米国債に投資をしている人は必見。2023年11~12月版。2024年の利下げや見通しについて超有名著明投資家の意見をまとめてみた。

前回、有名投資家の景気後退についてのインタビューまとめが好評だったのでその続編となります。
 
過去編はこちら
https://note.com/wwfhtr/n/na32b129669e7
 
現在、来年の利下げは3回で3月から開始予想ですが各著明投資家の中でも意見が少し割れてきているのでまとめてみました。

ヘッジフェンドの帝王!レイ・ダリオ 11月~12月前半の記事
 
・アメリカの金利は下がらないと言っています。
長期金利は正確なことは言えないが金利は5%や5.5%辺りになるということのことです。
理由としては財政赤字はいまだに大きく。政府は国債を売らなければならず、世界は既に国債であふれているからです。
ダリオ氏の見通しが正しければ、最近の金利低下は過剰反応だということになります。
 
・ダリオ氏は政策金利についても多少の下落はあるが大きくは下落しないと予想している。
 
・11月後半の発言では
債券の需給に関する不確定性はある。
ダリオ氏はアメリカ経済の減速があくまで緩やかにしか進まないと考えていいます。その為、金利も急速に低下することはないと考えています。


元財務長官のサマーズ氏 11月後半記事
 
・米国経済の2024年前半の景気後退の確率は25%と予想しています。
理由としては
雇用統計によれば賃金は伸び続けている。だから来年前半の景気後退は優位なシナリオではないだろうと言われています。
またサマーズ氏は
通常、景気後退が来たとしても数ヶ月経ってからしか分からないから、リスクとして認識しておくべきだと言っています。
 
・12月前半
雇用統計は良い数字だった(失業率前回3.9→結果3.7)。少なくとも11月の時点では実体経済はまだかなり強いように見える。アメリカ経済が転覆しかけているという強い不安の一部は間違いなく否定された。

ドラッケンミラー氏:米国の大幅な利下げを予想  11月記事
 
・スタンレー・ドラッケンミラー氏などは政策金利の下落を予想しながら、長期金利についてはそれほど下落しないと考えている。
またドラッケンミラー氏は政策金利が下がるとして、政策金利の先行きを反映する2年物国債の金利低下に賭けている
 
・ドラッケンミラー氏は2025年の景気後退をメインシナリオとしており、短期金利は下落するが長期金利は下落しないとしている。
 

債券王ガンドラック 12月中旬記事
 
・来年の何処かのタイミングで10年物国債の金利は3%台前半になると見ている。だがそうなるためには、来年Fedが2%以上利下げを行わなければならないだろう。
 
・短期金利も長期金利も下がるとみている。
 
・景気後退については
来年第2四半期のになるだろうと言っています。
 
 
 
ちなみに著明投資家の意見の後で私の意見で恐縮ですが
 
私は2024~2025年に景気後退は来ると思っています。
理由としてはいくつかありますがコロナ給付でバラまいた現金が金融引き締めで減っているからです。(M2)

個人消費は現状では減少していませんがあれは遅行値数でM2は今後、減少していく徴候だと思います。そうでなければM2がここまで減少する理由がありません。
消費者の預金は少しずつ減少傾向で景気後退は近づいています。その証拠に原油、長期金利など景気を表す先行指標はご存じの通り減少してきています。
 
そして米国株の暴落のきっかけとなるのは逆イールドの解消だと思います。
下記は長短金利差のグラフになります。長短金利差は少しずつ解消されていますので注意が必要です。

続いて長短金利差が過去に解消された時に起きた時のグラフに灰色の縦線は景気後退になります。

画像が見えにくくて申し訳ありませんが逆イールドが解消して数カ月ぐらいで景気後退が起きています。
 
 
金利については
長期金利がこのまま下落するのか?それとも上昇するのか?または短期金利だけが下落していくのかは正直わかりません。
リーマンショックやコロナショックのように長期金利も短期金利も同時に下がっていくという固定観念を持っていたのでドラッケンミラーやレイダリオの意見は驚いたというのが正直な意見です。
 
そこで一度検証してみることにしました。
過去の2年債利回り(青)10年債利回りが黒になります。

この結果からわかることは2008年(リーマンショック)と2022年(コロナショック)に大金融緩和をしてFRBが債券を大量購入した場合は長期金利も短期金利も両方下がりますが金融緩和の量が小さかったり、そもそも債券を購入する金融緩和自体がない時代は長期金利の利回りが大きく下がっていないことがわかります。そのことからあまり買われないという結果になりました。
 
つまり・・・・・2024年~2025年の景気後退がソフトだった場合、長期国債は大きな利益を稼げないことになります。その為、TLTやEDVは分が悪いかもしれません。それに景気後退が来たら円高に振れます。もうずっとガチホしますっていう方はありかもしれませんが分が悪いと思います><
 
データだけみると弱い景気後退だろうがハードな景気後退だろうが対応できる2年債の方が有利だという結果になりました。
 
私が現在保有する長期債の3倍レバレッジ(TMF)なので利回りが小幅下落でも利益はでますが
状況によっては2024年~2025年の金融緩和前にSOXSに乗り換えも検討しています。
 
現状はその時にしかわかりませんがみなさんも色々と検討に検討を重ねて見て下さい。

個人的な意見としてはドラッケンミラーやサーマズの意見は今まであまり外したところを見た事がないのでTMFをビクビクしながらガチホしています。
私的にはガンドラックのシナリオを予想していますが彼はメディアに露出も多く発言が多いせいかたまにはずしますので注意が必要です。



 
 
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簡潔ですがまとめは以上になります。ご視聴ありがとうございました。
 
 
 


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