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【希望?or絶望?】潰瘍性大腸炎になった人が、将来どうなるのか調べてみた。



・潰瘍性大腸炎になってしまったけど、将来どうなってしまうか不安。
・他の人と同じように生きていけるのかな?
こんな風に思われる方はおられませんか?

潰瘍性大腸炎になった人が長期的にみてどのようになるのかを知らないと、
将来の見通しが持てず不安になったり、
どんなことに気を付けて生活すればいいかが分からなくなったりします。

そこで今回は、潰瘍性大腸炎歴3年の僕が、
潰瘍性大腸炎の人が将来どんな経過をたどるのかをお伝えします。

今回の記事を読めば、
今は再燃しているけど将来に希望が持てたり、
将来に対する不安がなくなり
今を楽しく生きることができるようになります。

それでは見ていきましょう!


★大部分の人が、症状が治まったり、悪化したりを繰り返す。

ファイザー UC tomorrowより引用

潰瘍性大腸炎は経過によって、上の4つに分類することができます。
みなさんはどれに当てはまりますか?
僕は、「再燃寛解型」です。

それぞれどのくらいの割合か下のグラフを見てください。

ファイザー UC tomorrowより引用

「再燃寛解型」と「慢性持続型」で約80%を占めています。
治ることのないこの病気の辛さが分かりますね。

ただ「再燃寛解型」「慢性持続型」の場合、
薬の服用や食事の工夫をすることで、
僕のように長期で寛解をキープすることができると思っています。

僕が、10ヶ月寛解をしている方法を知りたい方は
こちらの記事をご覧ください。


★大腸がんのリスクが高くなる。

ファイザー UC tomorrowより引用

潰瘍性大腸炎の人は、
グラフを見て分かるように
診断からの経過年数が増えるほど
大腸がんが発生してしまう可能性が高くなります。


普通の人と比べると、
50~100倍大腸がんにかかりやすい
とも言われています。

潰瘍性大腸炎と大腸がんの関係については
こちらの記事をご覧ください。

ただ潰瘍性大腸炎の人は少なくとも2,3年に一度は、
大腸内視鏡検査を受けることになっていると思いますので、
もし大腸がんができたとしても、
取り返しのつかないほど、悪化しているということは少ない気がします。

★予後が悪い人の3つの条件とは?


「予後が悪い」というのは、
社会生活が大きく制限され、
入院が必要な場面が1年間に1回以上あり、
強力な内科的治療が必要という状態
のことを指します。

①初回治療前の未治療期間が長いこと


初 回 治 療 前 の 病 悩 期 間 が1年 以 上 か1年 以 内 か で 分 け る と, 明 ら かに 初 診前 に未 治 療 病 悩 期 間 が 長 い ほ ど経 過 は 不 良 で あ った. この こ とは, 発 症 後 早期 の 適切 な 治 療 開始 が重 要 で あ る こ と を示 唆 して い る と思 わ れ た.

「潰瘍性大腸炎の長期予後」より引用

「初回治療前未治療期間が長い」というのは、
簡単に言うと、
血便や腹痛などの症状があるのに、
放置してしまった期間が長い
ということです。

1年以上放置をしてしまうと、
それ以降入院が必要になったり強力な治療が必要になることが多いです。

やはり悪い症状は放置せずに、
とりあえず病院に行くというのが大事なようですね。

そして2年以上放置をすると、

Mich enerら11)は24カ 月 以 上 の診 断 前 病 悩 期 間 を有 す る もの で は 手 術 率 と死 亡 率 が 高 い と述 べ て い る.

「潰瘍性大腸炎の長期予後」より引用

手術率や死亡率も上がってしまう可能性が高いようです。


②初発時の重症度が重いこと

軽症発症33例 は経年 的に 活動年 の頻度 が急速に減少 し, 5年 で60%, 7年 以 降 は30~15%と その長 期予後 は 良好 で あ った . これに対 し, 重症発症16例 では経年 的 に活動年 の頻度は減少す る傾 向にある ものの5 年で約70%, 10年 目で も50%以 上が, 少 な くとも 年 に1回 は症状 を有 していた.

「潰瘍性大腸炎の長期予後」より引用

そして、初めに診断されたときの症状が軽ければ軽いほど、
長期的にみて予後も良いことが分かります。
なので潰瘍性大腸炎だと疑ったときには、
早めに受診をしてなるべく大腸全体に炎症を広げず、
炎症がひどくならないように治療する必要がありますね。

③高齢での発症であること

発 症 年 齢 は 予後 に影 響 を与 え る と考 え られ, 発 症 年 齢 が 高 い 者 の 予 後 が悪 い と す る報 告 が あ る. 今 回 の成 績 で も, 若 年発 症 で あ る ほ ど活 動 年 を有 す る率 が低 く, 高 年発 症 は 予後 不 良 の要 因 と考 え られ た.

「潰瘍性大腸炎の長期予後」より引用

また潰瘍性大腸炎が歳をとってから発症してしまった人も、
予後が良くない人が多いようです。

しかし、高齢発症に関しては自分でコントロールすることが難しいので、
ある程度仕方がないと感じます。


ここまでかなりネガティブな話をしてきましたが、
実はきちんと治療をしていればネガティブなことばかりではありません。

次は、ポジティブに捉えられることを見ていきましょう!

★寿命は健康な人と差がない。

寿命に関しては、

潰瘍性大腸炎の患者さんの寿命は健康な人とほぼ同じで、この病気が生命(生存)に及ぼす影響はほとんどないとされています。

ファイザー UC tomorrowより引用

大腸がんのリスクが多くなることはありますが、
直接寿命が短くなる病気ではありません。

なので僕は、
症状をなるべく早く抑えて寛解にもっていき寛解をキープすることが大切
だと思います。


★潰瘍性大腸炎は「経年的に活動性が低下」する。

Hendriksen ら は 潰 瘍 性 大 腸 炎 全 体 で み る と経 年 的 に非 活 動 例 が 増加 し, 高 い 活動 性 を有 す る例 は 減 少 す る と し, 発 症5年 以 降 の 再発 率 が低 下 す る傾 向 を認 め て い る. この よ うに, 潰 瘍 性大 腸 炎 は 年 々活動 性 が低 下 す る こ とに つ い て は広 く認 め ら れ てい る.

「潰瘍性大腸炎の長期予後」より引用

これも難しい言葉が使われていますが、
簡単に言うと
「歳をとるにつれて潰瘍性大腸炎の炎症はおさまってくることが多いよ」
ということです。

これを聞くと潰瘍性大腸炎の僕としてはかなり希望が持てます。(笑)

一番初めが一番つらく、
これ以上辛くはならないと思うことができれば、
心が楽になる気がしますね。


★潰瘍性大腸炎は大腸がんに注意すべき。ただ寿命は普通の人と変わらないので、このまま治療を継続しよう。

いかがでしたか?
今回の記事では、潰瘍性大腸炎の人が将来どうなるのかということを
調べてまとめました。

悪い面としては、
大部分の人が、症状が治まったり、悪化したりを繰り返す。
✅大腸がんのリスクが高くなる。
✅未治療期間や重症度、年齢によって予後が悪くなる。


良い面としては、
寿命は健康な人と差がない。
✅経年的に活動性が低下する。

ということが分かりました。

潰瘍性大腸炎と診断されると、
気持ちが沈んで、メンタルが病んでしまう人も少なくないと思います。

ただ潰瘍性大腸炎の人の将来は、悪い面ばかりではなく、
良い面も少なくありません。

僕自身、再燃したときは「こんな病気、最悪だ、死にたい」
とまで思っていました。

でも寛解すると「まあ生きていけるな」ぐらいまで
復活することができました。

そして現在10ヶ月寛解をキープして、
病気になる前よりも、食べれるものは多くないし、
気をつけないといけないこともあるけど、
病気になる前よりも生きている幸せを感じています。

潰瘍性大腸炎になっても、
それを前向きに捉えて生きていきたいと
思われる方は、こちらの記事がおすすめです。


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今回は最後まで見てくださり、ありがとうございました。


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