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【取材記事】神戸の絵本専門店「えほんのトコロ」店主山田さん夫妻


こんにちは、ライティングチームです。

僕たちは今、コロナ禍の神戸で頑張っている人や新しく活動を始めている人を取材しています。

今回は、神戸市灘区にある絵本専門店『えほんのトコロ』さんを取材させていただきました。

絵本専門店とはどんな場所なのか、また店主の山田さんご夫妻(圭吾さん・千夏さん)の生き方まで、楽しいお話がたくさん聞けたので、まとめていきます!

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店主の山田さんご夫妻(右=千夏さん、左=圭吾さん)

【Qなぜ絵本専門店を開こうと思ったのですか?】

(千夏さん)

きっかけとなったのは私たちの結婚式です。夫(圭吾さん)が両親へのお礼を伝えるために、オリジナルの絵本を書くことにしました。

小さい頃から絵を描くことが好きだったこともあり、自分の伝えたかったメッセージをぎゅっと盛り込んだオリジナル絵本を作りました。 
それを本番、会場で読み聞かせ、大成功のまま終えることができました。

その後、式に出席してくれてた小さい甥っ子、姪っ子と半年ぶり会ったんですが、式のとき一度だけ見せた絵本の内容をしっかりと覚えていて、なおかつおもしろかったと言ってくれたんです。こんなに小さい子の心にも響かせられる絵本の可能性に魅せられていきました

この出来事がきっかけで、子供たちの記憶に残る絵本をもっと作りたいと思うようになりました。それ以来、絵本作りの勉強もかねて夫婦で絵本屋巡りをするようになったんですが、ある日参加した東京の絵本の読み聞かせ会にすごく驚いたんです。そこでは絵本を楽しむ子どもたちや、それを見て微笑む両親がいらっしゃって、「なんて素敵な空間なんだ。」と感動しました。

こんな素敵な絵本屋を神戸に住む甥っ子や姪っ子の住む神戸にも紹介できないかと調べてみたところ、数年前に岡本にあった絵本専門店が閉店してから、神戸には気軽に立ち寄れる、新刊の絵本専門店がないことが分かりました。

神戸の子どもたちにも絵本を思う存分楽しめる空間が必要だと強く思い、神戸に引越して絵本屋を開業することを決意したんです。

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店内には夫婦が選んだ多くの本が置かれている

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灘区の住宅街に溶け込むお洒落な外観


【Qお店を開くまでの期間や苦労を教えてください】

きちんと期間を区切ってやらないと、なあなあになってしまうと思ったので、「1年後に店を開く」ことを目標に色々進めていきました。

当初は2人とも東京で働いていたんですが、妻の地元である神戸で店を開きたいと思っていたので、仕事を辞め神戸に移住することにしました。

神戸に移住してから物件探しなどの準備を始めたんですが、分からないことだらけ。不安やプレッシャーもあったけど、全然辛くなかったです。やりたいことへ着実に進んでいる感覚があったし、夫婦二人だからこそできることが沢山あると思いました。

結婚したら自由がなくなるというイメージがありますが、自分たちは結婚したからこそ二人で協力し合える環境が整い、大きな決断ができるようになりました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う予防対策等、大変なことは沢山ありましたが、周囲の人たちの手助けや、期待に応えたいという使命感もあり、無事に今年7月オープンを迎えることができました。

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【Qこれからお店をどうしていきたいですか?】

今のお客さんは、小さいお子さんやそのお母さんが多いですが、もっと幅広い世代の人にも来てもらいたいです。絵本に興味のない方にも、絵本を好きになってもらえるよう、入店しやすい雰囲気作りやイベントを企画していきたいと思っています。


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【Q今の学生に伝えたいことはありますか?】

(圭吾さん)

「学生のうちに遊んでおいた方がいい」とか「社会人になると辛い」といった言葉を聞きます。
でも全然そんな風には思わなくて、むしろ学生には学生の楽しみ方、社会人は社会人の楽しみ方があると思っています。どっちも最高に楽しくて、比較できません。

学生時代には全く悔いがないと思えるほど楽しみ、社会人になってから今に至るまでも後悔のないような生き方ができていると思います。だから学生の皆さんにも常に「今がいちばん楽しい」と思える生活を送って欲しいですね。

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聞き手=TEL、いけだ、あや

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