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関心を持つだけで政治は変えられる!〜女性と政治を近づけるウーマンシフトの「ジョセラジ」〜

この番組は、政策実現ができる女性議員を増やし、地方議員を女性のキャリアの選択肢の一つとすることをミッションとして活動している超党派の若手女性議員のネットワーク「WOMANSHIFT(ウーマンシフト)」とそのサポーターのメンバーで運営しています。

音声で聞きたい方はこちら
https://stand.fm/episodes/60d41239efc85e000686563a



今回はWOMANSHIFT代表の本目さよさんに聞いていきたいと思います。サポーターはゆりさんでお送りします♪


いつもですと、何人かの議員さんに参加いただきますが、6月は区議会や市議会が開かれているところが多く、参加が難しいということで、今回は二人でお送りします。
どうぞ最後までお聞きください。


■今回のメンバー紹介

さよさん(議員):台東区議会議員として現在3期目。1児の母として子育てにも奮闘中のWOMANSHIFTの代表

ゆりさん(サポーター):大阪府在住のWOMANSHIFTサポーター。小学生の子どもがいる


■自己紹介

ゆりさん>お話を伺うこと楽しみにしていました、よろしくお願いします。まずは改めて自己紹介をお願いします。

さよさん>台東区の区議会議員の本目さよです。浅草や上野があるところの区議会議員をしています。今議員として11年目になります。29歳のときからやっていて、いま39歳です。年を取りました…(笑)よろしくお願いいたします。

ゆりさん>ありがとうございます。11年目ということは、3期目ですか?

さよさん>はい、そうです。四年に一度改選があるので、3期目になります。

ゆりさん>ベテランさんという感じですね?

さよさん>まだ中堅くらい?ベテランだと7、8期とか10期の方もいます。

ゆりさん>今、区議会や市議会の多い時期ですか?

さよさん>うちも終わっていない状態で収録をしています。

ゆりさん>議会っていつごろあるんですか?

さよさん>2・3月、6月、9・10月、12月くらいのイメージですね。多少前後はありますが。

ゆりさん>年4回くらいあるわけですね。

■議員になったきっかけ

ゆりさん>まずはさよさん、11年前かと思いますが、議員になったきっかけをお聞かせいただけますか?

さよさん>大きく2つあって。まず一つが、女性の議員ってすごく少ないなと思ったんです。「性別にかかわらず、やりたいことができる社会を作りたい」と学生の頃から思っていて、それをするためには、起業なんだろうか?会社でどういうことができるんだろうか?とずっと考えていて、あるとき人から「それって政治でできるんじゃない」と言われて。

これまでは考えたこともなかったけど、そこで政治という手段があるのかと気づき、はじめて政治に目を向けたら、すごく女性の数が少なかったんですね。テレビ中継でもほとんど見ないし、地方議員に目を向けても、人類の半分は女性なのにどうして議会には半分女性がいないんだろうと疑問でした。それが一つ。

もう一つは、私は会社で人事をやっていたのですが、なるべく働きやすい会社をということで、がんばって制度を作ったりもしていたんです。そんなときに、はじめて育児休業をとる女性社員から突然電話がきて「すみません、保育園に入れなくて、戻れないかもしれません」と…。

どれだけ環境を整えたとしても、11年前は企業主導型保育といった仕組みがなく、50名くらいの会社で1人の社員ために保育園をつくるというのもさすがに経営的にも厳しいな…と思っていて。じゃあ、変えるべきなのは自治体なんじゃないか。自治体には女性議員も少ない。保育園を必要としている人がこんなにいるのに、わかってもらってないんじゃないの?という思いがきっかけです。

ゆりさん>女性議員が少ないから、そういった困りごとが変わっていかないのかな、という実体験があったんですね。

さよさんが立候補した時も、女性議員は少なかったですか?

さよさん>そうですね、今台東区では議員が32人いて、7人が女性です。私が立候補したときは、6人だったかな…

ゆりさん>全国で考えるともっと少ないですかね。

さよさん>そうですね。23区は多い方なので、他だと女性が一人もいない議会もありますね。


■WOMANSHIFTを作った理由

ゆりさん>今さよさんが代表をされている「WOMANSHIFT(ウーマンシフト)」は、「政策実現をできる女性議員を増やしていきたい」ということで始められたということですが、WOMANSHIFTのことを初めて聞く方にもご説明頂いてもいいですか。

さよさん>WOMAN SHIFTは私が2期目、議員生活5年目に入ったときに立ち上げた団体です。若手の女性議員の同期が他の自治体にぼちぼちいたんですが、「ごめん、私2期目出るのやめた」という方が何人かいたんですね。実は私自身も2期目に立候補するのは、迷いました。

精神的にも体力的にも結構きつくて、私の人生をかけて、これだけがんばって費やしても、政策実現ができてない気がして、効率悪いんじゃないのかな…と思ったんです。「性別に関わらず活躍できる社会をつくる」という目的のための政治・議員だったので。

でも、2期目になると政策も実現できるよって先輩から聞いたりもしたので、迷っていたけど立候補しました。そして、女性議員を増やす活動にも取り組もうと決意して、立ち上げた団体です。

ゆりさん>1期目のご苦労があって、2期目にチャレンジされて、3期目にジャンプという感じでしょうか。

さよさん>1期目はつらかったですが、他の自治体の女性議員と話したら同じ悩みを抱えていることがわかって。私だけじゃないと思うと、それだけですごく楽になりました。

そこからピアサポート、同じ立場でサポートするというのは大切だなと実感しました。あとは、ただ女性議員がいればいいというわけではなくて、政策を実現できる女性議員を増やしたら、日本社会変わるんじゃないの?ということにも気づきました。

ゆりさん>継続して活動できるというのが大切だということですね。


■議員のお仕事

ゆりさん>企業で働く女性の苦労や困難にも共通するものを感じました。議員のお仕事について、さよさんは1期目ご苦労なさったということですが、実際どんなお仕事をされるのですか?

さよさん>大きく3つに分けられますかね。一つは、冒頭にも議会が開催されているという話をしましたが、こうした公務といわれる委員会への参加、本会議への参加。そのための下調べや準備といった調査が議員としての活動の一つ目にあたります。

2つ目は言葉を選ばずに言うと、次の選挙のためにもなる活動でしょうか。うまく説明が難しいんですが、区民・市民に私がどんな仕事をしているかを伝えるのも議員の仕事の一つだと思っています。

議会で発言した自分の考えについて、説明責任があると思っていて。やり方としては、インターネットもあれば、紙もある。それが2つ目の仕事ににつながってくるかなと思っています。

ゆりさん>知ってもらう活動になるんですね。

さよさん>あとは、最近はコロナであまりないですが、議員として、ゲストで呼ばれるという仕事もあります。

ゆりさん>運動会とか入園・卒園式の来賓ですかね?

さよさん>そうですね、来賓です。正式な公務ではないですが、議員として呼ばれているので、準公務…そういった活動にはなります。

これは、顔を知ってもらうのが目的と思われているかとも思いますが、顔を合わせると「そういえばさ…」といったさりげない会話の中で、困りごとの相談やご意見をいただくなど、地域の実情について知る機会になります。

ゆりさん>現場に行くきっかけになっているんですね。でもそういうイベントごとって、土日にありますよね。お忙しいんじゃないですか?

さよさん>そうですね、土日にイベントが集中したりするので、WOMANSHIFTの中でも、お子さんのいるメンバーはどうするか?運動会に子供を連れて行っていいのか?とか、来賓としていけないけど、夏祭りに遊びに行くのはいいんじゃないかとか、いろいろ話し合ったりしています。

ゆりさん>男性中心の政治活動とはちがった工夫が必要ですね。

さよさん>3つと言いながら、3つ目を言ってなかったですね。政党に所属する人は、党務というものがあったりします。会議とか、党の活動、ほかの選挙の応援とか。そういうので、時間をとられるというのはありますね。

ゆりさん>政党に属すると、そういうお仕事もあるんですね。メリットもあるんですか?

さよさん>公認を得られると信頼がアップしたり、お金が出たり、活動していて困ったときには相談場所があるとか、組織があるというのは、そのあたりにも影響してきますね。

ゆりさん>なるほど。議員の活動もいろんな面がありますね。

次回の放送でもさよさんに詳しくお聞きしたいと思っていますが、今さよさんはお子さんがいらっしゃいますよね。子育てや家事との両立も大変なのかなと思うんですが、工夫などがあれば教えてください。

さよさん>そうですね。いろいろな家電を導入しているのと、あとうちはパートナーがすごく育児家事やってくれています。私よりやってくれているかもしれません。あまり参考にならないかもしれません。やってくれそうなパートナーを探すとか(笑)

ゆりさん>いまお子さんは保育園ですかね。送り迎えは分担していますか?

さよさん>送りが私で迎えがパートナーです。

ゆりさん>働くお母さんと変わらないのかもしれませんね。

■政治に関心を持ち始めた方にメッセージ

ゆりさん>いまお聞きいただいている方の中には、女性議員ってどんな活動をしているの?と思っている方も多いと思います。
政治に関心を持ち始めた方にメッセージをいただけますか。

さよさん>政治に関心を持ち始めたって、うれしいなと思います。

よく選挙のキャッチフレーズとして言うんですが、政治に無関心でいられても無関係でいることはできないんです。そして、明日の天気は変えられないけど、明日の政治はみなさんの行動で変えられるんですよ、ともよくお話するんですが、これは本当にそうだなと思っていて。一歩関心を持っていただけただけで、政治は変わっていくと思います。

できれば、お住まいの自治体の女性議員や、これからジョセラジに出てくる女性議員などから「推し議員」を見つけていただいて、応援していただくだけでも、変わってくるかなと思います。

ゆりさん>さよさん、いつもポジティブでいらっしゃって、前向きで明るくて、元気を頂ける方だと思っています。配信を聞いて、さよさんが推し議員という人がふえていくんじゃないかなと思います。今日はありがとうございました!


​​また次回もぜひ聞いてください!ジョセラジ!



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