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(日記)気分転換に植物園へ。

2023年4月5日。水曜日。

明るい花曇りの日で、やんわりしっとり「木霊(こだま)の日」だ。
曇っているせいで、時間の感覚がなくなり、いつもと違う空間にいるような気分になる日を勝手にそう呼んでいる。
気分転換が必要だったのも手伝って、植物を見に大阪府の「花と文化園」まで電車とバスを乗り継いで出かけた。

山の斜面を切り開いて作った感じの植物園。たまに行きたくなる。
事前に調べたら、ショップとレストランが、業者入れ替えのため休業中とのこと。
ショップはセンスが良くて気に入っていたので、楽しみがひとつ減ってがっかりだ。
バスに乗る前に、ご近所さんが贔屓にしているような和菓子のお店で、桜餅と豆大福を買っておいた。


たくさんのビオラがお出迎え。

人は少なく静かで、逆に一人一人の声が大きく響く。
ウグイスの鳴き声にもエコーがかかっていた。

桜は散り始めて、地面をピンク色に染めていた。
散策の小道がたくさんある。
ユキモチソウ、イカリソウ、ハッカクレン。素通りしてしまいそうな地味な山野草は、少しだけどスケッチをしてみた。葉っぱだけでも色々ある。

ユキモチソウ、のつもり

椿のコレクションは、まだまだ花ざかり。
桜のせいで、影が薄いようだ。
私には、ちょっとしたミッションがある。
以前に見かけた椿の品種名を探している。
その花は、和菓子の練り切りか牛皮でできた乙女椿を想像させる、黄身あんのような薄い黄色と柔らかい桃色で、コロンと丸い。
すぐに見つかると思ったが、まだ手がかりがない。
ここでも、黒椿、絞り咲き、大小、形も様々な椿があったけれど、頭の中にある乙女椿はなかった。

これが一番近かったが、名札がなかった。

もう早咲きの牡丹が咲き始めていた。
なんとも華麗な花。
真ん中の濃い赤と黄色を囲む花びらは、ラズベリー色の中心から少しずつ白くなって、薄くてひらひらと揺れてロマンチック。
この牡丹を愛でたくて写真を心ゆくまで撮った。

花だけでなく、蕾も、葉っぱの赤いラインも柔らかい黄緑も、トータルで美しい。


先程の和菓子を広げて、アイスレモンティーで一服。

こし餡の程よい甘さと、桜の葉と豆大福の豆の塩加減が絶妙だった。

妹の小庭はもういっぱいなのに、今度何を植えようか、考えてしまう。
いいアイデアがいくつもあった。

植物のフォーム、葉の色と形も参考にできそう

他にも、地面近くには、クリスマスローズ、水仙などの球根類と一年草、顔を上げると、シャクナゲ、リキュウバイ、ミモザ、ハナミズキ、ミツマタ、ハナイカダなど、思ったよりもたくさん咲いていた。

いくつか写真だけあげておきます。

チューリップとビオラ
桜の花びらでおめかしの山野草。
熊谷守一の絵みたい
真ん中が真っ白のユキモチソウ
水芭蕉
黒っぽいクリスマスローズ
椿の赤、桜のピンク、山野草の緑、石のグレー。
花筏
レンガの間にピンクの花びら
シャクナゲの後ろには、葉を開きかけているカエデ
ミモザの黄色とブルーグレーの壁
赤色のコンビネーション

帰宅したら、主人はインスタントラーメン3袋分を食事としたそうだ。
お腹が空いたので、1袋作ろうとしたら、「2袋作って食べれない分は、僕が食べる」という。
道の駅で買った豆菓子も食べた。

また行きたい、1人でゆっくり。
主人には、カフェのない植物園は時間を持て余すだろうから。
そして、何が咲いているかは、その時のお楽しみ。




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