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海上自衛隊の深刻な乗員不足の解消策?「それってそもそも✖」

産経新聞で下記の記事が掲載されました。
でも・・・スマホが繋がったら
解消するほど
乗員不足は単純な理由でしょうか?



かしまが就役した1994年

小生は練習艦隊司令部という
実習幹部を養成する部署に勤務しておりました。

かしまが就役したことで
海上自衛隊は女性自衛官の職域が広がり
小生も女性実習員の指導役として
練習艦で・・・・
様々な
「想定外の出来事」
に対処しました。

あれから30年・・・

海上自衛隊には女性の将官※まで誕生し・・・

 ※女性初の将官とは・・・
 始めて女性の乗員が誕生した
「練習艦まきぐも」という艦で勤務していた
「当時は若かった女性自衛官」です。
 幾星霜とはこういうことでしょう。

脱線しましたが・・・

海自の乗員不足の原因は・・・

「スマホが繋がらないから」でしょうか?

それではあまりにも現代の若者を愚弄している

それに気が付いていないなら・・・
乗員不足なんて解消しません。

海自に限らず・・・少子化によって
若年の社員や職員が充足できない状況は

日本国全体に広がる普遍的な現象です。

「スマホのアンテナつけたら・・・
 若手不足が劇的に改善!」

そんなことにならないのは
海自の上層部だって・・・
今の日本を生きる人間ですから
当然気が付いているのです。

問題は・・・こんな小手先の事象を
報道機関へ委ねる広報部門の脆弱さです。

国家百年の計というほど大げさでなくとも
海自の必要性を認識し・・・
本来ならもっと高給で
条件のよい企業に入社できるのに
「わざわざ海自へ入隊する若者」
は昔から大勢います。

日本の若者はそれほど
「ひとりよがり」
「金の亡者」
ではありません。

長年教育部隊や若年者育成部署に
勤務した小生には・・・

日本の若者が・・・
米国や他の先進国と比べても

「日本を大事に思っている」

そんな実感があります。

すべての若者が
「スマホが繋がらない海自はいやだ」
そんな風には思っていません。

もしも
そんな若年者だらけの国なら
日本の将来なんて・・・
惨憺たるものでしょう。

note を丹念に読めばわかることですが・・・
日本人には日本の環境や気質が多大に
影響し・・・国民性が形作られています。

「自己の利益だけに汲々としている」
若者は決して多数派ではありません。

その若い人たちへ
小生のようなオッサンは
どんな未来を語れるのでしょうか?

小生の世代は・・・
バブルから不況のどん底へ叩き落された世代で・・・

過去の日本人と比べても
「大人の世界へ疑心暗鬼」
を過大に抱えた世代です。

しかし・・・
日本が経済的に衰退したとはいえ

世界各国から日本へ・・・
日本の文化へ・・・
日本の食やアニメなどを含めた特質・・・
それらが脚光を浴びました。

その理由は

「不況や地震・・・
幾多の災害に巻き込まれても
あきらめなかった・・・信念」
その国民性・文化を
世界は評価したからではないでのしょうか?

エコノミックアニマルより

アニメティックアニマルのほうが・・・
数段マシです。

海自の世間ズレは・・・伝統芸です。

旧海軍が・・・
陸軍のより人気がなかった理由は・・・
スノッブなくせに
地に足がついていなかったからです。

海の上では
「地に足のついた活動は不可能です。」

でも・・・
それが世界的な船乗り文化です。

そんなことでは・・・
若手の隊員が集まらないと知っているのに・・・

産経新聞に提灯記事を書かせる
情けなさ・・・
それがわからない海自の広報部門こそ

「本質を見誤るミスリードの現況」です。


「金曜カレー伝説」

などという
実際には存在しないホラばなしを拡散し・・・

海自のカレーが金曜日以外に食べづらくなったのも
彼ら「海自広報部門」の
ミスリードの結果です。

少子化の現状でも
優良な隊員を確保するためには
どういった策が重要か?

そこをきちんと発信できない海自広報は・・・
これ以上は武士のなさけ
いいません。

ただし・・・
少しは海自のためになる発信をしてください。
いくらOBでも・・・
今回の報道は
アカン!!
と言いたい。
 ※摩周湖のように霧がかかってはこまります。

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