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私大航空操縦系学部まとめ

初めまして!
航空操縦系の私大はあまり情報が出回ってなかったり、そもそも何をすればいいのかわからない人も多いと思います。
そこで、このブログシリーズでは航空操縦系学部の受験をした投稿者が自身の体験をもとに詳しく紹介していきたいと思います。
今回は数多くある私大航空操縦系を一つ一つ丁寧にまとめてみました。
この記事で各大学の思惑であったりなどをしっかり掴んでいただき、合格に繋げていただければ幸いです。また内容に間違えがあったりなどする場合やもっとこのことについて取り上げて欲しいなどあればご連絡ください。



東海大学

募集定員:40名
1次選抜方法:共通テスト、身体調査
2次選抜方法:身体検査、面接、操縦適性検査

歴史

東海大学航空操縦専修は2006年にANAの支援のもとで国内初のパイロットを目指せる私大としてスタートしました。
その背景には航大だけでは今後の不足していくパイロット数を補えないというような事情があったと言われています。

東海大の強み

1、産学連携
まずは産学連携という点が挙げられると思います。
ANAの教習所として機能してる東海大は就職も訓練内容も安心だろうという点が大きいと思います。

2、アメリカでの訓練
アメリカは世界1の航空大国、日本国内で訓練するよりも圧倒的に設備面で充実していると思います。またパイロットになるのに不可欠な英語力を鍛えるという面でも有効でしょう。

東海大の注意すべきポイント

1、アメリカでの訓練
先ほどメリットでも上げさせていただきましたが、もちろんデメリットもあります。1つは基礎を固めるという時期に海外での英語の訓練というのは不安でしょう(それをあえて乗り越える精神も大事)。
また円安と米国の物価高によってアメリカと日本では物価が全然違います。いくら訓練費がアメリカで安いと言っても生活費で結局トントンになってしまうかもしれません。

桜美林大学

募集定員:40名
1次選抜方法:筆記試験(国数英)、書類
2次選抜方法:グループ討論、面接、操縦適性検査

歴史

今年で開設から16年を迎え私大P系では東海に次いで2番目の老舗だが、2020年にフライトオペレーションコートとして航空分野の学生を集める環境を整えたことで航空分野に強い大学を目指しています。

桜美林大の強み

1、アメリカでCAEでの飛行訓練
桜美林はアリゾナ州にあるJALなども自社養成で使ってるのと同じ訓練施設で2年次から訓練をします。英語での海外訓練ということで不安があるかもしれませんが、現地に日本人スタッフがしっかりと配置されていたりJ A Lの現役機長のカウンセリングをしてくれたりなど現地での学生へのケアは充実しているようですf。

2、全寮制
桜美林大学ではアメリカでの訓練期間はもちろんのこと1年次から多摩キャンパスの寮に入ることになっており、ここでの協調性を鍛えることが期待できます。

桜美林大の注意点

1、入学後の1年半が大変
桜美林大学では2年次からのアメリカでの訓練に備えてJCABの事業用操縦士と計器飛行証明の学科試験、航空無線通信士、TOEIC650点とさまざまな資格を取らなければいけないため忙しい。また学業面でもGPA2.5以上が必要と厳しいので入学後は勉強漬けになると思われます。

崇城大学

募集定員:20名
選抜方法:共通テスト、学科試験、身体検査、面接、操縦適性検査

歴史

崇城大学は2008年に航空操縦学専攻を開設しました。

崇城大の強み

1、空港内キャンパス
崇城大学では熊本市内のキャンパスのほかに熊本空港内(正確には隣接地)にキャンパス(実は元ANAの訓練所らしい)を持っています。もちろん熊本空港は実際にエアライン機も就航する空港なのでしっかりと日本国内の充実した訓練体制が整っていると言えます。

2、高い教育水準
崇城大学では外部に委託して訓練しているような他大学とは違い、教官が皆大学教員であるので生徒に対してしっかり責任感を持って訓練してくれることが期待できます。またJCAB認可のFTDも自由に使えるため自分の進捗に合った訓練を受けられるのも魅力かと思います。

崇城大の注意点

1、学費
訓練体制が他の学校よりも非常に充実しているように見えますが、その分学費も他大学に比べて非常に高いですので大学さんの資料でしっかり確認しておくことをお勧めします(オプションのオーストラリア訓練も追加するとさらに高額に?) 。

法政大学

歴史

法政大学は日本で最初の航空研究会を設立し、日本で初めて学生の操縦でヨーロッパへの飛行も達成するなど航空業界ではパイオニア的な存在として存在している。航空操縦学部は2008年に新設された。

法政大の強み

1、国内での充実した訓練体制
法政大学ではすべての訓練を国内で実施している。これは基礎をしっかりと日本語で固めることができるというメリットがあるだろう。

2、しっかりと機械工学について学べる
法政大学では他の教習所的な教育とは違い、他の機械工学科と同じように専門的な知識について勉強し学士を取ることができる。

3、MARCHという安心
もしパイロットの道を諦めざるを得なくなったとしても法政大学ということでその後の就職については安心できるだろう

法政大の注意点

1、パイロットを1番に目指していない。
法政大学はあくまで機械工学についての学士取得を目指しながらもパイロットを目指すというものであった、パイロットだけを目指す他の教習所的な私大とは少し違うのでその点は留意しておくべきだろう。

2、訓練はホンダ航空への委託
法政大学はホンダ航空に訓練を委託しているので学費が高くなりがちで、実質自費訓練のような所があると思います。

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