ゲイの友人と結婚に至るまで〜友情結婚〜

今回は友情結婚について。
当時は同棲していた彼女もいたレズビアンの私が、ゲイの友人と結婚するに至った、ぼんやりとした記録です。

まず最初に断言しておきたいこと。
夫は、男女という関係を超えた、理性的な一人の大人として尊重し合える大切なパートナーです。
本当に出会えて良かったし、私の人生で欠かすことの出来ない大事な人のひとりです。

どうして結婚したかったかについては↓の記事を。


今記事では

  1. パートナーとの出会い

  2. 入籍するまでにしたこと

について記録しています。


1.パートナーとの出会い

SNSでの情報収集→出会い→同居→入籍
出会いから入籍まで1年半ほどでした。

〜情報収集〜

そんなわけで、
『セックス無し』
『できればセクシャリティについて理解のある』
結婚相手を求めるべく、旧Twitterやら婚活アプリやらでリサーチを開始しました。
(現代のシステムありがてえ〜)

私が相手に求めていた事柄は、
・結婚後もお互いの性に干渉しない
 (夫婦関係に影響がなければ、お互いに恋人がいてもいい)
・私は結婚後も仕事を続けたいので、家事は分担
・相手の仕事の内容は問わないが、自立した大人として社会生活に参加している
・できれば子どもを産み育てたい(子ども無しの人生を選択する人もいるので、話し合いが必要)
・喫煙、ギャンブル…NG(この条件よく見るよね)(私の場合はその点で父親がゴミだったので)

ま、とにかく、
お互いを尊重し合いながら、フェアに健康に共同生活を営みたい!というポリシーは今でも変わりません。

〜SNSでの出会い〜

マイノリティでも自由に生きていけるTwitter、ありがとう。
「期待せずにいこう〜」と思いながら『友情結婚』用のアカウントを作成して数ヶ月、価値観の合う方と出会うことができました。めっちゃ便利〜。
Twitterがなかったら今の私はココにいないよ…Twitter本当にありがとう…(Twitterと言い続ける)。

2.入籍するまでにしたこと

〜価値観のすり合わせ〜


職業とか年齢とか外見とか以外に、友情結婚で一番大切なことは価値観のすり合わせだと思っている…
(一般的な男女で多く見られる恋愛感情が、友情結婚にはないことが前提なので)
(トラブルがあっても恋愛感情で解決できない)

この出会いを逃すまい!!と思いつつ、当時の私には同棲中の彼女がいたので(前記事参照)、結婚という目標が曖昧なまま、半年ほどマイペースに連絡を取り続けました。

で、初対面!
5分ほどで面会終了…(私はイケレズだけど人見知りでもあるので)(慣れていない人と仕事以外で一緒にいることができない)(他人との共同生活向いてなくない?)

ま、なんやかんやで、TwitterのDMで連絡をとったり、対面で話す機会を少しずつ増やしたりしながら、お互いの結婚生活への価値観についてアウトプットする時間を作りました。

〜同棲〜

お互いのことを理解し始めて半年ほど経過、夫から一緒に住むことを提案されました。
私は結婚の意向について当時の彼女に打ち明け(前記事)、彼女との関係に一区切り。

夫とは、お互いの性に干渉しないことを了承し合っていたので、恋人との関係継続は応援してくれていた(心が広すぎる…)。
私が恋人と別れた(ふられた)ことを知った夫は「残念だったね…」と私よりも泣いていた……(情緒が豊かすぎる…)。

というわけで同棲を始めた。
当たり前ですけど、寝室別、
なんなら仕事の都合で生活リズムも合わないので食事も別(めっちゃ楽〜♪)(好きな時にマック食いてえもんな〜♪)。
あとは家事の得意ジャンルもお互い異なっていたので、得意な家事を各々が率先してやる、というありがたい共同生活が始まり、思いの外 心身ともに楽だった…!
(イケレズ時代は私がすべての家事を担っていたので…まぁまぁしんどかった。その疲労は恋愛感情で何とか処理していたが、それはそれで楽しかった、相手のことが大好きだったので。)

同棲によって、お互いの生活パターンとか、好き嫌いについても把握できたし、
仕事の愚痴とか何気ない日常会話、お酒飲みながらテレビを観て笑う、みたいな友達との楽しい時間を過ごしている感覚で過ごしてた。

(すっかり私は結婚について忘れていた)

〜入籍〜

それから半年くらい経って、結婚しようか、いいね、みたいな会話を交わし、入籍の準備へ…!

ここで決めておかなければいけない一番大事なこと…、それは、馴れ初めエピソードについて…。
なんか人って「どこで出会ったの?」ってテンプレみたいに聞いてくるじゃん。わかる。知りたいよね。でもまさか友情結婚したいからTwitterで探しましたなんて言えないし。

夫とは幸いにも共通点が複数あったので、ナチュラルかつ他人が興味を失うくらいシンプルなエピソードを考えて共有しました。今でもそれは定型文として使用している…。

あとはお互いの家族に挨拶して、入籍する日を決めて、みたいな世間一般的な手順を踏んで、

婚姻届の証人は、私達がカミングアウトしている友人にそれぞれ書いてもらった。ありがとう。


最後に

結婚に至るまではそんな感じです。
最近ね、契約結婚とか事実婚とか結婚したくない若者たちとか色々ピックアップされているけど、
みんなそれぞれの幸せを形作るための手段を、それぞれが選べばいいと思うんですよ

前記事でも書いたけど、
私には固定観念という呪いのせいで、結婚しない選択肢がなかったので、
結婚しない選択肢や、本当に愛する相手を大事にしていく勇気、を持っている人が羨ましいよ。嫌味とかじゃなくて、本当に。

多くの人が思い浮かべる(世間一般的な)幸せの項目の中に、結婚がひとつあると思う。私はその契約によって外面的な幸せは手に入れることができたけど、内側を満たしていくのはこれからなので。
人生のパートナーである夫とよりよい生活ができるように、私も努力していきます。


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