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諜報業界用語:  「トートロジー」 <ー いつもながら大本はギリシャ語で「ταυτο」です

今回は「トートロジー」について見て行きましょう。

こないだ、少し別件で説明をさせて頂いていますが、今回は純粋に「トートロジー」のお話です。

参考: ↓

国家を間違えた方向へ持っていくときにも使われます。 つまるところ、上手く使うと情報操作の技の一つになります。

「トートロジー(tautology)」: ある事柄を述べるのに、同義語または類語または同語を反復させる修辞技法のこと。同義語反復、類語反復、同語反復等と訳される。関連した概念に冗語があり、しばしば同じ意味で使われることもある。また、撞着語法はトートロジーの反対の技法である。

例えば、

  • 「私は私である」

  • 「真実は真実である」

  • 「正しいことは正しいことである」

などがトートロジーである。

トートロジーは、論理学においては「常に真である論理式」を意味する。例えば、「AはAである」は、等号の左と右が同一なので、内容としては正しいものである。

トートロジーは、一般的にポジティブな意味では使われない。意味不明ではないが、意味がなく内容もないとされる。

トートロジーは、言葉遊びや強調のために用いられることがある。例えば、

  • 「私は私であり、君は君である」

  • 「真実は真実である、それ以上でもそれ以下でもない」

  • 「正しいことは正しいことである、それ以外の選択肢はない」

などのように、ある事柄を強調するために用いられることがある。

また、トートロジーは、論理学においては、演繹推論の基本となる。例えば、

  • 「AはBである」

  • 「BはCである」

  • よって、「AはCである」

という推論は、トートロジーである「AはAである」を前提として成り立つ。

トートロジーは、使い方によっては、効果的な修辞技法や論理的な推論に用いることができる。しかし、意味不明な説明や堂々巡りになってしまうような使い方には注意が必要である。

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トートロジーの語源はギリシャ語です。ギリシャ語の「ταυτο」(tauto) は「同じ」を意味する語で、そこから「tautology」という英語の単語が派生しました。日本語の「トートロジー」も、この英語の単語をそのまま音写したものです。

したがって、トートロジーは、ギリシャ語で「同じことを繰り返す」という意味を持つ言葉です。

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