武器兵器調達課#78:  「Su-57」 <ー これを知ると映画も楽しくなる?

今回は「Su-57」について見て行きましょう。

とある映画(タイトルは、恐らく「米露開戦」、はっきり覚えていません)の中で、Su-32の代わりにSu-57が出てきたので、調べたらSu-57って本当に存在していたんですね。

よくよく観たら、あのトップガン マーベリックの中に出てくる相手方の戦闘機はSu-57ではありませんか?

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「Su-57」: ロシアのスホーイ社が開発した第5世代戦闘機です。NATOコードネームはフェロンです。ロシア空軍ではPAK FA(ПАК ФА; Перспективный авиационный комплекс фронтовой авиации, Perspektivnyy aviatsionnyy kompleks frontovoy aviatsii, "将来型戦術空軍航空機複合体")と呼ばれています。

開発経緯

Su-57は、1990年代頃からロシア空軍が次期主力戦闘機となる第5世代戦闘機を求めたことから開発されました。スホーイ設計局は、Su-27戦闘機の後継機としてSu-57を開発しました。

特徴

Su-57は、以下の特徴を持つ第5世代戦闘機です。

  • ステルス性: Su-57は、機体の形状や素材を工夫することで、レーダーや赤外線などのセンサーに探知されにくくなっています。

  • 超音速巡航能力: Su-57は、アフターバーナーを使用せずに超音速で飛行することができます。

  • 高度な電子機器: Su-57は、高度な電子機器を搭載しており、以下の能力が向上しています。

    • 状況認識能力: パイロットは、周囲の状況をより詳細に把握することができます。

    • ネットワーク化: Su-57は、他の航空機や艦艇とネットワークを組み、より効率的な作戦行動が可能になります。

    • 電子戦能力: Su-32は、敵のレーダーや電子機器を妨害することができます。

兵装

Su-57は、以下の種類の兵器を搭載することができます。

  • 空対空ミサイル: R-77、R-37Mなど

  • 空対地ミサイル: Kh-35、Kh-59MK2など

  • 爆弾: KAB-500、KAB-1500など

運用状況

Su-57は、2020年にロシア空軍で配備が開始されました。2022年現在、約70機が運用されています。

性能諸元

  • 全長: 19.8m

  • 全幅: 14.7m

  • 全高: 6.4m

  • 翼面積: 78.0m^2

  • 空虚重量: 18,500kg

  • 最大離陸重量: 35,000kg

  • エンジン: AL-41F1 ターボファンエンジン 2基

  • 推力: 14,500kgf x 2

  • 最大速度: 2,600km/h

  • 巡航速度: 1,900km/h

  • 航続距離: 5,500km

  • 実用上昇限度: 20,000m

  • 武装: 30mm機関砲 GSh-30-1、各種空対空ミサイル、各種空対地ミサイル、爆弾

映画(米露開戦)の中では、かなり強い戦闘機でした(笑)。

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