おれの名は
吾輩は人である。
名前はまだない。
吾輩は3歳である。
生まれてすぐに「仁」と名前がつけられた。
おれは両親がつけたこの名前がきらいだ。
思いが込められているのが重くて仕方がない。
名前のような人間になるとは思えない。
路地裏の片隅でひっそりと佇む占い師とであった。
次の日、おれは区役所に行き、なまえの漢字を変えた。
おれはある人との出会いで巨万の富を築いた。
もうこれ以上の幸せはないと思った。
人生に疲れ果てた時、ある女性と知り合った。
おれは一からやり直したいと思った。
彼女の籍に入り、苗字を変えた。
気がついた時には貯金が底をついていた。
おれは二人の子どもをおいて、彼女のもとを去った。
元の苗字に戻した。
会社を立ち上げた。
気にいった名前を自分で作り、それで商売をした。
いつの間にか本名を使わなくなった。
おれはいま病に伏している。
永代供養をお願いした。
戒名に「徳」を入れてもらった。
吾輩は無である。
名前はもうない。
一人文化祭、まだ続いていました。
土日連日で休日出勤だったので、今日と明日はお休み。
頭が空っぽになると創作意欲がわきますなぁ~
秋ですもんね~
クリエイターフェスですもんね~
またインスタントフィクションを作ってみました。
「君の名は」なの?
「吾輩は猫である。名前はまだない」なの?
パクリかよ。
ゼロからものを作るって難しいですね。
何か一つのことから発想を得て・・・というのが私にはいいとこ。
文化祭でいろいろな作品を見てまわったら、自分も何か作りたくなっちゃったー
一人文化祭、楽しんでます。明日は短歌です(予告)
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