結婚という価値観への執着

とにかく結婚したい!!

まず初めに、
私は心身ともに女性で、恋愛対象も女性です。

そんな私が、日本の法律に抗わず男性と結婚したんですよね、変な話ですね。
なんで結婚したかったかをぼんやり記録します。


私の性的嗜好


LGBTQの大まかなカテゴリーでいうとレズビアンですが、完全に男性との恋愛NGというわけではなく、相手を人間として好きになって付き合って性的関係を持つ、みたいな過去もありました(結局恋愛感情としては女性が好きなので関係は続かない)。


バイセクシャルとかポリアモリーとか
自分の性的嗜好が該当する枠組みについて考えていた時期もありました

……が!!!
自分がセクシャルマイノリティのどのラベルに該当するか、を考えることに執着する時期は終わったので、今はどうでもいいです(ここでは便宜上私はレズビアン、夫はゲイとして書きます)。

⚠⚠⚠他人のセクシャリティに関しても、ラベリングすることが好きではない。
セクシャリティって白黒つけるものではなく、ぼんやりモザイクがかかった内面の話で、それを完全に言語化することは難しい。
相手を好きな気持ちについて いちいちラベルを貼ったり貼られたり、
各々のパーソナリティについて必要以上に言及したくない、私もされたくない。

(急な意思表示)
(別に何かの過激派とかではない)
(とにかくみんな自由でいいんだよ)
(私も自由でいさせてね)


あらがえない価値観

結婚する直前までは、一人の女性と5年ほど交際していました。
結婚を機に関係は終ってしまい、連絡をとることもないけれど、今でもとても大切な存在です。

(ちなみに私は時々 思考がバグっているので、
「男と結婚するけどあなたとは恋人同士でいたい〜(要約)」と当時の彼女に伝えましたが(頭おかしい)、
「それはお互いにとって良くないよ(真っ当な回答)」と諭されて話し合いの末に別れました)
(そりゃそう)

そんなバグっている私でも抗うことができないもの、
『結婚』=『幸せ』という固定観念……

特に、田舎生まれで女姉妹しかいない私にとっては、小さい頃から「いつか結婚するために〜」とか、「女性は結婚妊娠出産するのが幸せで〜」とか、日本古代からの呪文が当たり前のように心に棲み着いているんですね。

最近よく『婚活』についてメディアやSNSで取り上げられているけど、各々の人生でのプライオリティの中で、多くの人が結婚を高い位置に置いていることについてはすごく共感します。

結婚したい理由は人それぞれ異なるとして、
私の場合は呪いの効果もあり、『幸せ』の絶対必要条件として『結婚』がありました。

⚠⚠⚠私の場合は、『私が』結婚することが『私の』幸せの条件(呪い)であり、
結婚していない他人が不幸であるとはまったく思わない。(結婚=幸せ の呪いは自分にしか掛かっていない)
他人の幸せは各々が決めることなので、みんな自由にするといい。
むしろ結婚しない選択肢がある人を見ると、かなり羨ましく感じる。金を払ってでも得られないものはマジで羨ましい。


でも自由に生きたい

しかしまぁ、私は女のコが好きだし、頭がおかしい面があるから一人の人間と性愛関係を続けていくことも難しそうなので、
結婚しないといけない強迫観念のような呪いはあるけれど、ずっと自由でいたいな、と飲酒するたびに親友へ話していました。

あとマンションの高層階に住むようなバリキャリウーマンイケレズ(長いな)になりたかったし。

なんの責任も負わず、好きな人と好きな生活ができる、この自由って幸せ〜!と毎日毎日感謝していました。

自由に選択できることって幸せなんですよね。
仕事、住む土地、一緒にいる相手、お金と時間の使い方、なんでも自分で選んで決めることができる時間が本当に幸せだった。
きっと脳裏に「いつか結婚して身を固めなければいけない」という制約(呪い)があったから、より自由を満喫できたんでしょうね。

価値観への執着


結婚を潜在的な目標として20数年間生きてきた私ですが、それが顕在化し行動を後押ししたのは、家族が体調を崩したことがきっかけでした。

血縁だから、とか、育ててもらった恩があるから……
という固定観念も私は強く、
家族が望む形での(つまりある意味外面的な)幸せを手に入れるべく、結婚することを決めました。
(家族は好きですよ)

私にとっての幸せって結局、自分が形作るものではなく、

『周りの人が幸せだと意味づけているもの』=『私の幸せ』と思い込んでいるんですよね〜。
これが私の価値観であり、抗えないもの。

しかし悲観するなかれ。
私には、外面から推し量れるような世間一般的な社会的幸せ、だけではなく、もちろん内面的な幸せ要素も多種持っているので、それについてはのちのち記録できれば。


理解ある夫との出会いや、友情結婚の経緯については別の記事で書きます。


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