見出し画像

ナルニア国物語ともののけ姫

引き続きナルニア国物語を読んでいます。
今は、『カスピアン王子のつのぶえ』。
出版社によって順番が異なりますが、ナルニア国物語全7作の中の2作目の作品にあたります。

読んでいてずっとスタジオジブリの『もののけ姫』が浮かんでいます。「これ、もののけ姫にあったよなあ」と思うシーンがちょいちょいあるんですよ。おそらく読者の皆さん、ナルニア国物語よりもののけ姫を履修している方が多いんじゃないかと思うのでその前提で話を進めますが、例えばですね、

・古の昔は動物たちは言葉がしゃべれたが、今は言葉を忘れ、ただの獣に成り下がってしまった、という設定。


・エボシたちがモロの子に襲われる最初のシーン。片側が急激な斜面で、もう片側が深い渓谷。ナルニア国物語では主人公がある目的の地を目指します。その途中の風景描写がそっくり。
・怪我をした甲六をアシタカが背負って、コダマに導かれ(?)て山を越えるシーン。ナルニア国物語では主人公が精霊たちとパレードをするように目的の地を目指します。


・シシ(獅子)神。ナルニア国物語では人智を超えた存在としてアスランという名前のライオン(獅子)が登場します。

シシ神様美しい。余談ですがアニメ犬王の最後、
犬王が顔を取り戻し面を取った素顔はシシ神様がモデルかと、、、。


いつぞやか、宮崎駿監督が「いくら日本を表現していると言っても、アニメーションなんて西洋よその文脈で西洋よその手法に則って作ってるんだ」との趣旨のお話をされていたことがあり、それが印象に残っているからでしょうか。もののけ姫が好きなあまり、私が勝手に結びつけてしまっているだけなのでしょう。

でもですねえ、、、。
「影響を受けたものが作品に還元される」ということや、「オリジナリティ」ということをついつい考えちゃうんですよね。
作り手の中にトラディショナルがあるから、イノベーションが起こるんだよなぁ、と。

読みにきてくださりありがとうございます。
次回は5月20日、小満の頃更新します。

もののけ姫もまた観たくなってきたな。
※画像は全てスタジオジブリ公式HPより https://www.ghibli.jp


サポートいただいたお金は、文化と美術の水脈を辿るべく、書籍や美術館代として使わせていただきます。記事として還元いたします。