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超個人的に選ぶ『失恋した時に聴きたい曲』5選(温)

サブスクがまとめてる失恋ソングのプレイリストとかの方が多くの人に当たると思うけど、ここでは個人的にぶっ刺さるもの5選



5. PUP - "Can't Win" from The Dream Is Over (2016)

聴くと心臓が張り裂けそうなくらい悔しさが掻き立てられる曲。挑戦的なことを言うけど、彼らのこの敗北のエモを聴いて平然といられる人がいるなら教えてほしい。悔しさはもともとセンチメントとは少し違って、やるせない気持ち悪さの何か病んだ感情や、ときにはもっと認められないようなバイオレンスでハードな怒りまで内包してると思うけど、PUPのエモはそんな具合の悪さや怒りの、何か悶えながら苦しみに耐えるようなニュアンスのエモーショナルさを表すのが異常なほど上手すぎてるバンドで、Can't Winはその性質の真骨頂を100%ド直球に叶えた、私にとってまさに悔しさの大爆発ソング。以前から自分の周りの色んな人にこの曲勧めまくってるのだけど、ほんとのほんとに冗談じゃないほど素晴らしいと思う。失恋したとき真っ先に聴きたいエモ。

4. I Love Your Lifestyle - "Shilly-Shally" from No Driver (2020)

例えるなら「あーあ、やっちゃった」のフィーリング。もともとI Love Your Lifestyle(あなたの生き方が大好き)ってバンド名から既に失恋感が出てるし、実際曲も無器用だけど真っ直ぐな甘酸っぱくてひたすらたまらないエモだし、彼らのこのアルバムから鳴るギターの1音1音ってもうむちゃくちゃに片想い的にエモーショナル。特にShilly-Shallyはグルーヴのバイブスとかが「前向きになろうとしてる緩めのアップテンポ感」のイメージがものすごくあるし、歌詞も思い馳せまくってる雰囲気全開だし、私にとって最高に失恋的。というか、人間関係でとても哀しいことがあっても「あなたの生き方が大好き」って感謝や尊敬に結ぶのは自分を守れる得する考え方だと思うし、そういう意志がバンドの根幹的なスタンスから成った上での曲って、もはや失恋してようがしてまいが反則レベルに素敵だと思う。

3. Hop Along - "Prior Things" from Bark Your Head Off, Dog (2018)

Hop Alongのフォークロックが涙腺をギタギタにするのは、「本当はツラいのに無理して笑おうとする」みたいな情緒が心に生々しく触れるようにリアルだから。特にPrior Thingはストリングスが特段に強調された柔らかいサウンドの入りがリスナーを慰めるように暖かくて、Hop Along特有の感情を多面に抱えた複雑でぐちゃぐちゃのエモーショナルさに目立つほど優しい繊細さが寄与されてる感じがする。私的にはこの曲がHop Alongで1番失恋の感覚に近い。2012年のGet DisownedのTibetan Pop Starsでも「私の愛は平凡」とか歌ってたり、言ってしまえばHop Alongの曲すべてが失恋の心情にフィットするんじゃないかと思うけど、Hop Along知らない人に対して私は、Hop Alongの中でも癒しの性質がズバ抜けてるここからプッシュしていきたい。ちなみに私はHop AlongではGet Disownedがぶっちぎりに大好き(感情量エグすぎてるっていう理由で。)

2. PUP - "Bare Hands" from Morbid Stuff (2019)

またPUPかよって感じだけど、でも上述した「心臓が張り裂けそうなくらいの悔しさ」のさらなるグレードの失恋に達してる上位互換だと思う。やるせなさだけでなくBare Handsには愛したり愛されたりの感覚を再現する劇的なスウィートさも爆裂的にプラスされてて、もう人生最後のロマンスかよってくらい失恋のエモさの威力がミサイル並み。「コイツ話を大袈裟に盛ってるな」とか思うなら今すぐ聴いてほしい、私が嘘を言っていないことが確かに分かるはずだから、、ほんとに、、(TT)笑。「君は独りで僕に電話した」ってそもそもリリックの内容があまりにも抜群だし、そこに一生忘れられないようなフックのフレーズとメロディーをハメるのが本当にヤバすぎ。。。彼らはいつも「俺らは負け組だー!」ってエモとパンクを演奏するけど、ここまで完成されてるのと出会うと「いやいやこんな神曲作るんだから圧倒的に勝ち組でしょ。。。」としか思えなくなる笑

1. Babygirl - "Easy" from Losers Weepers - EP (2021)

もうさ。。。失恋の全てが1枚の作品の中に究極的に完結されてない????笑。このふわふわ透き通ってるドリームポップのユースフルな感傷を前にして私がコメント書くなんてあまりにおこがましい。というかコメントするまでもなくジャケットの印象の音楽化に一切の不足がない。ここまでくると逆に自分から失恋に向かっていきたくなるレベルなのだけど笑、一人のリスナー(私)をそのくらい頭おかしくさせるほど持ってるものが絶大だと思う。失恋どうこう関係なく、ドリームポップとコンセプトの掛け合わせによる世界とドラマを溢れるほど持っていて、映画みたいなスケールの没入の余地があって、そういう感傷的価値の深さっていう意味で至高の作品。これから春になって出会いも別れも自分の知らないところですら胸が締め付けられる季節がくるけど、こういう音楽の儚いストーリーって何度も何度も噛みしめたくなる。私にとってこれ以上に失恋した時に聴きたい作品がなかった。とりあえず、ジャケットを考案した人に大いなる表彰をさせて。。。。笑


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