用語集: 「レインボーテーブル」 <ー 一般的な意味

今回は「レインボーテーブル」について見て行きましょう。

「レインボーテーブル」: パスワードなどのハッシュ値から平文を解読するためのデータベースです。ハッシュ関数は、任意の長さのデータを固定長のハッシュ値に変換する関数です。ハッシュ値は、原文を復元不可能なものにするために使用されます。

しかし、レインボーテーブルは、ハッシュ関数によって生成された膨大な量のハッシュ値と平文のペアを格納することで、ハッシュ値から平文を復元することを可能にします。

レインボーテーブルの概要は次のとおりです。

  • ハッシュ関数と還元関数を用いて、平文からハッシュ値と平文のペアを生成します。

  • 生成したペアを、ハッシュ値の昇順でテーブルに格納します。

  • 攻撃対象のシステムからハッシュ値を取得します。

  • 取得したハッシュ値をテーブルで検索します。

  • テーブルに一致する平文が見つかった場合、それが元の平文である可能性が高いと判断します。

レインボーテーブル攻撃は、ハッシュ化されたパスワードのセキュリティを脅かすものです。攻撃者は、レインボーテーブルを入手して、不正に取得したハッシュ値からパスワードを解読することができます。

レインボーテーブル攻撃を防ぐためには、次の対策が有効です。

  • パスワードの長さと複雑さを増やす。

  • パスワードの変更を定期的に行う。

  • SALT を使用する。

SALT とは、パスワードをハッシュ化する際に、ランダムな文字列を追加する技術です。SALT を使用すると、同じパスワードでも異なるハッシュ値が生成されるため、レインボーテーブル攻撃の難易度が高まります。

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