うつ病じゃなくて適応障害でした

2023年7月、職場復帰。
9月、フルタイム勤務を始める。時々残業をするようになる。
10~11月、毎日出勤できなくなる。
12月、同僚が休職に入り、タスクが増え、残業も増える。相変わらず休み休み出勤していた。

2024年1月。1週間一度も出勤できていないまま今を迎えている。
年末年始は友人と出かけたり家族と紅白を見たりして楽しく過ごせていた。
なのに、出勤するとなった朝、全身が拒否感で満ち溢れて動けなかった。

その状況を主治医に話したところ、「元気に過ごせていた時期もあるのに、出勤するとなったときに発症しているということは、うつ病というより、適応障害でうつ症状を発している、というほうが適切な診断だと思います」と言われた。
「適応障害には抗不安薬が効果があるので、そのお薬を追加しますね」と、また薬が追加された。
適応障害とうつ病って何が違うんですか、私はどうすればいいですか、という問いは飲み込んでしまった。

ネットで軽く調べたところ、うつ病は恒常的に気分が落ち込んでおり、何をしても楽しくなく、脳の病気であるのに対して、適応障害は何かにたいしてストレスを感じた結果引き起こされる心の病気であり、ストレス源から離れれば楽しく過ごすこともできる、という区分けになっているらしい。
私が参照した記事はこちら↓

「適応障害には薬は効かない」「療養中はマイペースに休むのではなく、積極的にリワークなどに出かけたほうがいい」「誰かに治してもらうとするのではなく、自分で治ろうという気を強く持つことが大事」

はぁ、そうっすか。

一方で母はこういう。
「前に誰かにオススメされた読んだマンガにあったんだけど、適応障害だと分かって抗不安薬飲んだら世界が変わったと感じるくらい回復したらしいわよ」
母的には、抗不安薬という最強の武器を手に入れられたんだから、もうここからは回復しかないでしょ!と思っているのだろう。

私は全然そう思えない。
そもそもうつの症状を呈する病気は多岐に渡っている。
うつ病、新型うつ、非定型うつ病、適応障害のうつ症状、etc.…それぞれの定義が医者によって異なることもしばしばあるのではないだろうか。
そのうえ、患者が訴える「症状」だって個々人で大きく変わってくるのではないだろうか。大げさに話したり、逆に過少化して伝えていたり、そもそもこんなことうつに関係するのか、と診察で話すことを躊躇うこともあるだろう。
その中で、どれだけの人が「正しい」病名で診断されて、治っていっているのか、と考えると、私がはまってしまった沼の底知れない深さが怖くなってくる。

主治医の診断を信頼できないのはつらい。
私は本当は何なんだろう。
これは病気ではなくただ怠けているだけなのではないだろうか。
だから頑張らなきゃ、頑張らなきゃ、と思うのに
仕事はきついけど少し進められたときは達成感もあるから、つらいだけじゃないはずなのに
私はいまだに前に進めていない。

先に引用したインターネット記事の中で、適応障害はストレスにさらされた結果起こるものなので、ストレスへどう対処したらいいかということを自分と向き合って考えて、その対処方法でもって自分が変わっていく必要がある、的なことが書いてあった。
ここ10年くらい何度も考えてはできてない、「自分と向き合う」こと。

つらい。
つらい。

(緑青)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?