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他人の笑顔が眩しすぎるのはなぜだろう

note上にはその記事が好きだと思ったら、
読み手が「スキ♡」と伝えることのできる魔法のボタンがある。
これ、とても貴重なものだと思っている。

恋人同士は別として、リアルの日常生活で誰かに「好き」っていう言葉をかけたことってありますか? とりわけ異性に対して。
いまやそう簡単にスキなんて言っちまったら逆に気持ち悪がられたり、場合によってはストーカー扱いされかねなかったりする。リアルがほんとしんどい場所になった…というよりは、単に私がくたびれた〝おぢ〟になってしまっただけか。

でも考えてみてください。
日本人口に占める〝おぢ〟の割合って、これから青天井で増えていくんですよ?


〝誰からスキと言われたいか〟問題


波平さんの年齢を超えた男は星の数ほどいる(2024年5月現在)。
福山雅治さんからスキと言われたら女性は舞い上がる(だろう)けど、私みたいなくたびれ〝おぢ〟からスキと言われた相手はどう感じるのだろう — ってふうな感じで気後れしてしまう場面はしばしばある。

もちろん世代・年齢・性別の裏返しにこの手の問題が存在する。今回はあまり事を複雑化しないために、あくまで男目線かつおぢ目線でってふうでお願いしたい。

私が青春を生きたころ(あとで話すけど、謳歌したといえるほどいい青春なんて送ってないんだ)の女性アイドル。輝いていたころの映像コンテンツが山ほど残っているってのはうらやましすぎる。ルッキズムと言われようが、やはり若さと女子の表情(もちろん男子でもいい)という兵器は最強だ。

YouTube上にはそういう映像が山ほどあるから、現在の私はときどき見にいく。単にノスタルジーからのモチベでしかないのだが、やはりかわいいと思う。

ただ、たとえば私が令和のアイドルさんの追っかけをやったとしたらどうだろう…いいんだ。できなくはない。ただ…やりづらい。やはり女性のアイドルさんたちだっておっさんよりも若い世代の男子に追いかけられたいだろうって思うわけで、躊躇してしまうのだ。

ビジネスなんだから何も臆する必要はない


数年以上前だけど、名駅の太閤通口(新幹線のホームがある側)にこぢんまりした広場があったかなあ。ここ十数年、リニアの建設工事などで駅前の風景がころころ変わってる。私は名前は存じ上げなかったのだけど、アイドルユニットが歌い踊っているところを通りかかったことがあった。ファンが群がっているわけだが … 最前列付近はほぼ全員が私と同世代のおっさんだった。まるで世代の違う相手だけど、声援を送ったり、高そうな一眼カメラのレンズで眩しい被写体たちを追いかけてたり。

独白すると、いやこれ言っちゃアカンことかもしれんけど
はじめは心の中で「きもっ!」と思ってしまったのだが、そのあと自問した。
自分よ、うらやましいのかい? うらやましくないのかい?
どっちなんだい??

ひと目はばからなくっていいんだったらオタ芸だってやってみたい(だって連帯感なんてものに実生活ではカラッカラに飢えてしまってますから)。そして撮りたい。撮り鉄やってますけど、電車なんかよりも断然こっちを撮りたい(笑)。

コミュニケーションってのは世代単位でおこなわれるものなので、実生活の中にそういう若い人たちとの接点がこれっぽちもないわけで、そういう成分にはあきらかに飢えている。

でも私だってかつては若かったのだ。

売る側はちゃんと自主規制してくれ


それと…実家の父親。80歳をすぎている。
帰省するたびにパソコンのメンテナンスをするのだが、XVIDEOSをはじめとするそっち系(えっち系)の履歴が山ほど出てくる。せめてウィルスバスターちゃんと入れてくれと思ってしまうが、放っておくと1台のパソコンに3つぐらいウィルス対策ソフトを入れてしまうような人だ。困っている。

ともあれ性別をまたいだ物事。ビジネスという絶対的クールな線引きが必要だ。
ある時期にある御仁のアイドルの売り方が成功してしまったが
悪いけど、あまり握手も含めて身体的接触はやらないほうがいいと思う。

男ってのがあまりに脆い(もろい)生き物だからだ。

そういうことで身を滅ぼす地位ある男が実名でニュースに登場する…しかも毎日のように。なんなんだろうね。私としては、盗撮・痴漢・ヒエラルキーを悪用した性的接触のような犯罪性を帯びるもの一切を弁護する考えはひとつたりともない。

売る側の問題は問題行動を起こすやつらの言い訳にはならない。
とはいえ自主規制はたぶんやってくれたほうがありがたい。

アイドル然り。しょっちゅう会いに行けなくても握手できなくても、
私はちゃんと明菜ちゃんが好きだった。キョンキョンもキョンキョンだったし
伊代ちゃんも伊代ちゃんだったし、ちえみちゃんもちえみちゃんだった。

精神面ではセクハラには対称性があると思う


真冬に中高生女子にスカートを履かせるなんてかわいそう…と思っていたら、最近は女子高生でも制服としてスラックスという選択肢が用意されているらしい。街ではときどき見かける(いや、ふらりと出かけた遠地で見かけるんだけど、名古屋ではほとんど見ないかも)。ああそうか、体操着で登校するという選択肢もあった。

最近はもうブルマーなんてものはなくなったと思うのだけど、あれはひどかった。どういう必然性があったのだろうな。今も昔も教育現場に一定数の「そこにいてはならない倫理観もってる男」ってのはいただろうし、あれは何より私自身が目のやり場にひどく困ったわけで。

なんで目のやり場に困ったのか。

ここで出てくるのが、まさに前述した誰からスキと言われたいか問題だったのかもしれない。

A君には見られたいかもしれないけど、論破しないほうのHiroyuki (この文章を書いている人です)には見られたくないのではないかとか。

高校時代はほんとにしんどかった


以前の記事で書いたのだけど…高校時代、私がシャイだという理由だけで数人ほどの女子グループからいじめられていたという実にしんどい経験を持っている。

あのトラウマはまさに一生規模で私の自己肯定感に影を落としてしまったのだけど…そういう物事って私にかぎらず少なくないということがようやくわかりはじめてきた。いまに至っては「どうでもいいこと」だ。ただ許す気はない。

当時あれほどキモいもの扱いされた私にも、ちゃんと嫁さんがいて娘たちもいる。いまは娘たちはすでに巣立っていった。私と出歩くことを嫌がりもせず、むしろ休日に誘い出してくれたぐらいだった。自分の娘とはいえ、若い女子と一緒に歩くことができることは、街中ではちょっとした優越感にひたれることでもあった。安心してくれ。おぢだけど、若いころの精神的負債はちゃんと取り返してる。

思うにあれは…私がキモい人間だからそうなったのではなく、私が(いじめられても)何も言い返せない心性の人間だったからそうなっただけなのだ。年齢とは実に残酷なものだ。見た目はかわいい、だけど(人によっては)中身はこんなふうで … 残酷すぎるコンフリクト。しんどかったよなあ。

笑顔最強説


それは、ミラーニューロンってやつのせいかもしれない。

ミラーニューロンとは、自ら行動する時と他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で脳内で反応する神経細胞である。他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように"鏡"のような反応をすることから名付けられた。他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感能力を司っていると考えられている。このようなニューロンは、マカクザルで直接観察され、ヒトやいくつかの鳥類においてその存在が信じられている。ヒトにおいては、前運動野と下頭頂葉においてミラーニューロンと一致した脳の活動が観測されている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ミラーニューロン  より引用(一部言いかえています)

毒のある親たちに洗脳されてしまった私だけに、幼少期に親たちの表情を伺いすぎてミラーニューロンが強化されてしまったところはある。とにかく怒っている人を見るのが苦手だし、私自身が怒ることも極度に苦手だ。怒ることができないからいつもイライラしてしまうところがある( それほどでもないですよ w)。

それと関連してかどうかはわからないが、喜んでいる人やうれしそうな人を見ることが大好きだ。ただ、私自身が喜ぶという機会はほんとうに少ないけれど。

いまの若い人の受験は大変だけど、人生の中に〝はじけるような成功体験〟が経験できるイベントなんてそうそう無いのだから頑張れ。かつての団塊さんたちには出世というイベントもあったらしいけど、いまの私は経済的にいえば浜ちゃんの人気番組でいうところの「映る価値なし」ってあたりだ。

私自身が喜ぶことのできるイベントは、年を重ねるほどに減ってしまっている。
だからこそ、誰かが喜んでいたりうれしそうにしていたりするところを見ることがますます好きになっているのかもしれない。

ただ、現代というのは下手に共感しすぎると干されたり追い出されたりまでする。共感を表明することは時にリスキーでもある。とりわけ政治的なことに関しては。

でも、エンタメはそんなことを心配する必要はない。
笑顔が足りないと感じたなら、映像コンテンツで若い人の笑顔を見たりすればいいのだ。推しを応援しながら部屋でこっそり笑顔になればいいんだと思う。

最後に有名なあのことばを借りてみよう


人は悲しいから泣くのでなく、泣くから悲しいのだ

ジェームズ=ランゲ説 (1880年代に提唱された理論。なんとあのフロイトと同じぐらいの時期だ)


人は楽しいから笑顔になるのでなく、笑顔でいるからから楽しいのだ


表情筋は裏切らない。まずは笑顔を作ることだ。
ミラーニューロンよたのむ、オレを元気にさせてくれ。
ああ、なんて前向きな締め…ゲホゴホゲホっ

今日もこんな長文にお付き合いくださってありがとうございました。
読んでくださったあなたが笑顔になってくださったなら本当に嬉しい
本当に嬉しい。スキです。大好きです。
実生活でそういうことを言葉にする機会が皆無だからはじけてみました ^^ 。

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