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『自閉症スペクトラム家族〜私と妹の成長と父の変化〜』

自閉症スペクトラム家族

私の家は、父、妹、私が自閉症スペクトラムだ。

妹と私は病院で診断を貰っていて、父は病院で診断は貰ってはいない。

だが、自閉症スペクトラムの特徴がとても当てはまる人だ。

私は父も自閉症スペクトラムだと思っている。

母はその中で1人いつも頑張ってくれている。

私の変化

私は最近、精神科に通うようになった。

自分と向き合う事から逃げる事をやめた。

毎日部屋で寝ているだけだった自分から変わりたかった。

そのために、精神科へ行った。

その結果私は最近外によく出られるようになったし、人とも話せるようになった。

成果は出ているのだけど、どうしてもまだ薬が慣れない。

家事までは手が回らない。

家族の様子までは見れない。

妹の変化

そんな限界の私を見て、妹が初めて私の仕事を変わってくれた。

妹は私に興味を示すようになって、心配をしてくれるようになった。

休日に親戚の集まりに参加しなくてはならなくて、兄弟どちらかが参加する決まりだ。

いつもは絶対に私だった。

妹は行きたくないから。

私だって行きたくない。

でも、姉だからやるしかなかった。

今回薬で具合いが悪い私を見て妹が、

「優里が具合いが悪そうだから私が行く。」

と言ってくれた。

初めての事だから嬉しかった。

妹が人を気遣えるようになっていた。

成長したなと嬉しくなった。

父の変化

父は仕事は完璧な人間だ。

上司からも部下からも慕われている。

とにかく無口な人で家でも喋らない。

そして、家族との関係を築くのが苦手だ。

父には父がいなかった。

そして、家庭環境もまるでドラマや映画のように複雑だった。

そのせいもあるのかもしれない。

家族に興味を示さない。

私が一度驚いたのは妹が倒れて病院に運ばれた事がある。

その時父は、明日の仕事について話していた。

妹が死のうと父は仕事が大事なのか?

いろんな誤解があるかもしれない。

私は父が大好きだ。

父は不器用なだけそれはわかってる。

この前、初めて父から心配の言葉を貰った。

「具合いが悪いなら家事無理しなくていいからな」

私は数秒固まっていた。

父が私に心配の言葉をかけた。

今までそんな事一度もなかった。

心配してくれているのはいつも伝わってはいたけど、こんなはっきりと言葉にしたのは初めてだった。

父の変化に驚いた。

カサンドラ症候群の母

母はいつも一人で家庭を背負っていた。

それで母はいつも限界だった。

母は父は最後の決断はちゃんとしてくれる所が好きだと言う。

私からすると最後だけじゃんと思ってしまう。

それまでは誰にも相談できず母は一人で私達を育てているようなもの。

そんな家庭がもしかしたら変わろうとしているのかもしれない。

父と妹の変化は、とても大きな成長だ。

あの二人が人を気遣えるようになった。

もしかしたら、母の負担を減らす事ができるかもしれない。

私も頑張らなくてはいけないなと思った。

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