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今年ボロ泣きした2024年の曲(~4月)

泣いたかどうかは表面的なステータスでしかないのでめちゃめちゃどうでもいいのだけど、とにかく私が鑑賞中に生理的な反応をどうしても我慢できなかった、心が激しく動かされた、ありがとうの想いで胸一杯満たされた、私にとってそんな2024年の音楽を4月終わりの時点で6選。

(既に何かで別のトピックで投稿した作品は除く。)


Adrianne Lenker - 'Fool' (from Bright Future)

芸術が何かは分からないけど、私にとってそれは '作り手の実感によって孤独が断ち切られるもの'。その感覚が心の奥の深くで生まれるエイドリアンの曲は、誰かに愛されることと、それを信じることの本質的な証明だった。


Hovvdy - 'Meant' (from Hovvdy)

『ありがとう』は、自分がどれほど嬉しかったかを自覚すること。それが嬉しかった理由と、何かを克服した感覚と、恐怖の対極的な境地と、そういう全ての幸福を知って欲しいと願うような歌。心に直接的な音楽の作用で、私達はその当事者になる。


oh caroline - 'Skin and Bones' (from Monochrome)

雨は美しい。それに似た悲しみの感情もきっと美しい。何かの叶わない夢も、拭えない絶対的な不安も、治らない傷も、全部全部抱きしめたくなるほど美しい。oh carolineのメランコリックなシンセポップは、そんな負の感情との嘘偽りない対峙と、その純粋な無条件の肯定だと思う。


Paper Skies - 'I Let Go' (from Wireframe)

身体の臓器と細胞の複雑で巧みなシステムを嫌というほど思い知らせる暴力。
「死にたいって言わないでよ。君の命はこんなにも生きてるよ。」


TAMTAM - 'Nue' (from Ramble In The Rainbow - EP)

"きっとあなたが求めていたものは、家族でも恋人でもない。
ただそばにいる人。僕のような人。"


Vanessa Bedoret - '1/2' (from Eyes)

あなたは私の悲しみを知らないし、私はあなたの悲しみが分からない。
自分以外の誰かの心情を理解できるはずがない。
それなのに、すべての人間のすべての悲しみを理解するこの曲が、どうしてこの世に実在しているのだろう。


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