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じいちゃん、私のことだけは忘れんでよ。
「米淵のじいちゃんが病気になったら、私が一生面倒みるけんね」と、確かに私はそう言った。親戚が大勢いる場で。「ほぉ…」と砂月のおばさんが感心した。でも、少しだけ意地悪に微笑んでいるように見えた。
私は、おじいちゃんが大好きだったし、おじいちゃんだって三人いる同世代の孫の中で私を一番かわいがった。4歳の私から見てもその溺愛ぶりは他の二人対してすこし残酷で、私はじいちゃんの中で一番であること、愛されて
「米淵のじいちゃんが病気になったら、私が一生面倒みるけんね」と、確かに私はそう言った。親戚が大勢いる場で。「ほぉ…」と砂月のおばさんが感心した。でも、少しだけ意地悪に微笑んでいるように見えた。
私は、おじいちゃんが大好きだったし、おじいちゃんだって三人いる同世代の孫の中で私を一番かわいがった。4歳の私から見てもその溺愛ぶりは他の二人対してすこし残酷で、私はじいちゃんの中で一番であること、愛されて