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「あなたに書いて欲しい!」と言われるライターになるために。”独自性”始めませんか?

 ライターとして飛躍していくには自分自身の価値を高めていくことが大切です。唯一無二の存在になれれば、それを必要としている人からお仕事を頂ける可能性が拡がるでしょう。

 しかし、多くの場合「自分の価値を高める」というと、

・文章力を上げる
・マーケティングの知識を深める
・クラウドソーシングの案件数をこなす

といったことを連想してしまいがちです。

「差別化」の落とし穴

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 もちろんそれらが不要とは言いませんが、文章がうまい人はたくさんいるし、「クラウドソーシングで案件数〇件の実績!」とアピールしても、そんなライターは山ほどいるわけです。

 他のライターと比較して優れている点をアピールする、そのような差別化を図る取り組みには限界があります。当然、上には上がいるからです。そしてその差はどっこいどっこいというケースがほとんです。

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 もっと言えば差別化を図ろうとする人の人口はとても多く、結果的に仕事を依頼する側としては「それなら誰でもいい」という結論を導き出すのです。

 「それなら誰でもいい」と思った企業が次に考えるのは何でしょうか?

簡単です。
誰でも良いんだから、できるだけ安く請け負ってくれるライターに仕事を頼もう」と考えやすくなります。

 あなたが執筆を依頼する側でもそう考えるのではないでしょうか?

「誰に依頼しても似たような結果が返ってくるなら、できるだけ安く安く・・・」

 これが差別化の落とし穴です。

独自性の魔力

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 そこで今回のテーマである「独自性」のお話。

 もしも、

あなたにしかない独自性のある情報・知識」を提供できるのであれば、
または、
あなたが他の人とは違う特別な存在」であれば、

依頼側がそれを必要とした場合に選ばれるのは、当然あなたしかいません。

・・・

 少し視点を変えて見ましょう。

 世界には多くの「歌手」が存在します。しかし、ここで考えてみてください。

その曲はその歌手の歌がうまいから
売れているのでしょうか?

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 もちろんそういうアーティストもいるにはいるかと思いますが、もしも「歌がうまいから」という理由だけで曲が売れているのなら、歌がうまい人全員の曲が売れるはずです。

 しかし、実際には歌がうまいからという理由だけで曲が売れることはほとんどありません。多くの人がその歌手・アーティストの曲を聴くのは、

 ・顔がかっこいい、かわいい
 ・人間的に魅力がある
 ・握手会に参加できる
 ・歌詞や思想に共感できる

など、歌のうまさ以外に何かしらの理由があるからではないでしょうか(場合によっては歌がうまくなくても音楽は売れることがあります)。

 これが独自性の力です。
 他人と比較はできない、その人ならではの魅力があるからこそ、それが希少価値へと変わっていきます。

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 もちろんライターだけではないですが、これからライターとして仕事をしていくのであれば、あなただけの独自性を確立することで、
・手に入れられる報酬
・仕事の質
なども、より自分の希望に添ったものになるはずです。

 競争に勝つ方法を考えるなら差別化を重視することになります。
 しかし、そもそも競争しないという選択もあります。つまり独自性を確立して自分だけの土俵を作り、そこで活動するのです。

 後者のほうがやりがいはもちろん、精神的な安心感、現実的なコストパフォーマンスも良いとは思いませんか?


独自性を見出す「独自化」

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 人によっては「そんな話よく聞くけど、自分はそんな他の人と比較しても個性とか目立ったところとかないし…」と思ってしまうでしょう。

 しかし、先ほどの話を思い出してみてください。「歌を歌う」というだけなら多くの人がいますが、そこに別の付加価値を付けることができれば、他の人とは違うその人だけの特徴が出来上がります。

独自性とは複数の要素の重なりからできているものなのです。

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 大抵の人が言う「他の人より優れたものはない」「独自性がない」というのは、一つの特徴・要素だけを見て言っているものです。

 もしも「独自性が複数の要素の重なり」ということを理解できれば、一点においては他と比べて優れていなくても、要素を重ねていけば他とは違うものを無限に作ることができるのです!

・・・

例えば以下のようなものが考えられます。

◆サバイバルゲームが得意 + ライター
 →サバイバルゲームで勝つコツを指南できるライター

◆シャッフルダンスができる + 家電好き
 →踊りながら家電を紹介する

◆リフォームの知識・技術 + トイレにこもるのが好き
 →トイレを彩るトイレデザイナー

 組み合わせる要素は2つだけとは限りません。むしろ組み合わせる要素が多ければ多いほど独自性はより強固なものになります。


実践、独自化!体験や資格、趣味といった要素を組み合わせてみよう!

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 「独自性は複数の要素の重なり」ということを理解いただけたでしょうか?

 それではここから実際に独自性を見出す「独自化」を実践してみましょう。やることはたった2つ!

Step1:要素をたくさん出す
Step2:要素を組み合わせて独自性を考える

 まずは自分自身にどのような要素があるか洗い出すことから始めます。

って急に言われても!!!???

ですよね?笑

 そこでよりスムーズにイメージしやすいように簡単な質問を4つほど考えました。以下の質問に答えて紙やスマホのメモ帳などに要素を書き出してみましょう(付せんに書くと並び替えがしやすいかも)。

質問1:あなたの1週間で時間を多く使っていることは何ですか?
質問2:あなたがお金を使う機会が多いのはどんなことですか?
質問3:気づいたら時間を忘れるほど熱中しているものは何ですか?
質問4:あなたの部屋・生活スペースを占めているものは何ですか?

 これ以外にも、趣味や自分の過去の体験、持っている資格、仕事内容などについても書いてみましょう。

 要素が多ければそれだけ可能性が拡がるので、まずは10~30を目安に項目を挙げてみてください。

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 次は洗い出した要素を組み合わせる作業です。

 わかりやすいように以下に構文をいくつか作りました。参考にしてみてください!

①わたしは【要素A】を【要素B】できる○○です。
②わたしは【要素A】をしながら【要素B】ができる○○です。
③わたしは【要素A】に詳しく【要素B】しながら【要素C】ができます。
④わたしは【要素A】の経験があり【要素B】もできます。
⑤わたしは【要素A】に○万円をかけて取り組んで【要素B】も併せながら紹介できます。

 あくまで上記は一例ですが、うまく2つ以上の要素を組み合わせることで独自性が生まれるでしょう。

例えば④であれば【要素A】に知識、【要素B】にスキルを組み合わせてみましょう。

わたしは○○の法律に詳しく、少しマンガが描けます。そのため、○○についてマンガでわかりやすく解説ができます!

※ここで注目して欲しいのは、スキルの高さはそこまで求められないという点です。
 マンガだけで自分を売り込もうと思うと大変ですが、そこに別の要素を組み合わせることで需要がマンガだけではなくります。
 高度な技術が求められにくいのも独自化を実践するメリットです!


考え出した独自性が誰かの悩みを解決するか考える

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 あなたが導き出した「独自性」が、どんな悩みを抱えている人に需要があるのか考えてみましょう。

・年齢
・性別
・家族構成
・性格
・ライフスタイル
・仕事
・人間関係

 年齢や性別はもちろん、生活スタイルや性格なども一緒に考えることが大切です。血の通った人間を具体的にイメージすることができれば、それだけ需要としている層を見つけやすくなります(これを「ペルソナを設定する」と言います)。

 悩みを抱えている人のイメージができたら、TwitterやGoogle検索をしながら、需要のある層を確認していきます。そして、それを必要としている個人や企業にアプローチしていくのです。

最後に〜万民ウケは考えないことも重要〜

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 ここで知っておかないといけないことがあります。

 独自性のある内容はそれを必要としている人にはウケが良いですが、それに関心がない人のほうが圧倒的に多いということです。基本的に万民ウケはしません。

 中には批判してくる人もいるでしょう(大抵いる)。

 「需要がある人と需要がない人がいる」ということを事前に頭に入れておくことで、批判に対しても多少は寛容になれるかと思います。

この世界には「誰が買うねん!そんなもん!」と思うようなものでも、需要があれば売れるというフシギがあることを知っておきましょう(笑)

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