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『記録』と『記憶』そして『絆』。父の残した限りある作品と母の父を想う心のアトリエとして…

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『記録』と『記憶』そして『絆』。父の残した限りある作品と母の父を想う心のアトリエとしてnoteを活用して行きたいです。管理人は娘(50代)。

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多くの人の目に触れる機会を…

夫と絵画/母より 『1986年2月19日 突然の劇症肝炎で9日間の入院後に急逝した夫… 1979年に胃がんで1か月の命と診断され手術したあと、がんは誤診であり実際には胃潰瘍であったことがわかりました。一度は死を覚悟したことから、その後は死について考えるようになり、これがきっかけとなって絵画を始めました。 毎日の勤めから帰ると夜中まで書き続け、わずか2年で個展を開けるようになりました。振り返ると、その頃の彼は希望に燃えて1番楽しそうであったように思います。しかし、それから

    • 相互の話し合い

      具象は絵が一方的に(見る者から自由を奪い)話しかけるが、抽象の精神である自由は、絵と見る者相互の話し合いである。・・・と思う。 絵の方も見る側の者も一体なんだろうと不思議がる。 これはいいもんだと思う。                  5.10.1984 ※ 『軌跡』父の日記より〜

      • 抽象を描く動機

        具象は見る事により描き 抽象は考える事により描く (考える・・・すなわち“絵とは何か”) こんな基本的な問題が抽象を描く動機となると思われる。                  5.10.1984 ※ 『軌跡』〜父の日記より〜

        • 街角の風景/F6

          絵画的思考が発展するにつれて、又は複雑化するにつれて、作品は単純で明確な構成と色調になる。 この逆の場合は、見てくれの すなわちマチエールが複雑化し絵画がしゃべる回数も多くなる。 どちらが良いかは人好き好きと思うが、私は前者の道を選ぶのが賢明であると思う。 “街角の風景”F6                5. May. 1984 ただ、あまり極端な作品は作らないでおこう。 ※ 『軌跡』父の日記より〜

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        多くの人の目に触れる機会を…

          具体的な言葉では感動できない作品作り

          デッサン『額と花瓶』を描く 私の作品を見て、具体的な言葉で感動されると不本意である。 全部が全部そうとは言えないが、私の目的はそんな作品を作ることである。                 26.Apr.1984 ※ 『軌跡』父の日記より〜

          具体的な言葉では感動できない作品作り

          自由な人間に与えられた特権

          独創性は 自由な人間に与えられた特権だと思う。 そして、現代及び現代絵画は この独創性が主体となる。                 22.Apr.1984 ※ 『軌跡』父の日記より〜

          自由な人間に与えられた特権

          ピアノのある部屋

          デッサン ピアノのある部屋 21.Apr.1984 ※ 『軌跡』父の日記より〜 ※ 1984.4.21の日記最後に、この題名だけ記されているが、絵についてのコメントはない。

          ピアノのある部屋

          理解と容認

          人間にとって悲しむべき事柄の1つには 結局、人間は理解できるものしか理解できないということである。 この理解力の深さと広さが増大すれば おそらく他の人間の作品について 個人の独創性について認めることができよう。 それも興味を持って認めることができよう。 すなわち、人間が高度になればなる程、見るもの全てに驚き、興味を持つものである。 独創性についてだが (ただし個人が自由にして純粋に上手下手を考えない作品について言えることである)                21. Ap

          理解と容認

          1984.4月の顔/F20

          私にとって何を描くかというより、どう描くかが常に問題になっていたように思われる。 すなわち対象の追求より自己の追求であった。 絵画に意味をもたしてはいけない。 見る者に強制してはいけない。 だから私の作品を見る時 そう深く考えてもらっては困るんだ。 見るあなたを自由にしておきたい。 意味のないもの それが最大の意味ということに 誰か協賛者にいないものか。 まだ題名はないがF20を描いた。                10.Apr.1984 『無題→カレンダー→

          1984.4月の顔/F20

          写実と抽象

          メフィストフェレスの誘惑 F20 この作品の為に深夜遅くまで寝る事ができなかった。 創造性・人間性・面白みは絵画にあっては必要であると思う。 それは、絵画の質の問題で、写実にあっては創造性・人間性がなくても写真の様に描けれればそれは “うまい” “上手”という言葉で受け入れられる。 だが、抽象にあってはこの“うまい”“上手”という領域がない。 その分だけ困難な制作となる。 そういう意味で絵のうまさでなく、人間的に高度なものが要求される。 そうでなければ単なる装飾品になりか

          写実と抽象

          赤い背景のピアノ/F50

          今日は天候も良く、出かけて描くつもりであったが、人前で描くと集中できないことはわかっていたので自宅でピアノを描いた。 この50号の前作は、全体に白く、青と赤で色のバランスが1つととのわない。 プランは出来上がっていたので早い仕上がりで有る。 線描きはやはり好きだ。 続いてF20で昨年の一本の線に挑戦した。 心象的かもしれない。 続いてF6で裸婦を描いた。先週のデッサンをもとにした。今でもしつこく描く事は好きでない。 13:30~16:00でF50 F20 F6

          赤い背景のピアノ/F50

          雪景色/SM

          時間が少しあったので、SM 2枚を描いた。 丁度雪がチラチラ降って来た。 それと、5/25 1983に描いた実験用のリープフラウミルヒのワインに筆をのせた。 これはもしかすると失敗するかもしれない。 実験用だ。 今年は銀座で個展をやる予定である。 主な作品は 避暑地の庭 F6 樹林 F6 丘に建つ建物 F6 煙突のある小屋 F6 自画像 F6 花 F6 本を読む娘 F6 楽譜 F30                 Jan21.1984 ※ 『軌跡』父の日記より〜

          雪景色/SM

          夜の雪景色/F6

          1月19日は大雪であった。 会社の帰り(車は乗れないので)駅より歩いて来ると夕暮れの雪景色の美しい場面に出くわした。 21日この題材で描いている。 下書きのみで自分としては一度で仕上げないのは珍しい。 建物はもう少し暗く、雪をもっと鮮明に。 白はチタニウムがよい。 今はこれがなかったからよした。                 Jan21.1984 ※ 『軌跡』父の日記より〜

          夜の雪景色/F6

          本を読む娘/F6

          娘が本を読んでいるところを描いた。 デッサンを基にしたものだが この本はどうやらマンガであったらしい。 娘11才の時 30分程度の時間と思う。 Jan.1984 ※ 『軌跡』父の日記より〜

          本を読む娘/F6

          【〇〇ない】透明のコップ/F6

          1983年作品ラスト No.4…『透明のコップ』1983.12 F6 日記に登場していませんでした。 ※『軌跡』父画作品ページ掲載〜

          【〇〇ない】透明のコップ/F6

          【〇〇ない】さくら

          No.3…『さくら』1983.8 日記に登場していない作品です。 ※『軌跡』父画作品ページ掲載〜 父はどこの桜を見て描いたのだろう… 先日、母と満開の桜を見に行きました。

          【〇〇ない】さくら