店員さんはもう次のお客さんの対応を始めていた。
おなじみさんなのか、お互い「こんにちはー」とあいさつを交わしてて。
近況の報告なんかしてて。
でもやっぱり、手元はずっと動きっぱなしで。
わたしの住んでるところは、すごく都会、というわけではないけど田舎には該当しないと思う。
近所づきあいもほとんどないし、もう何年も住んでるわりには知り合いと呼べる人もほぼいない。
それでもこうやって、気にかけてくれる人はいる。
ありがたいことに。
だからわたしは、この街が好きです。
今日も読んでくれて、ありがとうございます。
あなたにとっていい記事だったらサポートお願いします。夫と子と一緒にちょっといいものを食べます。