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『就労継続支援B型事業所に見学・利用相談に行ってきた』

障害者でも仕事を頑張りたい

私は大学を中退してひきこもっていたが、ついになにか仕事をしたいと思った。

自閉症という診断がでる前、ホームセンターと倉庫のアルバイトをしていた時があった。

だが、お客様からのクレームや倉庫での大きな失敗が多かったり、体調を崩してしまって続かなかったりとうまくいかなかった。

私は自閉症と診断され、体調を崩していたため普通にアルバイトをする事が不安だった。

そんな私に母は就労継続支援B型という提案をしてくれた。

就労継続支援B型とは

障害や難病のある方のうち、年齢や体力などの理由から、企業等で雇用契約を結んで働くことが困難な方が、軽作業などの就労訓練を行うことができる福祉サービス。

比較的簡単な作業を、短時間から行うことが可能です。

年齢制限はなく、障害や体調に合わせて自分のペースで働くことができ、就労に関する能力の向上が期待できる。

事業所と雇用契約を結ばないため、賃金ではなく、生産物に対する成果報酬の「工賃」が支払われる。

お店に下見に行った

LITALICO仕事ナビで見つけた、コーヒーの就労継続支援B型の事業所。

お店の様子を見にコーヒーを買いに行った。

店員さんの雰囲気やコーヒーの香り、落ち着いたお店の雰囲気が気に入ってここで働きたいと思った。

そして、すぐに見学、利用相談の申し込みをした。

見学・利用相談

見学・利用相談の日の前日から私は怯えていた。

久しぶりに家族以外の人と話すのがとても怖くてお腹が痛くなった。

お店に着くと優しそうなお姉さんが私を案内してくれた。

名刺をもらうとそこには仕事は保育士さんと書いてあった。

すごく優しそうで初対面なのに落ち着く人だなと思った。

車椅子に乗った人がコーヒーを私に注いでくれた。

見学前面談

まず、面談がはじまった。

質問をされいくつかの事に答えた。

・普段の生活(昼夜逆転している事、1日12時間寝ている事、人と話す事が久しぶりな事、大学を中退した事など)
・将来何がしたいか(どんな仕事をしたいか、どう変わりたいかなど)
・趣味や得意なこと
・家からの距離
・自閉症の事、苦手な事

私は半分泣きそうな顔で声は震えながら喋った。

久しぶりに人と話すのがこんなにも話せないものだと思わなかった。

お姉さんは私を気遣って、

「無理せず、首を振って答えるだけでも大丈夫だよ」

と言ってくれた。

事業所の雰囲気を見学

一通り話が終わった後、次に見学を行った。

作業の内容の説明を行いながら実際に作業を見学させて頂いた。

私の見学に行った事業所の作業内容は、

・コーヒー豆の選別
生豆の状態でカビ豆や割れた豆等、焙煎後の豆の中から火が通っていない豆等、雑味の元となる欠点豆を手作業で取り除く作業。

・オリジナルドリップパック制作
新鮮な珈琲豆を挽いて正確に計量してひとつひとつ丁寧に仕上げる作業。

・珈琲豆販売
接客・販売・レジ打ち業務。

・その他
商品の梱包、小物作り、移動販売等

1日の流れ(通常勤務の場合)
【 9:30】  出勤
【10:00】  朝礼、気分・体調報告
        午前作業
【11:30】 交代でお昼休憩
        1人1時間のリラックスタイム
【13:30】 気分・体調報告
        午後作業 
【15:30】 後片付け
【16:00】 退勤

大きなコーヒーの焙煎の機械はとても音がうるさく大きくてびっくりした。

就職に向けて頑張っている方や、商品開発なども自分達でやっていてすごいなと思った。

結果的にはそこでは働けなかった

定員が20名で現在は定員が満員で募集は締め切っているとの事だった。

とても働きたいと思っていたお店だったので残念だった。

でも、そこのお店のお姉さんが自分に合う事業所を探すためのアドバイスをしてくれた。

お姉さんが教えてくれたアドバイス

「嫌いな事、できない事、苦手な事」を重要視して探す。

私の場合は、

・大きな音が苦手
・コミュニケーションが上手く取れない
・集団が苦手
・人の目を見れない

などの問題を避け無理なく働ける場所を探す。

無理なく体調を意識して働ける場所を探す

・昼夜逆転をゆっくり直せる場所
・通勤で体力を消耗してしまうため、遠すぎない場所
・無理のない日数での勤務ができる場所

など、条件が自分に合う場所を探す。

なにをして働きたいか、働いた先どうなりたいかをしっかり考える

好きな事を仕事にするのが1番いい。

コーヒーが好きだったら、コーヒーのお店やカフェなどで働いたりなど。

働いて慣れてきたら、次に将来どんな仕事をしたいかを考えて働く。

事業所の雰囲気はどうか

仕事を行っている利用者の雰囲気や、利用者をサポートする職員の人数や雰囲気なども、事業所を決める大事なポイント。

忙しすぎたり、時間が空きすぎたりすることはストレスになるので、自分のペースで働ける雰囲気かどうかも見てみる。

結果的にそこでは働けなかったけど

お店の雰囲気もコーヒーのいい香りも、利用者さんやそのサポートをする職員の方の雰囲気もすべてが気に入っていたので残念だった。

それでも、次に事業所を探すためにたくさんの事を学べた。

なにより、見学に行ったお姉さんが本当に申し訳なさそうにしてくれた事や応援してくれた事が嬉しかった。

頑張って働きたいなという気持ちがより強くなった。

見学に行った事業所では目標の売上が達成できておらず、苦労している状態のようだった。

大変な中、就労継続支援B型の事業所を利用するための詳しい手続きもよくわからなかった私に教えてくれたりとても感謝したい。

あと、なにより人と話す練習しなきゃダメだなと思った。

外に出て人とあって経験を積もうと思う。

事業所に行くにも人と話せないようじゃ役に立てない。

いろいろ、自分の問題もいくつかわかったので次の事業所を探しながら自分をもっと成長させるための努力をしなくちゃと思う。

今回の学んだ事を活かして、自分に合う事業所探しをまた頑張りたい。

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