かわいくてかわいくて

息子がかわいくてたまらない。

そりゃあ自分で産んだ子だから
当然だろうと思う。

でも時に、そんなかわいい息子に
頭を悩まされため息を吐くこともある。

泣いてばかりの時や、
夜になかなか寝てくれなかったり…

赤ちゃんだから仕方ない。
そう分かっていても「なんで？」と
思ってしまうことがある。

「もう！」とイライラしてしまうこともある。

家事をしていた手を一旦止め、
泣きじゃくる息子を腕に抱くと
ピタッと泣き止むのがかわいい

しばらく揺れてあげるとウトウトしてきたから
そ〜っとハイローチェアに寝かせて
家事の続きをしようとした3秒後に
また泣き出す

そんなの育児じゃあるあるだよね。

分かっていても、ついまたため息


夜もなかなか寝てくれない。


寒かったり、ミルクが足りなかったり、
理由は様々だと思うけど
何が不満なのか泣いてばかりの日もある。

あやせば泣きやみ、そのうち眠るけど
ベットに置くと泣き出したり

睡眠不足は怖いもので、
その時ばかりは私もため息どころでは済まない。


仕方ない仕方ない、赤ちゃんだもん。

そう分かっていても、頭がプチンとする。
でもその怒りを息子にぶつけるわけにはいかない。
だからそのやり場のない怒り…いや、疲れは
涙となって流れてくる。

とめどなく溢れてくる。

夫は仕事があるから、起こしたくはない。

夫から「俺が見とくよ」と言われても
それが申し訳なくて、逆にまたストレスになって
「いい、私がやる」と言ってしまう。

でも泣いてる私を見て夫は、
「放っておけないよ」と困った顔をする。

それがまた申し訳なくて、
夫にそんな気はないのに
まるで私が「弱い人間だ」と言われている
ようで情けなくなる。

毎晩息子を抱きながら涙を流す私を見て
「どうして泣くの？」と聞かれた

私は理由を上手く説明出来なかった。

「育児に疲れた」と言ってしまえば
簡単だったかもしれない。
でもそれを言葉にするとまるで私が
息子を拒否しているように聞こえるんじゃないか
とか、余計なことを考えてしまって
正直に言えなかった。

育児が大変だなんて覚悟の上で
私は妊娠を望んだ。

その大変さすら楽しめると思っていた。

育児ノイローゼ、ヒステリック…
私には無縁の話だと思っていた。

息子はかわいい。
かわいくて仕方ない。

最近笑うことが増えてきて、
その顔を見ると、疲れも吹っ飛ぶ。
私も自然と笑顔になれる。

でも初めての育児は想像を遥かに超えて
大変なものだった。

私は息子を愛おしく見つめているつもりでも
夫の目に映る私は、息子を真顔で見つめているらしい。

そんな話をしていくうちに、
今度は夫に不満が募っていく。

ここ最近、夫婦喧嘩が耐えない。

ガルガル期…とでも言うのだろうか。
最近の私は夫のやることなすこと
何にでも噛み付いてしまう。

"ひかるは今産後でそういう時期だから…"

そう寛大な心で私のガルガルも
受け止めて欲しいものだが、
夫の性格上、売られた喧嘩は必ず買う人なので
私が噛み付く度にバトル勃発

両者譲らず一通り言い争った後、
結局は夫が謝り終結する。

でもここ最近の私は本当に頭がおかしくて
自暴自棄になって、夫も混乱していた。

「どーせ私のことなんか嫌いなんだ」とか
「私のことがうざいんでしょ」とか
「息子にとって私は良い母親じゃない」とか

とにかく俗に言う"めんどくせぇ女"になっていた。

しばらくして我に返れば
何言ってんだ私…と反省するけれど、

おかしくなっている時の私は
歯止めが聞かない。
鼻水垂らして泣きじゃくりながら
息子を抱きしめ、育児の疲れと
夫婦喧嘩の疲れで叫んだこともある。


そんな自分を後日思い返して恐ろしくなる。


こんなに頭が混乱して心身共に疲れたのは
初めてだから。


でも、それでも、息子はかわいい。
かわいくてかわいくて仕方ない。


素直になって良いのなら正直に言う。

育児は大変、育児に疲れた。

望んで産んだ子でも大変なのは大変。


でも、何があっても放棄したくない。

放棄なんてできるはずない。

だってかわいいかわいい息子だもん。

誰よりも心配で、誰よりも大切だから
こうやって今日もなんで泣いてるのかな？
何が嫌なんだろ。気づいてあげたいけど、
何を試しても泣き止まない。どうしよう。
って、悩み、落ち込む。

こんな日々もいつか笑い話になると思って
今日も息子の笑顔を写真に収め、
息子の寝顔を見つめながらこのブログを書きます。

そんなことしてる暇あるなら、
私もさっさと寝なくちゃね。