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大江千里さんとみさっちゃん

モノクロのジャケ写っていいよね


7枚目のアルバムになる大江千里さんの〝1234〟というCDが発表されたのが1988年だという。私が大学に受かって実家を離れて東京に出てきた年だ。
本格的に千里さんの音楽を聴くようになったのは、その前にプチブレイクした「十人十色」(味覚糖のCMソングになっていた)のときではなくて、ちょうどこの〝1234〟あたりの時期になる。

味覚糖CMでの大江千里さん

あのころの私は、まだ普通にテレビを楽しんでいた。
バラエティーだからといって毛嫌いすることもなかった。

調べてみたら、千里さんが出演していた「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(バラエティー番組)が1989年スタートだというから、千里さんのテレビ露出が劇的に増えるちょっと前ぐらいから彼の音楽を好きになったってことだな。

キーボードマガジンとかセブンティーンとか


リットーミュージックから発売されていたキーボード・マガジンという音楽雑誌をよく読んでいた。あの時期、尾崎豊さんと小室哲哉さんが頻繁に登場していたと記憶している。うろ覚えなんだけど、尾崎豊さんがコラムで「同じ会社の路線バスが対向車線をすれちがうときに、片手をかざして挨拶をかわしてるところが好き」って書かれておられて印象的だったなあ。あのころの私も、路線バスの最前列でこのシーンを見るのがすごく好きだったんだよ。現在はもう危険運転ってことでそれ禁止されているみたいだけどね。昭和の光景だ。

この雑誌、千里さんもしばしば登場していたんじゃないかな。
ここもちょっとうろ覚え。まちがってたらごめん。

それとあとから気づいたのだけど … 尾崎豊さんのコラムはひょっとすると、週刊カドカワのほうだったかもしれない。どっちだったかなあ。
どちらも愛読してたってことに免じて許してほしい。

みさっちゃんのデビューは1985年。この方、実はデビューのきっかけはミスセブンティーンコンテスト(セブンティーンは当時の少女向け総合週刊誌)である。同年から(おそらく知名度をあげる下積みだったのだろうけれど)原田伸郎さんやMAKOTO(北野誠)さんとともにヤングタウンという深夜ラジオのパーソナリティーもつとめている。当時ファンだった方でも意外に思われるかもしれないが、デビュー曲は「I'm Free」というケニー・ロギンス(楽曲としてはフットルースのほうが有名だと思うが)の洋楽カヴァだった。みさっちゃんの「I'm Free」はたぶんそれほど知名度がなかったかも…なのだけど、ヤンタンでよく流れていたから私はよく覚えている。


みさっちゃんのナンバーに
千里さんの名メロディーが数多く登場する


渡辺美里さんは1986年に発売された4番目のシングル「My Revolution」(小室哲哉さん作曲)で大ヒットを遂げた。

以来、おそらくは小室サウンドというイメージが定着してしまったと思うのだけど、実は千里さんはファーストアルバム〝eyes〟(1985年)に収録されている「悲しいボーイフレンド」という曲を提供している。このアルバムの中では私はすでに、ダントツでこの曲がお気に入りだった。

千里さんの5作目のアルバム〝AVEC〟(1986年)。その中に渡辺美里さんのデュエットによる「本降りになったら」というすごくいい感じの曲がある。

ただ、私の千里さんの音楽遍歴において先に出会ったのは、冒頭でも書いた〝1234〟のほうだったと思う。リリース順でいえば新しいほうが先で、古いほうが後なわけだが…〝1234〟はもう私にとっては神盤としかいいようがない。どこをどう切り取っても好きな曲ばかりだ。すべてを語りだすと高橋ジョージさんのロードみたいにいつまでたっても終わらなくなってしまうので、今回はこれぐらいに留めておく。ちなみに、最後のナンバー「ジェシオ'S BAR」の最後に「ワン・ツー・スリー・フォー!」と叫んでいるのはみさっちゃんだ。コーラスでアルバムに参加している。

みさっちゃんのシングルリリースでは小室節が炸裂していた。
「悲しいね」(1987年、小室哲哉作曲)も私にはいまでもじわっとくる胸熱ソングである。みさっちゃんはこのまま小室路線でいくんだろうな…と思っていたのだけど、そんなさなかに「10 years」「すき」という千ちゃんソングでのシングルカット曲が発表されている。この時期、曲のほうは小室さんや千里さんが提供されているが、歌詞はみさっちゃんご自身が手がけられている。

記事画面がYouYube動画の貼り付けだらけになってきたので、「10 years」と「すき」のどっちを貼ろうかと悩んだんだけど … 「すき」が収録されている〝Flowerbed〟のジャケ写がめっちゃかわいいんだよね。だからこちらにした。いや…白黒の写真にグリーンの筆記体ロゴ。いまでも胸がキュンとする。

あれから30年も…


みさっちゃんは ♪ あれから10年も〜 って歌ってたけれど、気がつけば10年どころかもう30年以上も経ってしまった。時間ってほんとうに残酷だ。

実は記事で紹介した曲のあとにも何曲か、みさっちゃんと千里さんのタッグによる曲がリリースされている。ここで私の知識が尻切れになってしまっているのは、90年代半ばあたりというのが、卒業就職もろもろで私のほうから音楽から距離を置いてしまった時期だったからである。この記事のために検索して、まさにいまはじめて知った曲というのもあるぐらいだ。それはこの記事をアップしてから、夜にフォロワーさまがたの記事でも眺めにいきながらゆっくり聴いてみようと思っている。

いまや千里さんも本場のジャズを学ばれて、ジャズ界でご活動なさっている。

みさっちゃんもたとえばYouTube上で、こんなふうなチャンネルに最近の歌唱によるスタジオライブ映像を上げられたりされている。しかし … 最近はいろんなアーティストさんの最近の動画をよくみるんだけど、ボイトレさえ怠らなければ、声ってほんとうに変わらないのでびっくりする。ぜひ行ってみてください。

千里さんに至っては、なんとnote上にご本人さまのページがあった!

いやあご両名とも…若い頃を中心にほんとお世話になりました。
いまでもときどき懐かしくなって聴きに行ってます。

いっそうご活躍されますように。またテレビやライブでお目にかかりたいです。


未成年(大江千里) :「REAL」「十人十色」収録          
eyes(渡辺美里) :「GROWIN' UP」「悲しいボーイフレンド」収録
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