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『発達障害の過集中〜過集中によるアルバイトの失敗談〜』

派遣の倉庫のアルバイト

私は高校生の時に、派遣で倉庫の仕事をしていた。

ZOZOTOWNや楽天の倉庫の仕事で、人と話すことが苦手な私には向いていた。

1人で黙々とやる作業が多い倉庫の仕事は、私にとって楽しいと思える仕事でもあった。

集中力が高いための倉庫での失敗

私は集中すると音が聞こえなくなる。

よくスポーツの世界ではゾーン状態に入ると音が聞こえなくなり同時にいつも以上の力が出せると聞いたことがある。

私はそれがよくある。

しかもそれが普段から多い。

スマホや考え事に集中しすぎて、人が声掛けてくれても気づかなかったという事は毎度ある。

倉庫でも私は頑張ろうという気持ちが多すぎてゾーン状態になってしまう事が多かった。

初日、私はお昼休憩をせず、8時間ぶっとうしで働いた。

本当はいけない事なのはわかっている。

だが、お昼休憩の放送も聞こえず、一人で来ている私はまったく気づかなかった。

8時間はまるで5分かのようにあっという間だった。

優しい倉庫の社員さん

私の倉庫では、派遣の方をまとめる社員さんという存在がいた。

トイレやお昼休憩など、倉庫から出る時はこの方に言ってから行くことが決まりだった。

そのため、度々集中しすぎてお昼休憩を忘れてしまう私に社員さんが気づいた。

決まり事なのでお昼休憩は取らなくていけない。

気づかず行けないそんな私に、社員さんはわざわざ声をかけてくださるようになった。

本当に情けないがとてもありがたい事だった。

ホームセンターのアルバイト

大学生になり、学校の近くでホームセンターのアルバイトをしていた。

レジのアルバイトで、倉庫の時と違い、お客様と関わる事が多い接客の仕事だった。

ここでも、私の過度に集中しすぎるための失敗があった。

お客様に気づかない

私は2つの事が同時にできない。

レジに1人しかいないのだが、お客様からの商品の場所の質問や案内、閉店作業など、レジから離れなくてはいけない事が多かった。

レジを離れ作業に集中してしまい、レジに来たお客様の声に気づけない事が多かった。

それにより、迷惑をかけてしまう事も多かった。

理解してもらい働く事の大事さ

私は、自閉症と診断されてからお世話になったホームセンターを辞めたいという話を社員さん、副店長、店長にした。

散々迷惑をかけてしまった私に社員さんは障害者枠でこれからも働かないかという提案してくれた。

私は本当に嬉しかった。

まったく使えない私に社員さんは、

「せっかく頑張って覚えてくれた事や長く頑張った事をこれからも活かして欲しい」

と私に向かって話してくれた。

その時期は、病院での不整脈の診断や、過呼吸、息苦しさに悩んでおり、仕事を続けられないと判断した。

そして、ありがたい話だったが、これ以上迷惑をかけられないと考え辞めることにした。

一年間、療養し最近は体調が良くなった。

現在、私は最終的な目標として障害者雇用という枠での就職を目指している。

私はアルバイトの経験から理解して貰い働く事と、そうではない状況では大きく差があるなと感じた。

迷惑をかけてしまう事ももちろん、自分への負担を減らすという面でも大事な事だと思う。

理解してもらえる環境と自分の最大限の力発揮し努力できる環境がとても大切だと思う。

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