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『誕生日に自閉症と診断されてから一年が経ちました。』

11月20日誕生日

今日実は私の誕生日なんです。

21歳になりました。

自閉症と診断されたのが一年前の誕生日。

その日、精神科の先生に診断と誕生日おめでとうの言葉を頂きました。

私はその時はなにも理解できませんでした。

今まで自閉症という言葉も知らなかった。

母は何故かとても納得していて、晴れた顔をしていたのを覚えています。

自閉症と診断されてから変わった事

自閉症と診断されて変わった事は沢山ありました。

自分自身、家族の変化は本当に目まぐるしい1年だったなと思います。

まず、自分の変化から言うと、頑張る事を辞めました。

私は今まで人に合わせて生きる事に必死でした。

自閉症と診断されて「できない事はやらなくていいんだよ」と言われた時。

最初は、そんな訳ないじゃんと思っていました。

できないなら死ぬ気で努力するべきでしょ。

私は長年「なんでできないの?」と人に言われ続けてきました。

自分でもなんでできないのか、理解できないのか、自分のどこがダメなのか。

日々、悩んで努力して皆に迷惑をかけないように生きてきました。

そうやって生きていたら鬱やパニック障害、不眠症、いろんなものが増えていきました。

「できない事はやらなくていい」

もう頑張らなくてもいいのかな、自閉症と診断されてからそう思えるようになりました。

自分の障害について毎日調べるようになりました。

たくさん自分の事を知っていくうちに、自分を主軸に人生を送れるようになりました。

今の私は一年前の私と比べると同級生に嫌われていて遊ぶ友達もいないけれど、とても生きやすい。

趣味なんて1つもなかった私に趣味がたくさんできた。

生きるのが楽しくなって、私は生まれ変わったと第二の人生を歩みはじめました。

小さい頃の私↓

自閉症と診断された家族の変化

私と妹が自閉症と診断されてから、母は私達を前のように怒る事はなくなりました。

「できない事はやらなくていい」

この言葉を母も考えてくれるようになりました。

私に「どうしてできないの?」とは言わなくなりました。

母は今では一番の私の理解者で一番信頼できる存在です。

父は、あまり変化はないように見えてとても変わったように思えます。

父は、私に話しかけてくる事が増えた気がします。

前は部屋の前をうろうろしたり、枕元に手紙を置いたり、隙間から覗いていたり。

話したい事があっても私が気づいて私から話しかけないと話してくれませんでした。

私は父が自分から話しかけてくれるようになってとても嬉しいです。

妹はとても変わりました。

今まで、言葉を隠す事ができませんでした。

思った事をそのまま言葉にしてしまう、私は妹の素直で真っ直ぐな所はとても好きです。

でも、それが人を傷つけたり、敵を増やしたり、心配でした。

今の妹は人に心配の言葉をかけられるようになったり、気をつかえるようになりました。

私は体調が悪くなる度に「え?死ぬの?」と笑顔で聞いてくる妹と父がとても好きです。

妹と父は、誤解されやすいけれど、愛情深いと思います。

母もそんな妹と父の愚痴を言いながらも理解し、私達と共に生きてくれています。

家族の関係性は変わらないけれど、なんだか自閉症と診断されてから仲良くなれた気がします。

小さい頃妹がくれた絵↓

何よりブログをはじめて変わった

自閉症と診断されて私はブログをはじめました。

最初は、ただやけになってはじめたという感じでした。

一年前の自分は、どん底でした。

自閉症と診断され、大学も中退し、友達もいない、現実がうまくいかない。

人間不信で、人に暴言を吐いてしまうような攻撃的な人間だったと思います。

はじめてブログを書いて読んでもらえた日、はじめてコメントをもらえた日。

ネットでだけど、久しぶりに人と会話できた事、関わりをもてた事が嬉しかった。

もっと皆さんと関わりたくてTwitterをはじめた。

私は悩んだり、挫けそうになるとブログを書くようになりました。

すると、皆さんがアドバイスをくれたり、あたたかい言葉をかけてくれたり。

自分も今日はこんな事があったと話してくれたり。

本当何度救われたのだろうと思います。

本当にありがとうございます。

私はブログで人の優しさを知りました。

人間不信で人の悪い所ばかりに目が行きがちだった私は、またもう一度人と関わってみようと思えました。

そして、最近就労支援B型に通いはじめました。

まだ、外に出るのが怖くて一人で通えず、通えても数時間で逃げ出したり、数日寝込んでしまうような状態です。

でも、私にはやりたい事ができました。

いつか支援員の仕事に就きたいです。

私が皆さんに言葉で優しさで救われたように、私が誰かの助けになれればいいなと思います。

今の私は、まだ誰かを支えられる強さはない。

けれど、今の私の弱さはきっといつか誰かの支えになれる日が来るだろうと思い、日々頑張っています。

今年も家族が一緒にケーキを食べてくれます。

私はそんな当たり前ではない小さな幸せを大切にこれからいろんな事に挑戦していきたいと思います。

読んでくださり、ありがとうございます。

本当に心から感謝しています。

はじめて家にきた愛犬チャオくん↓

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