言いたいことを言うとき

さて、今しがたnoteを投稿したが、言語の面で思った自分の特徴がある。

私は、言いたいことを言うときに関西弁になる、ということである。

私は父が関西の出身で、そちらの親戚は全員関西弁だし、関西弁はTVなどでもよくみるメジャーな方言なので、上級者程度には使える。
全くもって同じ出身地の人には、例えば父には「エセだね」と笑われるが、少し離れた、隣町出身の人ぐらいなら騙せるレベルの関西弁ユーザーである。

これは別に自分の関西弁自慢をしたいわけではなく、関西弁を後天的に習得した、ということが言いたかったわけだ。

そしてそんな私が本音を語りたいときに使うのが、出身の標準語もじり(出身地では標準語に、ほんの一部の人にしかわからないような訛りが入っているので、「もじり」と呼んだ)ではなく、後天的に学んで使えるようになった方言のほうなのである。

関西弁は物言いが直接だ、というが、それは言葉の雰囲気や語気であると思う。
私が関西弁を使う理由は、直接物を言いたいからではない。
それが私にとってネイティブランゲージではないからだ。

コロナ以前に参加した勉強会で、自分の言語圏では罪とされてきた同性愛について語るとき、自分の母語では安心して語れず、日本語だと安心して話せる、という事例を聞いた。

私の場合はそんな大きな悩みを抱えたものではないが、
おそらく自分の言語で本音を言うことが少し怖いのだと思う。それで、「関西弁」という「学習言語」を使うことで、オブラートに包んでいるのだと思う。

言語学習者の中でこの感覚を理解してもらえる方はいらっしゃるかな?いたらTwitterでぜひお話ししましょう。

(しあん)

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