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むかし書いた韓国コラム #126

 実家の母から「韓国のラーメンはまずい」と苦情が来た。おみやげに買っていったのだが、さては辛すぎたか。ところが「ぜんぜん味がしない」という。あの激辛に耐えられるほど強靱な舌の持ち主ではなかったはず。話すうちに思い出した。辛いラーメンばかりでは飽きるだろうと、「チャパゲティ」も持って行ったのだった。「チャパゲティ」はインスタントのチャジャンミョン。麺をゆでたらお湯は捨て、粉末ソースをからめて食べるというもの。普通のラーメンと同じ要領で作れば、それは悲劇的なまずさであろうことは想像に難くない。作り方のメモでも残しておけば良かったと思うも後の祭りだ。

 「韓国のラーメンはまずい」というまちがった印象を与えるついでに、「ろくなものを買ってこない息子」というレッテルまで貼られてしまったようだ。次回の帰省の折には別のおみやげで挽回しなくては。面倒な宿題を抱えてしまった。

【解説】
 即席めんの作り方なんて万国共通だと思うが、ときどきこういう番狂わせもある。相手はまったくの韓国素人。作り方を教えておかなかったのはこちらの手落ちだ。ちなみにタイで買った現地の即席めんで同じ目に遭いそうになったことがある。「汁なし」と「汁あり」の見分けが困難で、作り方も書いていない。パッケージ写真から推定して「汁なし」か「汁あり」かを判断していたがちょっとした賭けでもあった。

(初出:The Daily Korea News 2009年9月15日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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