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滝本が「動物との結婚」というデマを垂れ流している件

少し前に女性スペースを守る会の滝本が他人のパスポートを無許可で晒し上げたよという記事を書いたわけですが

28日には米国で起きた銃の乱射事件について、犯人が「トランス女性と特定」とするデマを流してまたもや炎上してました。


これだけやらかしているにも関わらず、さらにまた、とんでもないツイートを滝本は続けています。

LGBTQの次は「動物との結婚」。多様性の尊重を掲げる世界経済フォーラムの狙い=浜田和幸

https://www.mag2.com/p/money/1294106

などと、なかなか扇動的なタイトルをつけていますが、実際記事を読んでみると、「世界フォーラムがー」などと語る部分については全く具体的なことが書いてません。そして「動物との結婚」の具体例に上げているのはスペインの「動物福祉法」の一件のみです。

スペインに端を発した動物との結婚承認を求める運動はドイツやフランスにも拡大しているようです。

https://www.mag2.com/p/money/1294106/2

などと書いていますが「ドイツ」「フランス」に拡大している運動とやらが具体的にどれのことを指しているか、まったく記載されておらず、これはもはや便所の落書きに等しいものであり、およそ記事と呼べるものではないでしょう。

そのような便所の落書きの中で、唯一具体的なことが書いてある「スペインの動物福祉法」についてはどうでしょうか。

それについて、ニューズウィークが便所の落書きではないまともな記事を出していました。

ニューズウィークによれば、動物福祉法の改正は動物に対する規制が厳しくなるよという内容であり、「動物と結婚」などはどこにも書かれていません。

では、「動物と結婚」などという話はどこからきたのか。その答えをsnopes.comが書いてました。

どうやら、動物との性行為を禁止した条文が動物福祉法の改正にあたって書き直され、以前の法律では追求できていた獣姦が一部追求しにくくなるのではないか、といった懸念が出ていたようですが、それをThePostMillennialやFoxNewsといった極右メディアが「獣姦の合法化だ!!」と大騒ぎし始めたということのようです。

滝本がシェアした便所の落書きでは、「獣姦の合法化」からさらに尾ひれがついて「動物との結婚」とまで言い出していますね。このような、極右が扇動してどんどん陰謀論が膨れ上がっていく話は、ピザゲート事件や今流行のトランスヘイトと全く同じ構造であり、滝本がこの陰謀論に騙されたのもある意味で自然な流れだと言えるかもしれません。

その同じ便所の落書きでは冒頭部分に、「世界経済フォーラム」の話が出てきますが、この「世界経済フォーラム」というがまさにアメリカの宗教右翼、QAnonたちが執拗に攻撃して陰謀論をばらまきまくっている対象であるというのは私も何度か書いてきました。

同じくsnopes.comが「世界経済フォーラムは政府に動物との結婚を合法化するよう命じた」というデマについてファクトチェックをやっています。そんな話は存在しません。


もちろん世界経済フォーラムを批判すること自体は悪いことではありません。がしかし、このような陰謀論、デマを使って批判する行為は誰のためにもならない行為でしょう。

一部左翼にもこのような陰謀論を支持する動きが見られますが、宗教右翼やQAnonたちがヘリテージ財団とかジム・ロジャースだとかいう右翼に都合がいい資本家・団体を批判しないことを考えると、そのようなアホ左翼たちは極右にいいように操られているとしか言いようがありません。

難しいことはよくわからないよという人は、「世界経済フォーラム」「ジョージ・ソロス」「ダボス」「クラウス・シュワブ」などというワードが出てきたら「陰謀論ではないか」と疑っておいてください。


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