写真で語る莉の対。
言葉で伝えたいことが沢山あります。
それと同じくらい、僕たちが見た世界を写した写真で伝えたい事も沢山あります。
映画『莉の対』にとって「写真」は大切な要素の一つとなっています。
「写真の町 東川町」からご支援頂けたのもそれが大きな理由だと思っています。
そして、莉の対のクルー達はみんな写真やカメラが大好きで、それぞれ可愛いカメラを持っていたりします。そうでなくても、i phoneで色んな写真を撮ってくれました。
これからご紹介する写真の数々は、クルー達が撮影期間中に撮ってくれたものになります。全員の写真の集大成がここにはあります。
10人の目で見た、十人十色の世界。
僕にはこの投稿が一冊の写真集のように大切なものになりそうです。
順不同ですが、お時間ある時に眺めて見て下さい。
これが僕達が作った『莉の対』の behind the scene(本編の裏側)です。
この日の撮影は、おそらくクルー達にとって最も過酷だった撮影かもしれません。長時間外で待機してもらって、芯から冷えたと思う。それでも誰一人体調を崩す事なく走り切ってくれました。
今作における、最も大切なシーン。と言っても過言ではないシーンを撮影していた日。圧倒的に美しい星空が広がっていました。
莉の対は、夏も秋も冬も、そして北海道も、全て神様のお力添えがあったかのように天候に恵まれました。
そして大切なシーンを撮影している外では満点の星空が輝いていた。
何か見えない力が働いているようにしか僕には考えられません。
この旅で一つの大きな問題点だった、僕たちの「脚」
僕自身、たくさんの方に協力を要請しましたがなかなか実を結ばず苦労しました。それでも相方の彰夫がなんとか破格で貸して下さる会社様を見つけてくれました。
デリカとグランドキャビンのおかげで10人のクルーとキャストを最後まで走らせることができました。
破格で僕たちにこの素敵な車達をご提供下さいました。
恐らく、旭岳の頂上で映画の撮影をしたのは僕たちくらいじゃないでしょうか?
自主制作の映画では、間違いなく僕たちだけでしょう笑
と言うと大袈裟ですが、無事に旭岳の撮影を終えた後のロープウェイでの1枚。
僕にとっての宝物。マイナス0度までは耐えれる、というカメラですが、マイナス20度を超える世界で酷使しても動いてくれました。
僕は絶対に動くと信じていました。
こんなにボロボロになっても、僕の想いに応えてくれたこのカメラは、やっぱり宝物だ。
この場所が一番落ち着く。
と彼は言いながら、翌日の芝居のシミュレーションをしていました。
その姿は、僕にとって心地良いものでした。
30分しか富良野に滞在する時間がなくて、美味しいご飯をゆっくり食べさせてあげたかったけど、立ち食い蕎麦でごめんね。
北海道に行ったからには美味しいものをクルーのみんなに沢山食べさせたかった。
僕にとっては大切なシーンでした。
一つ一つの気持ちを整理して
東川町で名店と言われる「りしり」というお店で中打ち上げ。
本当に料理全てが美味しかった。
顔に似合わずかわいい事をする撮影監督のなかしー。
どん兵衛のつゆでハートを描いている姿を見て
やってんなぁ!と突っ込んでおきました。
この撮影地に冬場は決して行けません。
だけど、どうしてもこの場所で撮影をしたくて、無理を言って除雪機を1台チャーターしました。
こんな巨大な除雪機を、僕たちの撮影のためだけに使うなんて、贅沢極まりないです。
朝から6時間くらいかけて除雪して下さった鈴木さんには感謝しかないです。
莉の対のためだけの道ができました。
ですが、除雪後もそのロケ地に到達するためには車では行けず、結局僕たちはショベルカーとスノーモービルで向かいました。
30分くらいかけて、ユウユウの森まで運んでもらいましたが、こんな経験二度としないだろうと確信しましたね 笑
このロケ地は僕が初めてこの場所を通った時から絶対に入れたいと考えていました。
時間の都合で撮りたいカットの全てを網羅できなかった事が悔やまれる。
それでも、予定していたものとは違う良いカットが撮れた。
スライダーと言う撮影手法があり、プロの現場ではそういう機材があるのですが、僕はスライダーなんかいらんやろ!と言って機材を買ってやる事ができず、
でも夏撮影あたりから「スライダーやりたい」と言い出して、どうやったら機材無しで同じ効果を得られるかを工夫しよう!ということで、様々なやり方でスライダーを実現した撮影部にはマジで拍手。
美瑛にはマイルドセブンの木やセブンスターの木、クリスマスの木など様々なスポットがあるんですが、なかしーが、じゃあマイルドセブンに行きましょう。と言うので、却下してセブンスターにしました。
夕焼けに間に合い、素敵な景色を見る事ができました。正解!
東京に向けて出発の朝
占冠村でお世話になった阿部さんファミリーと黒井さんと最後のショット。
この方々の優しさは忘れられません。
真斗の家(ロッヂ)を貸して下さっているニニウファームの黒井さん。
阿部さんキャスティングで役場のシーンに出演して下さいました♬
あまりにも見た目が俳優なのでびっくりしまして、監督として普通に俳優に求めるレベルの演出をつけてしまいました。大変失礼いたしました笑
この方、羊飼いです。
こんなカッコいい羊飼いはズルい。
めちゃくちゃお世話になった東川町。
細かいところまで僕たちをケアして下さった小西室長と共にみんなでお写真を撮って頂きました。
アイゼン、ピッケル、ザック 名前くらいは聞いたことがあるけどそれが何なのかすら知らなかった。
このアイゼンという靴のおかげで、頂上まで到達することができました。
まさか空港さんから撮影許可が下りるとは思わず、さすがに嬉しかったです。ご対応くださった森崎さん、ありがとうございました。
そしてAir Doさんからも機体撮影の許可も頂きました。
恵まれていますね、本当に。
僕が北海道を開拓できた一番最初のきっかけを下さった森さん。
人と人が数珠繋ぎでつながっていく事の奇跡を僕は目の当たりにしました。
僕にとってパワースポットであり、絶対に忘れられないお方なのです。
パワーをもらいに、そして、ただ大好きな人に会いに行くという気持ちで会いに行ってきました。
北海道に来て、初の撮影。
まだ体が寒さに慣れておらず、凍えながらの撮影になりました。
これ、元旦です笑
2022年12月31日23時58分頃に購入できたギリギリ蕎麦でした笑
最終日の朝、アオ兄が僕の部屋にやってきて、なんだか熱い言葉をかけてくれました。
その言葉を聞いて、一人で泣いちゃいました。
けど、なんて言われたか、全然覚えていません。
泣いたことしか。
そしてクランクアップの瞬間。
泣くかもなぁ。
と思っていましたが
相方が先に泣くもんで、つられてしまいました。
1年間、しんどかった。
バグるくらいしんどかったけど
その倍は楽しかった。
それの倍は幸せだった。
相当しんどかった倍幸せだったって事は、かなり幸せだったという事です。
観光協会の相馬さんがご用意して下さいました♬
相馬さんがすき焼きの他にもジンギスカンも作って下さいまして、肉肉肉のオンパレードで食い倒れました♬
ほっぺたが落ちまくりでした。
人生で食べたシチューで一番美味しかった。
https://note.com/wwjdwwjd1216/n/nc20489864c4d
4月に「クランクアップするまで禁酒する」と誓って以来、1滴もお酒を飲んできませんでした。
もちろん、乾杯の1杯目はチャミスル一気飲み。
結果↓
寝不足と疲労と空腹の3段パンチにより、チャミスル1本で完全に撃沈しましたね笑
まあ最初からこうなることは分かってたけどね。
それでも、楽しかったのよ。打ち上げ。
これは完全に後付けですが
僕はこの笑顔のために
全てを賭けてやってきた甲斐があったと
思えるんです。
たった10人そこそこですが、
それでも、人の笑顔が見れるのは嬉しいですね。
ここから、第二章の始まりです。
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